五体不満足 完全版 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 809
レビュー : 110
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062649803

感想・レビュー・書評

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  • いいなあ。と思った。

    大学時代に良く目にした、私にとってうらやましい生き方をしている人です。
    自分に自信を持っていて、インテリで行動力があって育ちの良い人。
    (で実は私はちょっと苦手だったりする…コンプレックスかしら)

    と思ったときに私の頭からは著者が「五体不満足」であることは抜けているわけで、
    そういう意味ではこの本がいわゆる「五体満足」な人に与える影響は大きいのかもしれないです。

    何でもそうだけど、自分と異なる環境にあるものってひとくくりに一般化して考えがちなんですよね(私だけ?) 。
    そういう考え方の癖をひっくり返してくれる本でした。

    失礼を承知で言えば、著者が四肢を持っていたら何のこともない本になってしまうような大したことない内容なんですが、そこにこの著者の凄さ、著者をとりまく人々の素晴らしさがあるんでしょうね。
    特に、自分が教育者だったらこんな風に覚えてもらえたら幸せだろうなあと思ったりして。

    というわけで障害者も健常者も関係なく、こういう人っているなあと思ったのが正直な感想。
    みんながこういう生き方をできるわけではないですけど、自分の身体的特徴を否定せず、かつ甘えずに生きている姿勢が素敵だと思いました。

    てか絶対この人のほうが運動神経いいんだけどー。
    やっぱりコンプレックスだわ~

  • 乙武洋匡さんが書いた小学生から社会人になるまでの自伝エッセイ。両腕と両脚がないハンデを持ちながら、なんてハートの強いことか。そして彼をサポートする両親、先生、友達のスマートな接し方に感心した。「自分にはできないことがある。でも自分ならできること、与えられることもあるのだ。」だから全然卑屈になることはないのだよと教えてくれる。おすすめ。

  • どんな障害を抱えていようとも、やりたいことをやっている彼にかっこよさを感じた。彼の人柄の良さがすごくにじむ書籍だなって思う。人生、やりたいことやって、楽しく行こう!って。

  • 乙武氏が大学時代に書いた半生記。

    この頃からすでに彼がポジティブでクレバーで只者でないことがよくわかる。
    そして彼の本質は反骨精神にあるのではないかと感じた。

  • 10年経って読み返してみたら、ただのものすごくおもしろすぎたエッセイだった。

  • 感動・号泣というよりは、「乙武ワロスw子供の頃から超パネェwww」と感じた一冊。
    文句なしの素晴らしいノンフィクション。過去に小学生の読書感想文課題図書になってたっけ?

    乙武氏の人生論には同意しかねる部分が多いけど、書き方が柔らかいので、「こういう考え方もありだな」と楽しむことができる。
    自分なりの幸せな生き方とは何か、それをどう貫くか、ということを深く考えさせられた。

    (2016年追記)不倫とは…やっぱりこの人ぶっとんでるなw 本はマジで面白いよ

  • 読んだきっかけは
    学校の図書室にあったのと、
    不倫騒動で有名になったから。

    不倫のことはさて置き…
    この本を読むと、健常者と変わらない人だったことがわかります。
    そして後半、障害者について述べていました。
    段差などがあるから「障害者」なんだと。
    バリアフリーにしてしまえば障害者と呼ばなくて済むと書いてあり、なるほどなーと思いました。

    が、不倫してなければ評価だってもっと良くつけたのですがね…(笑)

    でも、第4部なしにこの本は語れないことは間違いないです。

  • 乙武洋匡氏の誕生から22歳までの半生を語る自叙伝、+出版後の2年半に起こった変化を書き足した完全版。

    "だからこそ、声を大にして言いたい。「障害を持っていても、ボクは毎日が楽しいよ」。健常者として生まれても、ふさぎこんだ暗い人生を送る人もいる。そうかと思えば、手も足もないのに、毎日、ノー天気に生きている人間もいる。関係ないのだ、障害なんて。"(あとがきより抜粋)
    あとがきまでは素晴らしい内容でした。

    しかし、完全版で書き足した部分は完璧に無駄。全てを台無しにしていると言っても過言ではない。
    「もし、人生をやり直せたら。(中略)私は『五体不満足』出版前に針を戻すかもしれない」と語る氏はとても憐れだ。

    件の報道で世間が賑わった後、自身の誕生パーティーで「乙武洋匡とは何だったのか」について、氏はこう語ったそうだ

    "「2つある。1つは大学3年の時、五体不満足が出版され、明るくさわやかな『オト君』とのイメージでした。しかしそれは、虚像で重荷となった。自分はそうではない。でも、私は世間が期待する乙武を演じるしかなくなってしまいました」と振り返った。「本当の自分を分かってほしい。そんな思いがプライベートで出た」 ことを、過ちの理由の1つとした。"

    自身を偽って世間に語ったのならば、どういう結果であれ、それを貫いたままでいるべきだと強く思う。
    少なくとも、この言葉を知った以上、私が氏に持つイメージはマイナスでしかない。酷く残念だ。

  • 完全版を読んでよかった。第4部がなければ、そうか、よかったね、で終わっていた。第4部があって初めて、障害者ではない乙武洋匡を垣間見れた気がする。

  • 自分が親になって改めて読み直してみて、乙武さんのご両親(特にお母様)のスゴさを感じます。手足のない我が子を見た第一声が「かわいい」の一言。息子を「障害者」として扱うことのない、のびのびした家庭環境。真似しようと思っても、真似できるものではありません。

    日本とアメリカの障害者に対する意識の違いも興味深く、私もアメリカで、1人で車椅子で外出し、当たり前のようにリフト付きのバスを乗り降りする方々の姿を何度も見たことを思い出しました。
    日本が早く、心のバリアフリーの行き届いた社会になることを願います。

    完全版を読んで、「五体不満足」出版後の乙武さんのご苦労を初めて知り、1人の人間としてとても共感を覚えました。

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プロフィール

おとたけ・ひろただ
1976年、東京都生まれ。早稲田大学在学中に上梓した『五体不満足』(講談社)が多くの人々の共感を呼ぶ。卒業後はスポーツライターとして活躍。その後、東京都新宿区教育委員会非常勤職員、杉並区立杉並第四小学校教諭、東京都教育委員などを歴任する。また、教員時代の経験をもとに描いた初の小説『だいじょうぶ3組』(講談社)が映画化され、自身も出演した(2013年3月、東宝系で公開)。
おもな著書に、『65』(幻冬舎文庫、日野原重明氏との共著)、『だから、僕は学校へ行く!』(講談社文庫)、『オトことば。』(文藝春秋)、『だからこそできること』(主婦の友社、武田双雲氏との共著)、『自分を愛する力』(講談社現代新書)など。子ども向けの作品には、『オトタケ先生の3つの授業(講談社)などの児童書や、『かっくん どうしてボクだけしかくいの?』、『ちいさなさかなピピ』(ともに講談社)などの翻訳絵本がある。

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