風の万里 黎明の空(下)十二国記 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062649995

作品紹介・あらすじ

思うままにならない三匹の豺虎を前に自らの至らなさを嘆く景王・陽子の傍にはいつしか祥瓊、鈴、二人の姿があった。"景王に会いたくて、あなたは人人の希望の全てなのだから"陽子は呪力をたたえる水禺刀を手に戦いを挑む。慶国を、民を守るために。果てしない人生の旅立ちを壮大に描く永遠の魂の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 下巻で物語が繋がり派手に展開していく。
    小野不由美氏のミステリの側面がなんとなく垣間見れた気がする

  • 祥瓊、鈴、陽子かっこよかった。
    同性だからか、3人の最後まで人を信じること、あきらめないこと、励まし合うこと、お互いを尊敬し、成長していく姿に感動し共感も多かった。

    とくに陽子が金軍に勅命を命じて兵士が叩頭する場面には鳥肌がたつほどかっこよかった。
    上巻ではどうしようもない祥瓊と鈴だったが、2人とも勇気をもって踏み出した結果人生が変わってより良い未来を掴んだところには脱帽。
    その間にはいい出会いのおかげではあるが、本人の頑張りが大きい。
    やっぱり何事も行動することは大切だと思う。

  • 読了。
    きちんと自分で噛み砕いて成長して、そして周りを惹きつける。

    面白かった。

    殆どの国が出揃ったので、今後はまた全ての国が出ながら話が展開されていくのでしょう。
    期待。

  • 出たーひかえおろう!
    娘たちの成長と、陽子が官を手に入れるまで。しょうけいの変わりぶりが何回読んでもすごいな。頼りになりそう。

  • 再読。

    快感といっていい程の面白さ。
    上巻での鬱屈とした空気、いくつかの衝撃的な別れその積み重ねの後のカタルシスに文句なし。
    郷城での息をつかせぬ合戦シーンにこれまた大興奮。

    陽子はなんとも男前度が上がったもんだ。
    その他の傑物達の頼もしいこと。


    シリーズ中一番好みの作品。

  • 2013.11.17 am1:52 読了。面白かったー!すっきり。今まで読んだ同シリーズのなかで一番好きかもしれない。人は変わる。初勅発布の経緯がわかって良かった。次巻へ。といっても読む順番がわからないのは相変わらずだけど。こんなに気持ちのいい読了感は久しぶり。『キケン』や『レインツリーの国』以来かも。読んで良かった。

  • 2013/09読了。上巻ではただもどかしかった鈴と祥瓊もようやく自立し見違えるように成長。陽子も王としての自信をもち始める。勅令も陽子らしく、清々しい。

    この作品は登場人物が多く、ストーリーも3つ同時進行、それぞれ旅をしてるので地名も多く、読むのにとても骨が折れた。2回読んでやっと全体を理解しました。多分。

  • おもしろかった!
    後半の陽子と祥けいと鈴が出会うあたり、めっちゃワクワクした♪
    最後もすごく良かった。
    陽子かっこいい~
    良い王様になるといいな~

  • 祥瓊と鈴がまた「月の影(略)」の陽子みたいな悩みを抱える小娘で、それぞれの思惑を持ったまま慶国を目指す。その間に人との出会い、別れを通して自らを見つめ直し成長していく王道ストーリーなんだけど、陽子も含め「知らない」/「知ろうとしない」っていう罪に苦しむ。
    この巻はなによりも陽子がイイ! 内面の弱さを「月の影(略)」である程度克服した陽子がかっこいい! そりゃ政治っていうかそもそも向こうの世界の社会制度なんて解らない陽子は、百官たちに呆れられる日々を送り、情けなさやストレスでいっぱいいっぱいなんだけど、このままではダメだと悟り自分から動く。そうするととんでもない事実にいきあたる。祥瓊と鈴も同じ事実に別の方向からたどり着く。祥瓊と鈴の初めは感情論から入った怒りをそのままにせずに、考えて論理的に対処していくシーンは心地いい。政治的な問題に手を出すなら、感情っていう個人的なものから普遍的なものにしなければいけない。
    そして陽子の対応が最後までお見事! ヒロイックな展開で王道なんだけど、言葉が本すごくイイ! 芯が通ってるっていうか、平易な言葉だけど力強くて信念があってかっこいい! 未熟なのは陽子だけじゃなくて、景麒ですら全体を把握してなかったんだけど、荒廃しきった慶の再生と陽子の治世の始まりの頼もしさ、輝かしさが感じられた。仲間も得たしね! 慶国の成長が楽しみ。

  • 何度目??ってくらい(笑)

    陽子の頑張りもさることながら、
    楽俊、いいなぁと思う。

    楽俊みたいな友達、欲しい(笑)

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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