マンガは哲学する (KODANSHA SOPHIA BOOKS 魂 20-1)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 135
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062691031

作品紹介・あらすじ

人間についての鋭い考察!マンガってこんなに哲学!!名作マンガの大狂気に「魂」を感じ、哲学を求める。私とは誰か?人生の意味について、われわれは何のために存在するのか、など「哲学の大問題」を45の作品を題材に、面白い哲学の第一人者が解説する会心作。

感想・レビュー・書評

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  • p.2000/2/23

  • まんが
    哲学
    思索

  • 業田良家の『自虐の詩』が取り上げられているので、読んでみたが、いただけない。賢しらを見せびらかしたいこの種の読み物としては親切な方だ。引用が多いから。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:726.101||N
    資料ID:50000249

  • 永井さんと私の「疑問」が重ならず(または、単純に論点が難しく言葉の理解ができず)特に読みたいと思わない漫画もあるものの、佐々木淳子さんや高橋葉介さんなどは(絵柄的にも)手を出したくなった。
    哲学は全く関係なく、「鉄コン筋クリート」を読みたい。友情!

    本論とは外れるのだろうが、永井さん個人の経験談(モーツァルトから聴こえた男の子の泣き声、また幼稚園時代の悪戯と嘘の話)が印象に残った。

  • 読書録「マンガは哲学する」2

    著者 永井均
    出版 講談社

    P216より引用
    “まあ、たいていの人は、程度の差はあれ、少しはそうしている。
    そうしないですめば、どんなに楽だろうと思いながらも。”

     哲学者である著者による、マンゴをネタに哲学を語る一冊。
     意味と無意味についてから存在についてまで、深く深くマンガ
    を読み込んで描かれています。

     上記の引用は、自分の人生や世界の将来を考えて生きる生き方
    と、バカボンパパの生き方について書かれた後の一文。
    バカボンのパパのように生きられたら、それは楽しいでしょうが、
    それが出来るには余程の幸運に恵まれなければならないでしょう。
     難しく考えようと思えば、どんなものでも難しく考えることが
    出来るものだなと思いました。

    ーーーーー

  • 私情が多く含まれている本。僕に本を読むきっかけを与えてくれた一冊。この中に書かれた萩尾望都の「半神」のあらすじだけで感動しました。この本を読み終わってから本(漫画・哲学)を読み始めるようになりました。

  • 漫画にみる哲学〜人間についての鋭い考察を著した一冊。
    意味と無意味、私とは誰か?、時間の謎、子供vs死、人生の意味について、我々は何の為に存在しているか?
    7章構成にて手塚治虫・藤子不二雄・梅図かずお・諸星大二郎らなど、45作品から解説。

    「デビルマン」なにも守らぬ闘いと、「寄生獣」守るもののリアリティ。
    この2作を連続で解説することで、明確な対比を説明しているところが興味深い。

    ほか 手塚治虫「火の鳥」「ブラックジャック」、藤子・F・不二雄「SF短編作品」などから人間に迫る。

  • [ 内容 ]
    人間についての鋭い考察!マンガってこんなに哲学!!
    名作マンガの大狂気に「魂」を感じ、哲学を求める。
    私とは誰か?
    人生の意味について、われわれは何のために存在するのか、など「哲学の大問題」を45の作品を題材に、面白い哲学の第一人者が解説する会心作。

    [ 目次 ]
    第1章 意味と無意味
    第2章 私とは誰か?
    第3章 夢―世界の真相
    第4章 時間の謎
    第5章 子どもvs.死―終わることの意味
    第6章 人生の意味について
    第7章 われわれは何のために存在しているのか

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 再読。初読2003

    充実の欠如こそが、われわれにとって、意味ある生の成立条件なのである(219頁)

    寄生獣でも、ミギーに
    「心にヒマがある生物 なんとすばらしい!」
    と言わしめていることを思い出す。

    マンガを語ること、マンガで語ることは楽しい。

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著者プロフィール

1951年生まれ. 専攻, 哲学・倫理学. 慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位所得. 現在, 日本大学文理学部教授.
著作に, 『〈私〉の存在の比類なさ』(勁草書房, のち講談社学術文庫),『転校生とブラックジャック──独在性をめぐるセミナー』(岩波書店, のち岩波現代文庫), 『倫理とは何か──猫のインサイトの挑戦』(産業図書, のちちくま学芸文庫), 『私・今・そして神──開闢の哲学』(講談社現代新書), 『西田幾多郎──〈絶対無〉とは何か』(NHK出版), 『なぜ意識は実在しないのか』(岩波書店), 『ウィトゲンシュタインの誤診──『青色本』を掘り崩す』(ナカニシヤ出版), 『哲学の密かな闘い』『哲学の賑やかな呟き』(ぷねうま舎), 『存在と時間──哲学探究1』(文藝春秋), 『世界の独在論的存在構造──哲学探究2』(春秋社)ほかがある.

「2022年 『独自成類的人間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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