デジタル鳥瞰 江戸の崖 東京の崖 (The New Fifties)

著者 : 芳賀ひらく
  • 講談社 (2012年8月31日発売)
3.42
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  • 本棚登録 :95
  • レビュー :13
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062692892

作品紹介・あらすじ

鳥瞰CGで見た謎の凸凹。江戸城・御茶ノ水・愛宕山・神田山・渋谷etc.東京凸凹地形の第一人者が探る巨大都市の崖っぷち。

デジタル鳥瞰 江戸の崖 東京の崖 (The New Fifties)の感想・レビュー・書評

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  • 東京の崖がどうやってできたかを説明しながら、今の姿が成立した歴史を紹介する。
    東京から外れるが、調子の屏風ヶ浦の海食崖が、消波ブロックで固定される前は年に 1m の割合で侵食されていたという速さには、驚かされた。
    今では当たり前に使われているであろう「崖線」の語を、専門用語から一般用語に引っ張り出したのは、この 2012 の本であるらしい。

  • 江戸

  • タモリさんのおかげでよく知られている通り、東京は坂や崖などの高低差が異様に多い都市である。本書では、御茶ノ水、赤羽、渋谷など10ヶ所の崖をカラー写真をふんだんに交えて説明しており、見ているだけで楽しめる。太田道灌時代の江戸城の崖についての記述も興味深い。

    【川崎市立中原図書館 454.9】

  • [ 内容 ]
    鳥瞰CGで見た謎の凸凹。
    江戸城・御茶ノ水・愛宕山・神田山・渋谷etc.東京凸凹地形の第一人者が探る巨大都市の崖っぷち。

    [ 目次 ]
    第1章 江戸の崖 東京の崖
    第2章 「最も偉大」な崖―日暮里周辺
    第3章 崖棲み人と動物たち―麻布
    第4章 崖沿いの道と鉄道の浅からぬ関係―大森
    第5章 崖から湧き水物語―御茶ノ水
    第6章 崖縁の城・盛土の城―江戸城
    第7章 切り崩された「山」の行方―神田山
    第8章 崖の使いみち―赤羽
    第9章 論争の崖―愛宕山
    第10章 「かなしい」崖と自然遺産―世田谷ほか
    第11章 隠された崖・造られた崖―渋谷ほか
    最終章 愚か者の崖―「三・一一」以後の東京と日本列島

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 江戸から東京の地形の変遷が分かる一冊。

  • 高低を極端に強調した3D地図によって東京23区内の街並みに隠された崖を可視化させる試みは面白かった。ただ所々現われる嫌みったらしい文章が気になったし、それが2011年以降目覚めてしまった系の深刻ぶった告発もどきの内容と合わさって最悪な読後感を残す最終章が全てを台無しにしてしまっている感じ。もったいない。

  • 「坂」は昔からそこにあったわけではなく、
    急な崖を、人間がならして「坂」になった。
    その坂も、現代に近づくほどなだらかで、
    古い坂ほど急である…
    という辺り、とても面白かったです。

    それから、
    多摩丘陵も、武蔵野台地も、岩盤じゃなくて、
    ゆるゆるな未固結層であるという解説、
    なるほどなあと思いました。

    お椀の上でぷるぷる揺れるような所に、
    火山灰というふりかけがかかってて、
    その上に首都東京が載っかっている…
    というか、日本はどこも、大きな都市は
    そういう仕組みになっているんですね。

  • カシミールで作った東京の崖の地形(高低差を十倍に強調してある)の地形図がとてもおもしろい.知っている町の坂道をこうやって眺めるととても新鮮.もっと大きな地形を意識しながら歩けるようになるかもしれない.
    この本の残念なのはその文章.スタイルが定まらず,専門用語がたくさん混じった妙な文章が延々と続く.というわけで文字を追うのを早々にやめてしまった.おもしろいことが書いてあるのかもしれないが,それ以上読めなかった.

  • ぱらぱらとめくってみた時に、職場から見える写真が掲載されていたため、気になって読んでみました。
    たしかに職場の裏は急斜面、つまり崖地形となっています。

    起伏のある東京は、とにかく坂が多いという印象はありましたが、巨大都市なだけに、坂よりも急な崖も多いことには気がつきませんでした。
    デジタル地図写真に映し出された東京の町には、細かくあちこちに崖が見られ、実は身近なものだったということがわかります。

    まず地名として馴染みがある「屏風ヶ浦」が気になりました。
    横浜市磯子区にある駅名ですが、同じ名前が銚子にもあるとのこと。
    固有地名ではなく、海食崖をあらわす地形用語なのだそうです。

    崖が変化すると坂になるということで、坂にも言及しています。
    「国分寺崖線」は学術用語だということも意外でした。

    鼠坂を通る時には、ネズミに出くわさないかと警戒しながら歩いていますが、江戸時代頃から細い急坂のことを鼠坂と呼んでおり、実際に鼠がいたわけではないのだそう。

    御茶ノ水の渓谷を、三国志になぞらえて、「小赤壁」と呼ぶこともあったようです。
    現在のコンクリ護岸になる前の神田川両岸は、関東ロームが含む鉄分酸化の赤土の壁だったので、まさに赤壁然としていたのだとか。
    むしろ、元祖中国の赤壁は、赤みのない岩の崖に見えると、著者は指摘しています。

    皇居よりも高台にある駿河台の最高地点は、池坊御茶ノ水学院のある神田駿河台二丁目の北辺りで、標高22mにも及ぶそうです。
    そこには土面が露出した自然斜面があるとのこと。
    今ではその斜面に階段がかかっていますが、それまではただの崖だったため、上と下との行き交いは不便だったことでしょう。

    関東ローム層でおおわれた東京に、岩の崖は存在しないというのはショッキングな話でした。
    地盤が柔らかく、急傾斜地崩壊危険個所がかなり多いそうです。

    いつか起こりうる巨大災害のためにも、他の大都市とは全く違う脆弱な地質の上に成り立っているということを念頭に置いておくべきだという著者。
    崖をこよなく愛しながらも、その危険性についてきちんと明記している点から、ニッチな面だけでなく、広い意味で東京の地形とそこに住む人々への愛着を抱いている人だという印象を受けました。

  •  崖と言えば、今ニュースで話題になっているのがアメリカにおける財政の崖(fiscal cliff)。今回はその崖ではなく、崖フェチというべきか崖マニアがまとめた本を紹介。世の中には色々な人がいるものだ。坂道の高低差フェチのタモリには驚いたが、崖ファンがいたとはもっと驚いた。しかもあの講談社が出版しているところがすごい。採算を度外視して出版したのか、それとも、全国には崖ファンがそれなりにいると思って出版したのかよく分からない。講談社はなかなかアバンギャルドなところがあるのかな。

     それはさておき、東京には崖がたくさんありフェチ心をくすぐる場所、言って見れば、崖マニアにとっての秋葉原に当たる。崖のワンダーランドと言ってもいいだろう。

     気になったのが神保町の隣にあるあの九段坂は崖だったというコラムだ。路面電車が上がれないほどの急こう配だったと今では信じられないことが書かれていた。場所も時代とともに変化する例だな。

     崖で思い出したのが、「狸穴(まみあな)」だ。ここは、麻布にあり、ロシア大使館があることで知られる場所。以前、ブラタモリで紹介したので思い出した。ずいぶん珍しい地名だなと思っていたので、頭の片隅に残っていたに違いない。

     著書を読んでいくと崖一つにも歴史があり、奥の深いものだと分かる。崖に秘められた歴史を知りたい方には良い本だ。

     本書とは関係ないが、今年はどうしてブラタモリを放送しないのか不思議だ。視聴率の関係ではなさそうなので、タモリの都合なのかどうかわからないが、来年は放送してもらいたい。

    財政の崖に関する記事

    http://www.yomiuri.co.jp/job/biz/qaworld/20121127-OYT8T00922.htm

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