妖怪アパートの幽雅な日常〈4〉 (YA! ENTERTAINMENT)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062693592

作品紹介・あらすじ

古本屋が持ちこんだ魔道書に封じられていた妖魔たち。夕士はこの、かなりズレてはいるが憎めない妖魔たちを使いこなすべく、魔道士修行に励む一方、バイト先でコミュニケーション不足の大学生や自殺未遂の少女に出会う…。

感想・レビュー・書評

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  • 現代の子どもは我慢する力が足りない。それもわかるけど…。上手くいかないことが重なりすぎて、何もかも投げ出してしまいたい気持ちもわかる。他者にとっては日常の些細なことかもしれないけど、些細なことが重なればそれは大事になって、1人では抱えきれなくなって。こうした日頃の何気ないストレスを共有できる人や場所の存在はいくつになっても必要なんだと思うな。我慢も大事。でもそれと同じくらい毒を吐くことも大切。

  • 今回は、学校のクラブにバイト先。
    これだけ出ていれば、普通の内容…と騙されてはいけません。
    しっかり修行もレベルアップ(笑)

    悩んでいる事、考えている事。
    憶えがあったり、なかったり。
    ここまでは陥らなかったな、と思ったり。

    色々と思い当たるものがありましたが、それよりも思い当たるのが
    バイト先にいる、他のバイト5人。
    すぐに2人になってしまいましたが、こういう人いるな~と。
    こちらの迷惑顧みず、ひょいひょいとしてる人達。
    腰掛、にも該当しない非常に迷惑な人種です。
    身近すぎて、何だかちょっと…でした

  • 長谷と夕士がますます微笑ましい・・・。
    「迷わない分だけ世界は狭くなるし、もっとしんどいヨ」
    詩人の言うことはいつも的確だなぁ。
    ここに出てくる人たちは大人も子供もよく出来た人たちが多いけど、今回等身大の女の子がリアルに成長する様子が見えてなんかよかった。
    「そうか(中略)初めからコレだって決めつけてたら・・・もし別のことがあった時に困るんだ」
    世界は広く見なくちゃいけない。別の世界や考え方に触れるのって楽しいね☆

  • 大人になった今だからこそなのか「ははぁ~」と気づかされる言葉ばかり。現実的に考えると、有士と長谷は考え方から何から大人すぎて、実際に自分の近くにいたら嫌だな。そう思ってしまう私は人としてまだまだだ(笑)

  • 高2の夏休み。
    勇士は修行とバイトの日々。
    バイト先には大学生5人が新人として入った。
    うち3人は勇士のバイト復帰前に早々に辞めたらしい。
    残り2人も周りともキュニケーションを取ろうとせず、正社員のおっちゃんも戸惑っている。
    この2人は、コミュニケーションをとりたくないとか、おっちゃんが嫌いとかじゃなく、ただどうしていいか分からないんだよね。
    こういう感覚、少なからず分かる。
    勇士の橋渡しのおかげで少しずつ打ち解けてきた。
    いい職場は自分たちで作っていくんだよね。

    その後、自殺未遂少女との出会いも。
    周りから見たら、つまらないこと、そんなことで自殺しようとするなんて、って思っちゃうけど、その人の世界がそれで埋まってるんだったら、その人にしたら大きな問題なんだよね。
    色々なことを経験して色々な世界を見て、自分の世界を広げることが大事。
    この少女は夢も見つかったみたい。

    あと、相変わらずクリがすごくかわいい。

  • 夏休み中のゆーし君の話。長谷が溶け込み過ぎている。
    今回は子どもの成長が主題かなと。
    誰かからいろいろ話を聞いて自分のものにするって自分から行かないと得られない。その分吸収されるものはかなーり栄養価の高いもの。佐々木と川島とおっさん達とは、お互いに歩み寄ろうとしなかったからへんな壁が出来て。でも、ちょっとお互いに話してみたら、なーんだ!ってなる。こういうのって年代差だからとかじゃないんだろうな。価値観の違いもあるだろうな。

    それから、苦しい時期は永遠に続いていくってその時は本当に真面目に思ってしまう。けど、でも後から見たらその時って本当に少ない、むしろひとときの出来事でしかないってこと。僕の大学の恩師が、中学生のいじめを苦に自殺したりする事について、「中学校3年間はあっという間なのに、その子にとっては人生一生分くらいの長い時間に感じるんだろうね」って遠い目で話してたことを思い出した。

    相変わらず飯テロが凄まじい。そしてゆーしくんだけでなく、クリの心の成長もまた大きい。イタズラするとかw

  • シリーズ4巻も面白かったです。妖怪アパートに出てくる大人たちのスタンスがいいな、と思います。色々な経験をしてきたのだろうな。夕士もレベルアップ。長谷がなんだかんだで好きです。さりげなく出てきたヴァチカンの組織がすごく気になる…けど本編には関わって来ないだろうな。るり子さんのご飯は今回もとても美味しそうでした。続きも楽しみです。

  • また面白くなってきた。
    次巻期待。

  • 前作の事件以来、魔導師の修行もレベルアップ!それ以外でもバイトでの出来事や小学生の少女を救ったり、大忙し!
    コミュニケーション力の話が出た時には、自分に言われてる感じがした。自分もこんな感じになっているのだろうかって。
    自分も妖怪アパートから色々と学んでいけたらなと思います。

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著者プロフィール

和歌山県生まれ。本シリーズの第1作目で産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞。「ファンム・アレース」シリーズ(講談社)「大江戸妖怪かわら版」シリーズ(理論社)など、YA(ヤングアダルト)小説の作家。

「2023年 『妖怪アパートの幽雅な日常(26)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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