水車館の殺人

  • 講談社 (2010年2月1日発売)
3.30
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062694285

みんなの感想まとめ

探偵小説の魅力が詰まった本作は、過去と現在が交錯する物語を通じて、読者を引き込む緻密な構成が特徴です。前作に引き続き、探偵役として登場する島田潔が真相解明に挑む中、館の神秘的な雰囲気と奇妙な登場人物た...

感想・レビュー・書評

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  • 館シリーズ2作目。
    前作に引き続き、今回も「YA!ENTERTAINMENT」レーベルから出版のものを読了。

    (2作目まで上記レーベルからの出版あり。現在は、1作目・2作目ともに、「YA!ENTERTAINMENT」版は、絶版のようです)

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    前作「十角館の殺人」は、探偵役のような登場人物はいたものの、その探偵役が真相解明したわけではなく、犯人の独白(というか、モノローグ)にて真相が説明されるスタイルだった。

    しかし本作「水車館の殺人」では、前作にも登場した島田潔が、ちゃんと探偵役を担っていた。

    前作と同様に登場人物メモを作るつもりでいたが、プロローグと館の図が終わったところで、「主な登場人物」のページがあったので、今回はそこと本編を行きつ戻りつ、読み進めることができた。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    過去(1年前)と現在が交互に章立てになっているスタイルにも関わらず、読みやすくはあった…のだが、正直、この内容でこの長さは…いる??という感じだった。

    また、犯人は誰か?というのも、早々に予想がついてしまったため、あとは「どうやって」の部分に、注力しながら読む形となった。

    初版が1988年の作品名なので、今と価値観が違うのは致し方ないが、藤沼由里絵の生き方というか置かれた状況が、本当に不憫でならない…

  • 謎解きに入るまでは結構楽しめたのですが、肝心のトリックがこれでは・・

    端的に言えば、ご都合主義の極み。

    本格にあるべき「意外性」「妥当性」「共感性」が希薄。

    綾辻作品は好きで、「十角館」「時計館」「霧超邸」などは楽しめましたが・・「迷路館」「水車館」のレベルはかなり落ちます。

  • 十角館の殺人をかく作者の館シリーズ第2弾。
    ほかにも館シリーズはあるのだが、図書館には
    この2冊しかなかった。

    1985年9月と1986年9月に山あいにある中村青司がたてた水車つきの館、通称水車館で転落死や殺人事件がおこる物語だった。
    十角館の殺人ででてきた、中村青司や島田潔がまた出てきて驚いた。

    1985年の話(過去とかいていた)と1986年の話(現在とかいていた)を交互にかいてあった。
    しかし、読み進めていくうちに、85年の事件を現在で少し深く掘っていくうちに85年の事件で思い出したことをかき、過去でその思い出したことの詳細をかくスタイルのせいで、なかなか物語が進まず、途中で飽きてしまったため星1個とした。

    まだ、十角館の殺人のほうが良かった。

  • 山あいの地の鬱蒼とした森に囲まれてたたずむ、石造りの館。その横腹には三連の水車が、時を支配するかのごとく回り続けている。女が墜落死し、男が殺害され、一枚の絵と一人の男が消えた翌年、またしても惨劇は、起こった…。



    「十角館の殺人」以降の作品を読んだことないなと思って挑戦。中高生むきの本しかなかったけど、かなり面白く読めた。あとがきにあったが、中学生向けだからとひょうげんを柔らかくしたとかはなく、漢字にルビがあったりひらがなになっていたりとするぐらいで、原作とは変わりないらしい。


    奇妙な館に住む奇妙な主人と美しい黒髪の幼妻。かなり山奥にあって、年に一度しか客人が現れない。もうこれだけで、かなり好きな話だ。
    話の流れは、過去と現在が行き来するかんじで、過去の事件も私たちは垣間見れる。そして、現在でも起こる謎の事件!


    最初は過去と現在を行き来するから読みにくいし、今が過去なのか現在なのか分からなくなってた。過去も現在も同じ日付に同じ館で起こった事件のために、頭が少し混乱してくるところがあった。
    だけど、それが最後の最後で「うわー!そういうことだったのかー!」となった。あれは、私たちを混乱に導くために過去と現在を行き来していたのね!と(違うか)


    最後は驚きがあったが、結局は「幻の絵画」に振り回された人たちだったのか。そう思うとなんだか少し可哀想だったかなぁと思った。



    2023.4.30 読了

  • 十角館が面白かったので、館シリーズ2作目を読んでみた。

    一年前の過去と、現在が、交互に書かれている。
    一旦本を閉じて、次に開いた時、今読んでるのはどっちだったか?とわからなくなる。
    しかし、ページの下段(ノンブルの横)にこのページは過去か現在かが書いてあるため、読者にわかりやすくて親切だった。

    内容は過去に起きた事件を小出しに語られるので変化に乏しく単調であり、引きのばしている感じで途中から飽きてしまった。

    本書はおおむね一人称『私(館の主人)』の目線で書かれている。
    結果犯人が語り手本人『私』だったことに残念。
    こういう手法はあるのだろうけれど、長々読んできた『私』の語りはなんだったのかと思ってしまう。

    トリックらしいトリックもなく、焼け焦げた死体と四六時中被っている白いマスク、普通に考えればすぐにわかってしまう犯人を一人称にすることで多少なりともわかりにくした、という強引さを感じた。

    そもそも焼死体でDNA鑑定できないのか、歯型は?と思ってしまったが、その頃は出来なかったのかな。

    せっかくの館のシンボル・水車も、大きく事件に関わるのかと思いきや、特に出番はなく残念。

    とはいえ、十角館が面白かったので、次の館シリーズも読んでみようと思う。

  • YA向きで出版されていたのを発見して思わず手に取りました。
    振り仮名をつけたくらいで改変はないと書いてあったので、、、そのまま読みました。

    館シリーズとしてはからくりがそんなになくて残念。
    でも、映像化されたら一番いいかもしれないな。

    YA時代にこの本に触れて、感銘受けた子は推理作家とかになってくれるのかなー
    十角館もYA向きになってでているので、、ミステリー好きのちびっこが現れたらプレゼントしたい。

  • 王道的な設定で話が進むので、細かいトリックは置いといて、犯人が読めてしまい、前作ほどの衝撃を体験できなかったのが残念。それでも展開が気になり、最後までぐいぐい読めてしまうのがすごい。

  • 十角館での驚きが凄まじかったのでこちらの作品では普通だなあという感じ。でも殺害された後の遺体の状態というか後始末というか、わりととエグかった。

  • 巨大な水車を備えた藤沼邸。謎に満ちた惨劇から一年、いままた再び惨劇が!

    館シリーズその2。
    超王道!
    注意深く読んでいれば沢山ヒントはあったなあ、という…。

  • 過去と現在がシンクロしてく感じが面白い。でもそのせいで多少混乱した。

  • レーベル的に児童書ですよね?

    既読かどうかわからなかったのですが、やっぱり既読でした。
    講談社のほうですね。

    解説に、「ここまで読めば、犯人当てに必要な情報すべて出てますよ」とありましたが、解説に書いてあっても仕方なかろうと思うわけです。

    本陣殺人事件と犬神家の一族がリスペクトされてるとありますが、実際どうなんですかね。よく考えたらどちらも文章では読んだことないですわ。いかんですね。

    しかしながら、探偵役の島田潔という名前を見るたび、某占星術師探偵思い出すのは私だけですか。
    (一応解説すると、著者:島田荘司、探偵役:御手洗潔)

    ところであのスケキヨマスクって、数字パズルでいうところの6や、カレンダーパズルでいうところの2月ですよね。
    あと、同じくミステリーでいうところの双子か。

  • トリックは割と簡単に読めてしまう……。しかしこの設定が好きな方はいると思うし、館シリーズを読むなら外せないところ。しかし児童書!絵はつけちゃ駄目だ!探偵の顔を見せちゃ妄想のしようがない!

  • え、普通にクズやん。

  • 館シリーズ第1作目「十角館の殺人」で読書欲再燃。第2作目の「水車館の殺人」をネットで買おうと思ったけど、すぐに読みたすぎてこれは図書館に行った方が早いのではと思い、深夜に図書館のホームページを検索。まさかの本の検索だけでなく、本の予約や別の図書館から最寄りの図書館まで本が取り寄せられるようになっているではないか。図書館へは時々行っていたけれど、こんな便利なシステムが導入されていたなんて初めて知った。ありがたいありがたいと思いながら、すぐさま子約。深夜に予約してお昼にはわたしの手元に。いや~東京ってすごい!と、この感動を読書好きの母と妹に興奮しながら伝えると、いやいや田舎も何年も前からこのシステムだからって言われた。

    YA!entertainment版だったけど、絵が差し込んであったり振り仮名がふってある以外、内容はすべて同じとのこと。表紙のイラストや最初の描写からすでに、異様な雰囲気を感じ「こ、これ怖いかも、、」となったけれど、最初だけでなく終始異様でいびつな雰囲気だった。十角館の時もだけど、自分なりに推理しながら本の世界に入り込めて楽しかった。「十角館の殺人」での登場人物も出てきたのでちゃんと順番通りに読んでおいてよかった。次は迷路館の殺人。ちなみに次の次の人形館の殺人まで予約完了。図書館便利!助かります!ありがとう!

  • 普通に面白かったです!文章が読みやすくて良かった。図書館で借りて読んだのですが普通の文庫がすぐ借りれなそうでしたので、若干挿絵など気になる点はありましたが文章はそのままのため楽しく読めました。さて、次の館へ行きます。

  • 綾辻行人の館シリーズ第2段
    相変わらず面白いのだが、前作の十角館の殺人でハードルを上げてから読んでしまったため、少し物足りない感じもあった。
    現在と過去を交互に読み進める進行であったが、全然話が進まないモヤモヤした感じがありつつ、最後のオチの部分は20ページくらいでササッと書かれており肩透かし。
    でもでも全体的には大満足、すぐにシリーズ次作を読み始める!

  • 推理小説は読みながら「これもしかして犯人は・・・」とか「あれ?これ怪しいな」と思いつつもその想像をひっくり返されるのが楽しいなと思っているんですが、これは割と「あー、やっぱり思った通りかー」という感じでした。
    この作品は自分の予想がドンピシャ過ぎてたので星2つとしました。
    私だけでなく、おそらく読者の半数以上はトリックや犯人が見破れたんじゃないかなと思います。

  • 中2 ◯

  • 犯人は早い段階で多分この人だとわかったが、最後の最後でそのからくりに驚いた。
    現在と一年前の過去が交互に出てくる。それもなかなか良かった。
    しかし由里絵さんにはいただけない。
    悲しい人だなと思う。

  •  3連水車が付いている外壁が、そのまま住居になったような「水車館」にて年に一度、高名な画家の絵を鑑賞するための集まりが開かれる。
     去年はそこで、二人が無くなり、一人が失踪するという事件が起きたのだが、今年も殺人事件が起きてしまう。

     ミステリーは読者の謎解きのため、なるべくフェアに情報を開示する。背景や建物、登場人物の人間関係……。また、重要なものだけを説明したらトリックが容易にバレてしまう恐れがあるため、フェイクとして、重要そうに見える偽の情報も取り混ぜる。
     となると、説明部分が冗長になったり、退屈になったりしがちだが、本作は現在と過去、と時を変えたり、人物の視点を変えたりすることで、説明的になりすぎないようにしてあるし、館に閉じ込められたミステリアスな美少女など魅力的な登場人物、さらに冒頭にショッキングな死体発見シーンを持ってくることで、ぐいぐいと物語に引き込んでくる。

     今回も、館シリーズ特有の特殊な仕掛けがあったが、犯行には対して使用されてはいなかった。四角形の外壁の形をした館の地下室に、主人の父が描いた絵が隠されていたのだが、上から見ると、絵を飾るための巨大な額縁のように見えた。

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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