- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062705639
感想・レビュー・書評
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著者の作品、ブクログ登録は初めてです。
著者、殊能将之さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。
殊能 将之(しゅのう まさゆき、1964年1月19日 - 2013年2月11日)は、日本の推理作家。生前は覆面作家だったが、死後、本名:田波正と発表された。
49歳にて亡くなっています。
今後の活躍が楽しみだっただけに、残念です。
で、今回手にした、『子どもの王様』。
その内容は、次のとおり。(コピペです)
団地に住む、少年ショウタと親友トモヤ。トモヤは学校に行かずに、部屋に籠もって本ばかり読んでいる。
そんな彼がするのは、いつも奇妙なつくり話。団地に住む魔女の話や、子どもの国を支配する残酷な王様の話……。
だが、ある日ショウタは、トモヤが言ったとおりの格好の男を目撃する。まさか、子どもの王様は実在した!?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
怖ぁ…めっっっっっちゃ怖あ!!トラウマだわ!!絵が!!いや内容も!
ショウタくん頑張りすぎだよ!
本書のあとがきに位置する文章で、「この小説はあまり子ども向けっぽくない」なんて殊能センセが言ってますが、あまり、なんてものじゃない。こんなの少年少女に読ませたら教育上悪くないですか…?
話の大筋は、よくある男女関係のもつれとか、小学生の日常とか。でもそれをショウタくん視点で見るとこんな風になっちゃうんだ!という驚き。子どもの描く絵とか、行動とか、時に狂気を孕んでいるというか、常軌を逸してると感じるとき、ありますよね… -
子供向け、のわりには大人が読んでも???な部分が…結局、パルジファルのストーリーもよくわからずついていけなかった。
悪い奴を懲らしめる、けど、なんとなくもの悲しい。
一番最後の作者紹介は秀逸 -
〈講談社ミステリーランド〉叢書から刊行された作品。「大人にも子どもにも楽しめる本格ミステリ」の内容であるから、これまでの著書からしたら引用や蘊蓄やガジェットが控えめでとてもライト(頁数も少なめ)。ただそこは殊能将之作品、言うまでも無く巧妙なトリックがあり、結末近くの盛り上がりは絶品。子ども向けジュヴナイルとして見事にまとめられている。まあ本格ミステリに飢えて殊能センセーを求める大人は少し物足りなさが残るが、あとがき「わたしが子どもだったころ」で著者の幼少期の姿をほんの少しうかがえることで満たされるのでは。
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この内容でこの長さは冗長に感じました。展開にもう少しひねりがあると違ったかも。
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『かつて子どもだったあなたと、少年少女のための』が合言葉。人気作家が子どもに
向けた推理小説を書き下ろした『ミステリーランド』。子どもだけじゃなく
大人も楽しめる内容。とは言え、せっかくなので(?)奇抜さも欲しかったですね。 -
少年少女向けミステリーシリーズ、書き下ろし作品。
ぼくショウタには、引きこもりの友だちトモヤがいる。団地での日常、やがて起こる事件。一見普通の少年ショウタが取った行動とは。
何故かしら、第一回の小野不由美さんにしろ、この殊能将之さんも、子どもを唆している気がしてならない。 -
4-06-270563-x 243p 2003・7・31 1刷