- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062705691
感想・レビュー・書評
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少年少女のためのミステリシリーズ。
キリスト教系寮生の僕が遭遇した事件。著者自身もミッションスクール出身だそうで、私学ならではの広大な敷地、校内寮の様子、ミッション系の異国?っぽさ、知る者は哀愁を、知らぬ者には憧憬を抱かせる作品。
まず読者にハウダニット?と興味を集中させつつも、フー・ホワイも鮮やかに描き上げていて、見事です。 -
10年以上前に読んだ、初竹本作品だったように記憶している。
子供向け、って小学校高学年以上向けだべ。イケルイケル。 -
謎は魅力的ですし、伏線の張り方も巧みです。その謎に負けない真相も用意されているので、ミステリーとしてかなり面白かったです。
ただ、「赤い馬」の件は強引で納得できなかったです。
全体的にブラックなトーンで陰惨さが際立っていたので、子供にはあまりおすすめし辛いです。 -
ミステリーランド。ネットで注文してようやく手に入れました。結局地元の本屋では一切見かけることなく。太田忠司と高田崇史のはあったのに。
内容は、うん、ビックリ。子ども用?
いや、子どもにも分かる内容だとは思うが、性欲とかさ、ホモネタとかさ、あってもいいの?(別にいいのかもしれないけど。)
あとがきによると、竹本氏は今でも子どもなので、いつもと同じように書いたらしい。(いつもって、高柳が知ってるのは「匣の中の失楽」とか「ウロボロスの基礎論」とかなんだけど。)
ミッション系の学校で起こる陰鬱な事件。雷で打たれる神父に、夢の中に出てくる赤い馬。雰囲気は面白いし、恐怖感もある。
ただ、ちょっと気になる部分もある。以下反転。
鏡を使った殺人ってのはまあいいさ。ただ、この終わり方だとタマキ(主人公)がなんだか計画を立てたように読めるぞ? それでいいのか?
確かにタマキはそのときのアリバイはないし、ツバサ(事件のきっかけになる少年)に執着していたけど。
そうすると、地下室の灯りの話をわざわざ友達に言う必要はなかったんじゃないのか?
でもタマキが一切関係ないとすると、ラストで泣いてる理由が分からないんだよな。
04.02.12 -
えええええこれ子供に読ませていいんですか!?R指定、じゃないけど、えっと、うーん、方法の残虐性といいオチのショックさといい、なかなかに骨太な話でした。あと挿絵が怖い。さすがは竹本さん。この話が好きっていう子がいたら一度話してみたい。かも。
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学園内にて、どう考えてもありえない死に方をしてしまった神父が1人。
さらに密室で焼け死んだ神父が1人。
一体何故、何がどうしてどうなったのか。
最後まで読んでいけば、なるほど、と納得状態。
きれいにすべて、どうという事もない日常の中に
すべてヒントがありました。
まったくそれらを繋げていませんでしたが…w
記憶力がすぐれているからこそ、の違和感ですが
それに苦しめられるのも問題あり、です。
目的が何にせよ、一致団結してるというのがすごいです。
何せリハーサルなしの一発勝負、ですし。
妙な事に頭を働かす友人集団。
だからこそ、答えに行きついたのかもしれません。
そして誰もいなくなった、ではないですが
ある意味、そんな状態ですよね、容疑者が。