探偵伯爵と僕 (ミステリーランド)

著者 :
制作 : 山田 章博 
  • 講談社
3.44
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本棚登録 : 818
レビュー : 146
  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062705707

作品紹介・あらすじ

夏休み直前、新太は公園で出会った、夏というのに黒いスーツ姿の探偵伯爵と友達になった。奇矯な言動をとるアールと名のる探偵に新太は興味津々だ。そんな新太の親友ハリィが夏祭りの夜に、その数日後には、さらに新太の親友ガマが行方不明に。彼らは新太とともに秘密基地を作った仲間だった。二つの事件に共通するのは残されたトランプ。そしてついに新太に忍びよる犯人の影。

感想・レビュー・書評

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  • 僕は、探偵伯爵と名乗る胡散臭いおじさんの知り合いになる。彼はある事件を追っていた。
    文字を書くのが嫌いな僕はパソコンを使って手記を記す。僕が紡いだストーリーとは。

    少年少女向けのミステリシリーズ。
    他の作家さんのも読み進めて来ましたが、なんというか、事件を扱うフィクション(ミステリ)を楽しんで欲しいけど、事件自体の重さの理解というか、現実世界で子供達にどうあって欲しいか、も伝えたいという苦悩がどの作者さんからも伝わってきます。

  • 毎度おなじみの≪作者が子どもだった頃≫が無い。。。
    是非とも読んでみたい作者だったのに。。。

    ウォーカロンシリーズでも感じていたが
    物事への独自の見解がナルホド、となる。
    大人になるほど笑わない理由や人殺しについて、など。

    主人公が日記風に事件をしたためている、という設定。

    子供がいなくなる→誘拐→探偵と探そうとする、というありがちなストーリーなのに
    ラストがきっちり現実的。。。

    また、日記を読んだ探偵伯爵の手紙による、事実と異なる部分。
    て事は、犯罪の動機って。。。となってしまう。
    伯爵の手紙の文体から見ると、また文中の主人公が結構賢い子だったので、
    主人公は動機に関しては恐らく理解しているのだろう。。

    それを 『人間の醜さから目を遠ざけずに』と伝えるあたりが伯爵が大人だけれど、一般に言う大人とは違う所以だろうか。
    何でもかんでもR指定にして遠ざければ良い、というのは簡単だけれど
    世の中が実際健全ではないのだから、実際その不条理に対面した時、純粋な知識だけでは立ち向かえない。。危機感すら抱くことのない子どもは悪人にとっては鴨葱状態だよなぁ。。。

    でも必要以上に、わざわざ汚い部分を見せたくもないし。。。教育って難しい。。。


    辛辣なラストなので、読んだ後ほっこり、とはなれないが、
    軽い文体なので、さほど深刻にならずに読み進められるが
    物凄く難しいテーマを突き付けられている気がして、読んだ後考え込んでしまう。。。

  • 2015年5月17日に開催されたビブリオバトルinいこまで発表された本です。テーマは「こども」。

  • 雰囲気としては『僕と未来屋の夏』のような感じで、不思議な探偵と出逢った一夏の物語、というように読み進められる。素朴で好奇心の強い子供の目線での語りが、すとんと落ちてきて共感しやすくて、面白い。

    でも途中途中で投げかけられる問いかけは容赦がないし、最後の種明かしは、考えてみるととても後味というか気持ちが悪いことだと感じられる。
    「人間の醜さから目を遠ざけてはいけない」
    最後の最後でこの言葉が一番ぐさっと刺さる。

  • とある少年が、夏休みに妖しい大人と出会って行動を共にし、事件を解決する話。

    子供目線の文章が面白くて、くすっと笑えた。

    なんとなく『ぼくと未来屋の夏』や、『ペンギン・ハイウェイ』を思い出した。

    最初から最後までわくわく楽しく読めました。

  •  不思議な伯爵、人の闇、事件、人間の理性。最後の最後で騙されました。

  • 息子(小6)のおすすめ。
    町内のおまつりの夜、友だちのハリィと別れたあと、ハリィは行方不明になり…。僕が、書き記したひと夏の事件。
    ラスト、伯爵からの手紙で、「やられた~」という感じ。また最初から読んでしまった。森さん初読み。

  • 子供向けとはいえ、世界観や会話の理屈っぽいところは顕在で、著者らしさが出ています。ミステリーとしてしっかり書かれていますし、推理する楽しさが味わえます。
    真相はシビアで好みが分かれるかもしれませんが、一つのミステリーの魅力として捉えればいいかなと思います。
    最後の手紙に関しては意図が良く解りませんでした。

  • 買ってあっけど、置きっぱなしだった本。
    やっと読めました。

    ただ、ラスト、よく分からない?
    読解力、低い?

  •  ようやく手に入れたミステリーランド。
     子供向けに書いてあるのがとても面白い。森の考え方や思考の流れはある種独特で、もともと子どもっぽかったけど。(つまり、大人は疑問に思わないようなことに首を傾げていたりね。)そういうのが前面に押し出されてそれを読むだけでも面白い。
     しかもミステリだ。ちゃんと仕掛けとかあるし。
     ラスト、ちょっと冒険小説っぽくって、これもやっぱり子供向け仕様? とか思ったり。
     以下反転。
     ただ、ラストのあれはどうよ。そんな記述あったか? そんな伏線あったか? 急いで読んだから読み飛ばしただけか?
     っていうかさ、そもそもタイトルからして嘘ついてるやんっ!
     こうも同じトリックに何度も引っかかる高柳のような人間は、ミステリ作家にとってはありがたいのではないかと思ってしまう。

    04.05.15

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著者プロフィール

森 博嗣(もり ひろし)
1957年、愛知県生まれ。作家、元研究者。名古屋大学工学部建築学科、同大学大学院修士課程修了を経て、三重大学工学部助手、名古屋大学助教授。名古屋大学で工学博士を取得し、2005年退職。学会で数々の受賞歴がある。
作家として、1996年に『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、同作で作家デビュー。S&Mシリーズとして代表作の一つに。『スカイ・クロラ』シリーズは本人も認める代表作で、2008年アニメ映画化された。その他にも非常に多くの著作がある。

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