いつか、ふたりは二匹 (ミステリーランド)

  • 講談社 (2004年4月30日発売)
3.59
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Amazon.co.jp ・本 (322ページ) / ISBN・EAN: 9784062705714

みんなの感想まとめ

猫と犬が共に通り魔事件に立ち向かう物語は、少年が猫に憑依するというユニークなSF設定を背景に展開されます。物騒な事件が続く中、動物視点の語りが新鮮で、読者を引き込む要素となっています。特に、動物虐待や...

感想・レビュー・書評

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  • 猫と犬が通り魔事件に挑む。僕(智己)は猫に憑依。昨年は誘拐未遂,今年は車暴走。嘘が犯人を誘き寄せ,事件が起こる。犬の語る,動物虐待から始まる歪んだ支配欲は残酷。人と動物の視点変化が楽しく読み易い。

  • 事件自体はかなり物騒ですが、主人公が猫の体に乗り移るというSF設定、爽やかな語り口、ちょっとほろ苦い読後感が心地良く、ジュヴナイルらしい一冊に仕上がっていると思います。
    ミステリーとして見ても伏線がロジカルに回収されますし、タイトルの意味が最後に判るちょっとしたどんでん返しもあるので良い出来だと思います。

  • 眠っている間に猫に憑依(?)できるというファンタジー設定のおかげでかなりごまかされてたけど、結構なヤバ治安の街だな…

    園実ちゃん誘拐のあと寝るのを止めようとする久美子でなんとなく「ピーターの中身では?」と察したけど、そう考えると一度ピーターに無視されたのは中身が久美子じゃなかったのかーとか、その後いきなり昼寝しようとしたときに慌てたのはピーター側の準備ができてなくてそれを不審に思われたからかーとかいろいろと合点がいって感嘆。

  • 2013年7月26日
    子ども向けだけど、大人の私が読んでも十分におもしろかった。
    寝ている間に猫の体に入り込める(幽体離脱?)「ぼく」が、クラスメートの事故、不審者、自殺未遂、などをめぐる謎を解く。

  • 少年少女のためのミステリシリーズ。
    僕は寝ると、猫に乗り移ることが出来る。
    人間の時は、義理の兄弟になった久美子さんの食事の世話。
    僕の小学校では、最近まで非常事態だった。やっと集団登校も解除された矢先にまた事件が起こる。

  • グイグイ読める。
    ポール・ギャリコの「ジェニィ」も読んでみたい。。

    悪い癖で、こうじゃないか、ああじゃないかと邪推しながら読んでしまうのだが
    子供だましなオチではないので、楽しんで再読できる。
    (ミステリーランドは事件の結末が現実にように辛い作品多いが。。。)

    小学生の男の子の抱いている女の子のイメージと
    本好き=やや賢い?子の先生へのイメージって
    こういうものなのかな?
    このシリーズを読んでいると
    度々遭遇する。。。

    ラストの義理のお姉さんのセリフとタイトルの関係性を考える。。。
    タイトルが主人公の答えなのかな。。。

    他作者への解説が凄く硬かった作者なのでこの文体は意外だった。
    他作品読んでみようかな。。。

  • 字が大きくてふりがないっぱいなのと、猫になっての冒険が楽しくてミステリーというより冒険活劇系の児童書の気分で読んでいたらラストでびっくりしてしまった。
    最後の久美子さんとの会話が素敵。

  • 眠ると猫の身体にのりうつれる少年が、犬とともに事件を解決していく話。わたしたちは、いつか、ひとりにならなければいけない。その時まで、一緒にいようね。

  • お昼寝すると近所のねこに乗り移って近所の犬と会話できる、って設定なんだけど、
    すんなりと物語に入り込めてしまう。不思議だ。

    私がミステリーが苦手なのは、おどろおどろしたのがすきじゃないから。
    でもこの本や「ほうかご探偵隊」「ぐるぐる猿と歌う鳥」はそういうところがないので読みやすい。

    「ぐるぐる鳥・・・」の文庫本を購入してみたらとても面白かったので調べてみると、
    このミステリーランドというシリーズがあることを知った。
    講談社の名物編集者さんがはじめた企画で、
    「本を読み始めた頃の自分にプレゼントしたくなるような作品を書いて下さい」
    と作家さんに執筆を依頼しているとのこと。
    それで読みやすいのかな。

    ミステリー苦手な人は、このシリーズから入ったらいいかもしれない。

    2012/08/31

  • これは小学生向けなのかな?(ふりがながたくさん…)
    でも面白かった!
    これを読める子どもは幸せだよ!
    本好きになっちゃうんでなかろーか、という読書の楽しみがあります。

    大人びて、家事全般をこなしちゃう智己くんと、ぐうたらで無表情で、でも外面はいいらしい久美子さん。
    久美子さんはでもやっぱり大人で、ぐうたらなところを隠さずにいるけども、実は色々考えていて、素敵な人でした。

    久美子さんが智己くんに教えてくれたことはとってもたくさんあるし、ずっと一緒にいようと言える二人は、血のつながりなんてなくても姉弟です。

    ポールギャリコの本を読んでみよう。

    そして、題名が素敵。日本語も素敵だけど、英訳も素敵。
    two, and two of us

  •  ミステリーランド。一時間ぐらいであっさり読めて良い感じ。
     事件がちょっと重たいかなぁ。直前に読んだ倉知のが日常ミステリだったからそう思うだけか。いや、殺人とかそういうのではなかったんだけれど。
     子猫に憑依できる六年生の男の子が主人公という初っ端からぶっ飛んだ設定。いや、猫になってしまった男の子が主人公の別の話のオマージュらしいんだけれど、その話、読んだことないし。
     ジェニィという名前のその猫とテレパシーで会話が交わせるピーターという犬が、協力して事件の真相を解決して行くというもの。
     冒険小説っぽいアクションもあるし、途中ちょっと長ったらしい話(権力とか征服欲とか)があってうんざりしたけど、そこ以外は普通に楽しめました。
     ちょっと「人死が出る」(空白ネタバレ反転処理)という結果だけ、微妙だなと思うけれど。確かにな、その動機であんなことやっちゃったら、そら「自殺をしたくもなる。」未遂で済んでよかったなぁ。

    05.06.06

  • いつか誰にでも別れは来る…  でもなぁ◯を殺しちゃうのはちょっと   

  • タイトルが良いというだけで読んだが、挿絵の入れ方・殺意に直面した時の描写がすごくよかった。少年少女のためのミステリーとはいえ伏線があからさますぎる。ポール・ギャリコ読んでみたい。

  • 猫と犬のはなしだった。しまった。
    よく出来た小学生だ。次の本とは大違い。

  • 装画・挿絵 / トリイツカサキノ
    装丁 / 祖父江 慎+阿部 聡(cozfish)

  • 小6の「トモジイ」は、寝ると猫の「ジェニィ」になる(入り込むらしい)。「トモジイ」が通う小学校の同級生が狙われた、児童誘拐事件の犯人を、「ジェニィ」とその友人「ピーター(セントバーナード)」で探す。いやー面白かった!

  • ミステリーランドの中でも大人向けのような複雑さがあるが、その分読み応えがある。主人公の家族環境が今の世代向けに考えられている。そしてそれが生かされている。

  • 猫と犬のコンビ…かわいいなあ
    ポールギャリコのジェニィ、今度読もう。

  • 「いつでも自分と一緒にいてくれるひとは、この世のどこにもいない。わたしたちは、いつか、ひとりにならなければいけない――、この前、わたしが言ったこと、憶えてる?」

    さらりと読めた。
    そして、面白かった。

    猫になってしまう、というのが、どこかであって、なくて。
    それでいて、謎を解決するのだから面白い。

    そして、相変わらずミステリーランドは容赦なくって、
    主人公は子どもたちなのだけれど、起こる事件は大人向け。
    今回も、自殺しそうになったり、結局死んじゃったり。
    その原因が、なんとも・・・

    それでいて上記に引用した文なんて、深いって思う。
    だからこその大人向け。
    ミステリーランドはコンプしよう。

    【1/19読了・初読・市立図書館】

  • 一般にはけして上品な表現とはいえない『はぁっ?』という久美子の反応がいいですね。無茶な行動への驚きとそれを大いに心配する様子。それに加えて、主人公自身が「たっぷり眠ったから、すぐに寝入るのは、さすがにむつかしそうだ」と思っているように、「え?また寝なきゃいけないの?」と思っているだろうと考えると微笑ましい。

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著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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