- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062705714
感想・レビュー・書評
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事件自体はかなり物騒ですが、主人公が猫の体に乗り移るというSF設定、爽やかな語り口、ちょっとほろ苦い読後感が心地良く、ジュヴナイルらしい一冊に仕上がっていると思います。
ミステリーとして見ても伏線がロジカルに回収されますし、タイトルの意味が最後に判るちょっとしたどんでん返しもあるので良い出来だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
少年少女のためのミステリシリーズ。
僕は寝ると、猫に乗り移ることが出来る。
人間の時は、義理の兄弟になった久美子さんの食事の世話。
僕の小学校では、最近まで非常事態だった。やっと集団登校も解除された矢先にまた事件が起こる。 -
お昼寝すると近所のねこに乗り移って近所の犬と会話できる、って設定なんだけど、
すんなりと物語に入り込めてしまう。不思議だ。
私がミステリーが苦手なのは、おどろおどろしたのがすきじゃないから。
でもこの本や「ほうかご探偵隊」「ぐるぐる猿と歌う鳥」はそういうところがないので読みやすい。
「ぐるぐる鳥・・・」の文庫本を購入してみたらとても面白かったので調べてみると、
このミステリーランドというシリーズがあることを知った。
講談社の名物編集者さんがはじめた企画で、
「本を読み始めた頃の自分にプレゼントしたくなるような作品を書いて下さい」
と作家さんに執筆を依頼しているとのこと。
それで読みやすいのかな。
ミステリー苦手な人は、このシリーズから入ったらいいかもしれない。
2012/08/31 -
これは小学生向けなのかな?(ふりがながたくさん…)
でも面白かった!
これを読める子どもは幸せだよ!
本好きになっちゃうんでなかろーか、という読書の楽しみがあります。
大人びて、家事全般をこなしちゃう智己くんと、ぐうたらで無表情で、でも外面はいいらしい久美子さん。
久美子さんはでもやっぱり大人で、ぐうたらなところを隠さずにいるけども、実は色々考えていて、素敵な人でした。
久美子さんが智己くんに教えてくれたことはとってもたくさんあるし、ずっと一緒にいようと言える二人は、血のつながりなんてなくても姉弟です。
ポールギャリコの本を読んでみよう。
そして、題名が素敵。日本語も素敵だけど、英訳も素敵。
two, and two of us -
ミステリーランド。一時間ぐらいであっさり読めて良い感じ。
事件がちょっと重たいかなぁ。直前に読んだ倉知のが日常ミステリだったからそう思うだけか。いや、殺人とかそういうのではなかったんだけれど。
子猫に憑依できる六年生の男の子が主人公という初っ端からぶっ飛んだ設定。いや、猫になってしまった男の子が主人公の別の話のオマージュらしいんだけれど、その話、読んだことないし。
ジェニィという名前のその猫とテレパシーで会話が交わせるピーターという犬が、協力して事件の真相を解決して行くというもの。
冒険小説っぽいアクションもあるし、途中ちょっと長ったらしい話(権力とか征服欲とか)があってうんざりしたけど、そこ以外は普通に楽しめました。
ちょっと「人死が出る」(空白ネタバレ反転処理)という結果だけ、微妙だなと思うけれど。確かにな、その動機であんなことやっちゃったら、そら「自殺をしたくもなる。」未遂で済んでよかったなぁ。
05.06.06