ラインの虜囚 (MYSTERY LAND)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 296
感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062705752

作品紹介・あらすじ

一八三〇年、冬、パリからライン河へ謎と冒険の旅がはじまる。旅の仲間は四人、カナダから来た少女コリンヌ、酔いどれ剣士モントラシェ、カリブの海賊王ラフィット、若き自称天才作家アレク。奇怪な塔に幽閉された仮面の男は死んだはずのナポレオンなのか?謎と冒険の旅がいまはじまった。

感想・レビュー・書評

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  • 19世紀フランスを舞台に、祖父からの試練を乗り越えるためひとりの少女が冒険に出る…という完全歴史ファンタジー。ミステリーランドにしては珍しい設定(鬼神伝もファンタジーだけど現代を生きる主人公がタイムスリップした設定だし)

    冒険の仲間として出会ったのがアレクサンドル・デュマだったりジャン・ラフィットだったり、直接の仲間ではないけどハイネが登場したり、知ってる名前が登場するとテンション上がるのはいくつになっても変わらないのかも。
    全員キャラ立ってたけど、なんだかんだでやっぱりデュマが一番好き。「世の中には締切なんかよりだいじなことがあるんだよ」とかコイツ!(笑)ってなる。
    ナポレオンの正体も解けてあとはクソジジイを黙らせるだけだぜ!と思ってたらパリに帰還してからが本番だったとは…最後までドキドキ冒険譚だった。

    ただマリー・ルイーズ内親王はちょっと笑ってしまった。昔の岩波文庫あたりの不思議翻訳みたいなアレだ…

  • 中世ヨーロッパを舞台に、カナダからフランスへやってきた少女・コリンヌが、剣士、海賊、作家の3人と共に、祖父から出された難題に挑むお話。パリからライン川へと向かう4人の冒険はスリル満点!
    (児童担当/小鉢)令和2年10月の特集「おうちで冒険!」

  • 活劇とミステリー、おもしろかった。

  • フランス、革命前の混沌とした時代。カナダ生まれのコリンヌは、パリを訪れ、自らの出生を祖父に認めてもらうため、彼の出す難題に立ち向かう。

  • ミステリーランドシリーズとしては1830年代のフランスが舞台であり、毛色が違ったが
    面白かった。

    銀河英雄伝説やアルスラーン戦記の人かぁ。
    これらも読みたい。。

    後書きで作者が子ども時代読んだ作品を挙げていたが、確かに名作。
    自分も改めて読み返したい。

    どこまでが史実でどこまでが創作なのか分からないが
    魅力的な登場人物達。
    (少女だけ創作だろうか??)

    子どもに読ませたいと思える作品。
    これを機に歴史にも興味を持つと思う。
    (今シリーズはなかなかエグイ作品も多いので。。。)

    海底二万マイル
    地底旅行
    怪傑ゾロ
    三銃士
    鉄仮面
    モンテ・クリスト伯
    透明人間
    宇宙戦争
    ドラキュラ
    バスカヴィル家の犬
    失われた世界
    水滸伝
    西遊記
    三国志演義
    ソロモン王の洞窟
    ポンペイ最後の日
    ガリバー旅行記
    ロビンソン・クルーソー
    ゼンダ城の虜

  • このシリーズって子どもが主役で活躍する話が多いと思うんです。
    だけどこの作品は、おとながすごく魅力的。
    かっこよくて頼りになる、憧れのおとなが3人も出てきます。
    剣を教えてというコリンヌをモントラッシェが諭すシーンがいいですよね。
    彼女の意志を尊重しつつ、考えに甘さがあることもきちんと教える。

    あとがきに作者が夢中になった本の題名がたくさん挙げられていて、私も全部読破したい!と思いました。

  • 【109】

  • さすが田中芳樹!さすがミステリーランド!
    フランスの歴史冒険活劇で小さい頃好きだった世界観満載です。
    ジャン ラフィットについて胸キュンになったので巻末の参考文献から読んでみようと思います。
    「こどもの教育上よくないから」というセリフがちょこちょこでてきてクスっと笑えました。

  • トゥルーグリット思い出した。
    一緒に行動するなら疑わないという台詞はいいなぁ。

  •  1人の少女が素敵な大人の男達に出逢い、成長し、答えを見つける物語。歴史、電気、冒険、戦闘……描写が鮮やかです。

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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