やる気の健康医学 (講談社+α新書 20-2A)

  • 講談社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062720830

作品紹介・あらすじ

心は知・情・意の三つから成り立つ。その中でやる気を起こすのは、意である。やる気が出ないのは病気なのか!?心の病とやる気の関係が詳しくわかる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 森田療法をベースにやる気を出すためにどうすればよいかを書いた一冊。

    森田療法自体が、器質的な異常がない人(細胞レベルでは正常)を治療対象としているため、この本のアドバイスもうつ病等の人以外のやる気の出し方について述べている。

  • 森田療法の本。健康人らしくすれば健康になれる。アズイフの法則と同じ。気分をあるがままに受け入れる。気分は行動で変えられる。行動は気分と違って自分でコントロールできる。無理にでも行動すれば気分が変わる。

    不安常住=人間は生きていくためには不安はつきもの。

    人間の欲求は、1、長生きしたい、2、より良くいきたい、3、他人に褒められたい、4、良い暮らしをしたい、5、知識を深めたい、6、向上したい、の6つ。
    本能的なのは、1だけ。2以下が無くなると1もなくなりやすい。これが神経症の元。

    「シングルライフ孤独を生きる」

    やりたいことをやる、は間違い。やらなければならないことをやる。生活上のリズムを作ると心のリズムが作られる。
    やりたくないことはしなくてもよい、という社会的風潮を改めるべき。

    自殺者の10倍の自殺未遂者がいる。

    アルコール依存症は慢性自殺。注意されているにもかかわらず飲み続ける。
    断酒会で成功するのは30%程度。入退院を繰り返すと長生きできない。

    女性は心理学的に男性よりも強い。だから長生きする。

    やる気を引き出す10の条件
    生活にリズムを作る、外装を整える(健康人らしく行動する)、休息は仕事の中止ではない(仕事や勉強の内容を変える)、ハングリー精神をもつ、何か人に誇れるものをもつ、いやなことは早く片付ける、仕事を探すのも仕事、よい友人を見つけること、頭より体を使え、人生目標を立てる。

  • これを読んで、どうにかなるという本ではなく、さまざまな神経症の症例を紹介しつつ、すべて森田療法によって快方に向かったというような内容であった。
    あまりにも森田療法という文字がでてくるため、宗教的なものを感じてしまう。
    やる気を出すヒントを得たいと思っている方は、あまり解決にはならないと思われる。

  • 森田療法の大家である著者が書いた本なので、森田療法の話がベースになっているのだが、つくづく感じたのは、森田療法はあくまで「森田神経症」にしか適応しないと言うこと。そして「森田神経症」の範疇であろうと思われる自分にとっては、良い刺激になる点が多かった。
    ただし、題名から手に取った人がうつや統合失調症の場合には、失敗したと感じられる内容ではあると思う。

  • 新聞連載を1冊にまとめただけなのか、どうにもつかみ所のない本。題名と内容が一致していないような気がする。読めばやる気を出すきっかけになるかもと思い、図書館で借りたのだが・・・。

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著者プロフィール

1930年高知県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。1966年より1年間、南カリフォルニア大学精神科招聘教授、ロサンゼルス自殺予防センター特別招聘研究員を務める。東京慈恵会医科大学教授を経て、浜松医科大学教授、同大名誉教授となる。
森田療法の権威。

「2005年 『精神科医の綴る幸福論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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