日本の地下経済: 脱税・賄賂・売春・麻薬 (講談社+α新書 100-1C)
- 講談社 (2002年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062721165
作品紹介・あらすじ
盗難車1110億円、援交630億円…。日本のアングラ・マネーの総額はGDP(国内総生産)比で3.3パーセントにもなる。額にして17.1兆円に達する地下経済を解明。
感想・レビュー・書評
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この後20年経った今がどうなのかが気になる。インターネットによる闇取引は格段に増えているだろうし、続編期待。
シンガポールの現状も知りたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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mmsn01-
【要約】
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【ノート】
・新書がベスト -
世界の地下経済事情が面白い。
満足度6 -
この人の著書は、「夜の女はいくら稼ぐか?」など、
裏経済や庶民のリアルに関するものが多く、
大変に興味を惹かれます。 -
門倉貴史著「日本の地下経済」講談社(2002)
地下経済はなぜ生まれるのか?国や地域によって様々な理由があるが、大きな要因の一つとして考えられているのは直接税や間接税などの高まりである。税率が高くなれば誰でも地上経済で働く意欲が低下して、税金のない地下経済の世界に潜り込みたいと思う。税率が一定の水準を超えてしまうと人間はそう感じるというのが、アメリカの経済学者が研究をした結果であった。この限界点をラッファー曲線と呼ぶ。また、税制の複雑さの度合いも地下経済の発生を少なからず関わりがある。税制が簡素であればあるほど、政府が増税をするときに税負担が重くなったことを実感しやすくなり人々は地下へと逃避する傾向が見られる。さらに規制の影響も大きいようだ。地下経済の大きい国は、制度的な規制のおおい国々になっている。最後に、汚職の蔓延と言った政治の腐敗も地価経済の発生を促す。脱税、賄賂、売春、麻薬など闇のイメージがあり、なかなか日本における経済実態が調査されていなかった現実に鑑み、分かりやすく地価経済の世界規模について調査した本である。表経済を知るには裏経済も考慮しなければ、全体像が分からないということを自分自身で実感した本でもある。裏経済にはメリットがないのかと言えば、そうとも言えないためだ。地価経済の取得の3分の2は地上で使用され、これが経済成長を促すとともに、国の税収入の増加にも貢献しているという研究結果がでているためだ。ただし、やはり、国として根本からしっかりと地価経済に進言してほしい、というのが地上経済にすむ自分の実感でもある。日本の財政赤字は世界でも圧倒的に規模が大きい。こうした巨額の財政赤字を削減するために、政府は増税を実施。しかし、そんなことよりも、脱税など地価にもぐっている隠れた所得をしっかりととらえて摘発し、それらに法人税や所得税をきちんと課せば、税収が増えて、財政赤字は改善すると考えるためである。経済活動の本質をとらえるのには欠かせない研究であると、自分自身があまり考えなかった視点を与えてくれた本となった。 -
2008/01/06借入