娘は男親のどこを見ているか (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062721943

感想・レビュー・書評

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  • 話半分で読めばそこそこ面白いかな。
    『男性は……』『女性は……』とか『父は……』『娘は……』『息子は……』みたいなのが続くのが少し苦痛。全てまとめて脳内で『人間は』とか『他人から』とか、変換するとそれなりに読めた。



    女性は傷つきやすいってなってるけど、男性だって傷つきやすい人はいるだろうし。ただ、それが女性とは全く違う視点の場合が多い……というなら理解するけれども、主語が大きすぎて苛立ってきてしまう。



    父は『娘のサイン』を受け取ってオスではなくなる。みたいなものが続くけれど、これ……『娘のサイン』を出さなかった娘が悪なのか?それとも、受け取らないと『娘のサイン』は出されなくなるのか?(最初はみんな出しているものなの?)
    その辺りがいまいち分からなくて、サインを出さない娘が悪なのかなーと感じてしまってちょっと苦痛。
    と、色々と難点があるけれども、『愛とは』みたいなものの話はそれなりに納得しながら読めた。あと、主語を脳内変換すれば内容は悪くはないとも思う。



    父親とお風呂に入るのは、娘から父親として認められているから…みたいなものだけは、なんか、イマイチな気がした。
    この本のケースは基本『幸せな家族。娘の事を愛している父親の話』として書かれているかもしれない。
    けれど、この世界には『娘の事を女として愛している父親』というのが存在する。いや。この本に合わせるなら『オスとしてメス(娘)を愛している父親』
    こんな父親の場合、無言の圧力で娘の上に君臨する。
    いや。元々親と子供の立場は対等ではなくて、親の方が強い。無言で子供を従わせるというのはどんな親でもやってしまう事だと思う。
    子供は親の顔色を窺うことで生き延びているのだから。
    …で、無言の圧力で「嫌だ」が言えないだけで、ずっと一緒にお風呂に入っている娘というのもありえるわけで。
    そんなパターンでも「娘と一緒にお風呂に入れるのは父親として認められているから」みたいなものに当てはまってしまうわけで。

    ……認められてないからね。認められてないパターンもあるんだからね。
    お風呂に一緒に入れることを父親として認められているパラメーターにするのは危険だと思った。



    良い事も書いてある中に、サラッとこんな怖い事を入れないでほしいと思う。良い事がぐるっと裏返って『性的虐待(もしくはセクハラ)親』にも当てはまるという話になってしまうではないか。

    親が親として認められているかどうかを計りたいのなら、『子供が幸せな人生を生きているかどうか』『それを共に喜べるかどうか』で計って欲しい。

  • 娘が生まれたその時に読んだ。
    これはためになる。娘が生まれた新米お父さん!、必読ですよ。
    娘が大きくなる前に、ぜひ読むべき本です。

    私は娘が二人います。もう二人とも成人していますが、この本に書かれていたこと
    を実施したおかげなのか、今も娘とお風呂に入れます。w(さすがに入ろうとは言いませんが・・・)

  • 心理学ではなく、男女の行動を分析した学問なのか。
    当てはまらないものもあるが、視点の一つとして学ぶと有益にところも多々ある。
    古き日本の父、娘の関係がベースにありそうであり、グローバルで見ると疑問も出てくる。
    情報の取捨選択をご自身で。

  • ――――――――――――――――――――――――――――――○
    してほしい中身がわかるのは、「してほしいことをしてもらった時」です。その時はじめて、「そうそう、これこそが自分がしてほしかったことだった」とわかるのです。60
    ――――――――――――――――――――――――――――――○
    娘は、必ずしも正解をお父さんに求めているのではありません。娘は、お父さんの人生観や美学を聞きたいのです。197
    ――――――――――――――――――――――――――――――○

  • 新書購入

     学術書?
     父と娘というより、どちらかというと、人として在り方を説いているような?

     父親が娘に与える影響力の大きさが具体的に示されている本。
     良書だと思う。(無夜が人間観察してきた結果とだいたい合うあたりで、偏っているかも?)
     父親が娘に性的な悪戯をした場合(そのものずばり強姦しなくても、いやらしく触ったり、女として『見る』だけでアウトらしいです)に生じる、未来への深刻な影響。
     娘は長じて、男性不審のまま結婚して、夫ととの仲はこじれ、息子との関係も最悪なものになる、そうです。で、この屑に育った息子はまた結婚して娘をぶっ壊していくわけですな。……とても静かな、でも着実に続いていく負の連鎖です。(これ、なかなか見えないから恐いのです。だって父親の方は、見るだけで何もしてないし、自覚ないんですから)
     父親からの真っ当な愛を受け取った『娘』は著者曰く『娘のサイン』を出す。これを受取った父親は、年頃になった娘と風呂に入っても性的昂奮を覚えずに「大きくなったなぁ。綺麗になったなぁ。感無量だぁ」みたいな気持ちだけを沸き起こして、娘の背中を流しても双方とも全然平気らしい。
     うーむ、とっても深い生態システムです。

     男性には結婚前、子供が生まれる前に、一読の価値アリですかね。
     可愛い娘の人生を壊さないために。

  • 娘にしてはならないことは分かった
    妻にすべきことも記載はあった
    問題に対する解決策は提示しようとはしている

    仮説に基づいて全てを立論しているが、その仮説の正しさは検証されてない。宗教のように、ただ仮説が正しいことを前提としているので、説得力がイマイチ

  • タイトルにひかれて古本屋にて購入。人間行動学の専門家が父親と娘の不思議な関係を中心に、夫婦関係や男女の違いを解説している。すごく立派な地位に就いていたり、沢山お金を稼いでいる父親が、必ずしも娘から尊敬されるとは限らない。娘がお父さんのことを好きになるのは、どういった点が大切なのか。男と女が居心地のいい状態や目指しているところが異なることを理解していると、相手を安心させリラックスさせることができるというのである。なるほど...

    娘が子供の頃に無意識のうちに送っている「サイン」、父親不信の女性が大人になるとどういう風になってしまうのか、恋愛相手は、(無意識に)どこか父親に似た男性を探してしまうなど、娘を持つ父親にとっては興味がつきないトピック目白押しの本です。極論すると、娘の男性運を大きく左右するのだから父親は責任重大である。男性が、娘はもちろん女性を理解するのが難しいのは当たり前だと再認識。人間誰しも自分が経験したことのないことはわからないものである。多少は理解できることもあるかも知れないが、本当はわかっていないんだろうな。まぁ、そうでしょ。

    難点といえば、同じことが何度も繰りかえし出現するのがちょっとくどいと感じたところが何度もあったこと。

  • 幼少期からの親子関係がその後の娘の自己実現や恋愛に大きく影響するという内容が繰り返し説明されており、今まで不可解だった自分の本質を考える上では一助となりました。専門書ではありませんが、動物行動生理学という視点から恋愛を考察するという手法は新鮮でした。内容が岩月謙司の「仮説」であることを踏まえておけば活用可能です。性別が異なることで理解しきれない本質は確実に存在するので、やはり私としては男性に読んで頂きたいですね。

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