- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062721974
感想・レビュー・書評
-
『聖☆おにいさん』読んでたら、ブッダの話のほうが元ネタ知らないことが多くて、仏教のことも勉強したいなーと思って手に取りました。
たくさんある宗派から、自分の好きなところを持ってきて自分にあったやり方で仏教を学ぶためのお話。軽すぎず深すぎず、丁度いい入門書だと思います。
読んたら色んな方向に興味が出てきました。どこから始めようかな。
【X】詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
NDC 180
「ヴァイキング形式で自分だけの仏教を作る!各宗派の要素を自分の好みによって組み合わせて、オリジナルの仏教を作り上げよう! 芥川賞作家にして現役僧侶の著者による、人生を楽しむための仏教のすすめ。] -
読者開始日:2022年1月16日
読書終了日:2022年1月23日
私だけの仏教作成
目 標:素晴らしい人間性を身に着け、大事な人たちを幸せにすること
生き方:諸法無我、諸行無常、涅槃寂静
慈悲喜捨。慈(他者への慈しみ)悲(相手の悲しみを理解)喜び(他人の喜びを同慶)捨(感
情の尖を捨てる)
戒律を守り、禅定維持し、智慧を纏い、解脱する。
因果に落ちず、今を生きる。
人に頼めないことはすべてが遊び。
四苦八苦は前提
戒 律:六波羅蜜遵守
布施波羅蜜=積極的に相手を喜ばせる
自戒波羅蜜=貪らない、人の邪魔せず重荷にならない
忍辱波羅蜜=全てを自責とし、腹を立てない覚悟
精進波羅蜜=精進には終わりはない。「精出せば凍ることなき水車」努力をずっと楽しみ道を
極める
禅定波羅蜜=瞑想し、あらゆる潜在意識と向き合い落ち着かせる
智慧波羅蜜=問題は、常にそれを問題視する意識の側にあるという立場にたつ。そして問題、
あるいは意識に対する徹底した「空」の認識(見る意識によって変容)こそ仏教
的智慧で、智慧は「空」にも拘らない。諸行無常
慈悲喜捨
慈 =他者を慈しむ
悲 =相手の悲しみを理解する
喜 =他人の喜びを同慶
捨 =感情、欲の尖を捨てる -
このごろ仏教入門書の類ばかり読んでいる。芥川賞作家であり現役の僧侶でもある著者の書に接し、仏教への理解が深まった。
インド→中国→朝鮮を経て伝来したわが国の仏教を「奇形」と言い切る勇断に驚く。
十三宗に分派した日本仏教をヴァイキング料理に例え、自分好みにアレンジした仏教を学べ、という提言は新鮮だ。 -
タイトルにあるとおり、「仏教を正しく」理解するための本というよりも、「勝手流仏教入門」である。キリスト教が「聖書」という経典が一つしかないのに対し、仏教は経典が多岐にわたり、かつ中国経由で老荘などの中国思想の影響を受けたため、日本に伝来してからは、日本の風習とも相まって、八百万になった。ゆえに仏教が分かりにくくなっている。それを著者はバイキングメニューにたとえる。本書の著者は、「勝手流」の理解でよいとしている。
<目次>
第一章 「仏教」とは
南伝と北伝
小乗と大乗
顕教と密教
自力と他力
第二章 ヴァイキングの実際
六波羅蜜と菩薩行
インド風、中国風、日本風
第三章 食事の際の心得
無常、縁起、無我、中道
第四章 食後に思うこと
あとがき
日本の仏教(十三宗)
仏教の変遷図
<メモ>
仏教がなぜ勉強しにくいか?経典が多すぎる。一説に5048巻ある。(12)
六波羅蜜:布施、持戒(じかい)、忍辱(にんにく)、精進、禅定、智慧
“「瞑想」の果てに実現するある種の精神集中状態が「禅定」なのである。”(97)
仏教の中国化:労働の重視、貨幣や健康への親和性、お墓の重視と追善供養の確立(116)
日本の仏教:“日本の仏教各宗派はどれも「禅定」という一点に絞り込んで優れた方法論を生んできた。その方法の違いと「仏」の解釈の違いが、基本的な違いだと云えるだろう。”(148)
“「愛」という言葉を、仏教では欲望や執着と同じような意味合いで使うため、どうしても必要だと思いがちな「愛」の代わりに「慈悲」が多用されるのだろう。”(157)
“八百万性や相補性など、仏教そのものが頑なに統一を拒む構造を持っているのではないかとさえ思う。”(192) -
日本仏教の各宗派や仏教における様々なトピックスに
ついてのわかりやすい入門書として読むことが出来、
おそらくそれがこの本の一番の売りだとは思う。
だが本当は日本の仏教がすべて「奇形」だと言い切って
しまう態度と、仏教の様々な宗派から様々な用を寄せ
集めて自分なりの仏教を作り上げて構わないとする姿勢
こそがこの本、そして筆者のすごいところなのではない
だろうか。 -
個人的にちょっと読みづらかったです。
途中で読むのをやめてしまいました。 -
[ 内容 ]
「ヴァイキング」式仏教入門でわかりにくい仏教がわかる。
各宗派の要素を自分の好みで組み合わせよう!
現役僧侶で芥川賞作家が書いた「現代仏教入門」。
[ 目次 ]
第1章 「仏教」とは?(はじめの弁解―ヴァイキングで作る「私だけの仏教」;一冊で仏教が分かる本はありませんか?―正統なき「八百万」的日本仏教 ほか)
第2章 ヴァイキングの実際(空腹の自覚―「苦」と「信」;席の確保―家の宗教との「含みながら超える」関係 ほか)
第3章 食事の際の心得(一所懸命の危うさ;食べる姿勢としての「四無量心」 ほか)
第4章 食後に思うこと(求められる仏教的パラダイム;読経の功徳、そして色と空の相補性 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
1/17
-
お葬式などの時の仏具や、どうしてこの時期にこういうことをするのかとか、具体的なことに対する解説みたいなことを期待してしまったのでちょっと違った。根本的に仏教はどんな宗教なのかを知るにはいいかも。仏教の戒律にしろ、イスラムのラマダンにしろ、何か自己犠牲を捧げることが信仰には必要なのかな。。難しい。「忍辱」何が起こってもすべて「自業自得」と弁え、責任を他に転嫁しない覚悟!このことばにはぐっときた。17.May.08