日記力 『日記』を書く生活のすすめ (講談社+α新書)

  • 講談社 (2003年6月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062722018

感想・レビュー・書評

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  • 阿久悠氏の日記に対する考え方、また、23年間、一日も欠かさずつけ続けたオリジナリティあふれる日記についての記述も。ハウツーやマニュアルではありません。
    なぜ日記をつけることが大事なのか、続けるとどのように変われるのかなどが書かれている。

    阿久さんは、日記につけたい出来事をあらかじめメモしておき、夜になるとメモを集めて、一日1ページの限られたレイアウトに何を書いて何を捨てるか、情報の取捨選択、一人編集会議を始めるのだそう。
    阿久さん専用の新聞というか、キュレーションメディアみたいだなあと思った。
    こういうことの積み重ねが、昨日と違う今日の確認ができたり、日々の創作活動の原点になっているのだろう。

    私は日記といえば自分や身の回りの人の行動や自分が思ったこと感じたことを記録するものとばかり思っていた(発想が夏休み中の小学生と同じ…w)ので、政治、経済、訃報、スポーツの試合の結果など世の中の出来事を記録する日記でもいいんだ!と目から鱗。

    日記を続けると、日々の生活で感性を磨かれ、言葉に敏感になり、みずみずしい手紙が書けるようになったり、会話が磨かれてくるようになったりすると書かれており、手紙を書くのが好きな自分には魅力的な利点が多い。

    でも私は三日坊主で到底真似できそうにないので、Twitterや自分が書いた手紙の画像(スキャンデータで保存している)をたまに見返して、あの日、あんなことをツイートしたとか、手紙にあんな話題を書いたとかいうことを日記代わりにしたいと思う。もし本当の日記を始めるなら、手帳の空きスペースにちょっと書くことからなのだろうなあ…、一日1ページはハードル高い!

  • 私も日記を書いているが、ここまで真剣に考えて書いたことは一度もないので、やはり作家になる人は出発点が違うなと感じた。ただ漫然と書くのではなく、何かテーマを決めてみようと思う。

  • 日記を書ける人って、それだけで尊敬する。

  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    第1章 ある日の阿久日記/第2章 阿久日記ことはじめ/第3章 情報の洪水を泳ぐコツ/第4章 日記から読む現代日本の病巣/第5章 昨日と違う今日の確認/第6章 日記に隠された創作の秘密/第7章 日記を書く生活のすすめ

  • 読んでいて阿久悠さんの声が聞こえてくる気がした。日記を書くことで昨日とは違う今日を確認する事ができる、ものの見方や話の聞き方が変わる、等とても説得力のある言葉とともに読むことができた。言葉で表現する事が苦手な私にとって、日記を書くことが

  • http://naokis.doorblog.jp/archives/akuyu_diary.html【書評】『 日記力―『日記』を書く生活のすすめ』〜日本が生んだ最高の作詞家の日記論
    http://naokis.doorblog.jp/archives/70_years_after_Aug15_1945.html70年目の敗戦日〜70年前の少年少女たちの証言に耳を傾ける

    <目次>
    まえがき
    第一章 ある日の阿久日記
    第二章 阿久日記ことはじめ
    第三章 情報の洪水を泳ぐコツ
    第四章 日記から読む現代日本の病巣
    第五章 昨日と違う今日の確認
    第六章 日記に隠された創作の秘密
    第七章 日記を書く生活のすすめ
    あとがき


    2015.06.26 徳本さんのおすすめ。
    2015.07.28 予約
    2015.08.03 借りる
    2015.08.13 読了

  •  作詞家阿久悠さん(1937~2007 享年70)の「日記力」、2003.6発行です。確かに著者がご指摘のように、日記を書けば(読めば)、何を大切にして生きているか、どんな情報、どんな出来事に反応しているかがわかりますね。著者は「何が美しい」「何が恥ずかしい」の基準を持ってれば立派に生きられると仰ってますが、全くそうだと思います。私としては、立派云々ではなく、普通に暮らすために(とても難しいけど)自分を律したいと思っていますw。
     私は小学校低学年の頃から日記帳に日記を書いています。最近20年位は手帳一冊に何でもかんでも書いています。挨拶した人、主要な出来事、読んだ本、収穫した野菜、野球・相撲・将棋の結果、特記事項。「ジョニイへの伝言」「北の宿から」「勝手にしやがれ」「雨の慕情」「熱き心に」など数えきれない歌の作詞をした阿久悠氏「日記力」日記を書く生活のすすめ、2003.6発行。基本は1頁。すべてはメモから始まる。ありとあらゆることを。この日一番だったなと思うことをトップに書いてゆく。短歌が一行増え吸ったタバコの本数が消えたそうです

  • 流し読み

  • ここ最近昭和から平成と活躍された著名人の訃報が続いた。阿久さんが亡くなってからもう8年も経つ。年の初めに何か新しいことを始めてはみようと思うことがある。日々のちょっとしたことを書きとめる日記なんてどうだろうか。阿久さんから指南していただきながら。

  • 再度読みたい、桜図書館

  • 図書館で借りた。

    どちらかと言うと
    エッセイ的な感じだった。

  • 阿久悠さん流の日記の付け方から、仕事への取り組み方や彼の考え方までわかって面白かった。
    個人的には、継続するには何か新しい刺激を自分で作ることが必要、という話に共感した。自分で工夫することが長続きのコツなのだ。これはどんな事にもいえる話だと思う。

  • 同居人大絶賛の本。本当は教えたくなかった…とまで言ってました(苦笑)。自分のブログを週1回更新するのもアップアップ(シャレ?)の私は読む価値ありか?今夜徹夜してでも読みます。

  • 阿久悠さんの日記の写真が掲載されているのだが、すごく細かくて几帳面!

    自分の日記だから心の変化や今日と昨日は違うと気づかせてくれるメディアになるらしい。

  • 日記というごく私的な記録について、私的でありながら他人と似た形式になりがちなのは何故か。オリジナルであることにこだわる。
    そんな視点で語られており、とても参考になった。
    日記力とは観察眼を磨くことであり、情報をキャッチして逃さない工夫である。
    自分が目指したい日記の形がこの本の中にヒントとしてたくさん書かれていた。
    阿久悠氏の書く詞のオリジナル性は彼のそんな考え、ポリシーの元に生まれていたのだ。
    やはりオリジナルにこだわることはとても意味があることで、またそれこそが他人とは違う自分、個性なのだと思う。
    日記力を磨くのは自分。毎日何となく過ぎていく時間の中にエッセンスがある。
    見逃さないこと。忘れてしまっても自分の感性に刻まれていれば、他の瞬間にそれが飛び出してくる。
    自分を見つめつづけることが日記であり、オリジナルを確立していくということなのだろう。

    数々あるhow to本のような指南書ではなく、阿久さんの語りの中から自分の書きたい日記の姿について考えさせてくれる内容だったところが、とても読み応えがあり満足できた。

  • 著者曰く、日記を書くという事は自分をよく知るということ。
    好きと嫌いがよ〜くわかってくること。
    他人に流されずに自分を確立するには、日記というものは大変役立つものだ。


    著者のアンテナは日記を書くことで、常に動き続けていたのだと思う。だから、膨大な詩だけに留まらず、随筆や小説を執筆できたんだと思う。
    著者が使用している青い日記帳が重厚な一冊の本のような感じで、大変素敵だ。
    どこで買えるのだろうか?
    Day by dayのイタリア製というのは、わかったのだが。。。
    はたして、伊東屋あたりで買えるのであろうか。。。

  • 図書館で目についたので読んでみました。
    自分は昭和を4ヶ月しか経験していないので、よく分からないこともありました。
    でも、毎日日記を書こうと決意できたので、読んだ価値がありました。

  • 昭和の大作詞家による日記論。社会をどのような方法で見ていたかが垣間見れる。

    ・自分のアンテナに引っかかったことや思いついたアイデアは、すべてメモに残す。
    ・世界情勢、国内の事件、スポーツの結果、記憶に残る言葉、自分の考えと行動を同格に書く。
    ・ネタは5つを選んで順位を付け、1ページの日記に書く。選ぶ作業をすることで、その日のニュースが頭の中に入る。その日の自分の視点を確認できる。
    ・一番の関心事は、今現在の日本人。人間や世の中を観察することで、時代の風が見えてくる。
    ・どのような時代に生まれ、どのような時代を生き、存在してきたかを確認した方がいい。
    ・重要なのは、ニュースをどのような状態で聞いたか。それを積み重ねることによって、意味が出てくる。

  • 尊敬する阿久悠氏の考える日記のありかた。

  • 日記の書き方で自分の感情を極力いれない方法の紹介をされていた。
    日記について非常に参考になった書籍。

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著者プロフィール

1937年兵庫県生まれ。明治大学文学部卒業。82年『殺人狂時代ユリエ』で横溝正史賞、97年菊池寛賞、99年紫綬褒章、2000年『詩小説』で島清恋愛文学賞、03年正論新風賞を受賞。2007年、逝去。

「2018年 『君の唇に色あせぬ言葉を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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