アメリカ 最強のエリート教育 (講談社+α新書)

著者 : 釣島平三郎
  • 講談社 (2004年12月21日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062722926

アメリカ 最強のエリート教育 (講談社+α新書)の感想・レビュー・書評

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  • 改訂版の本が読みたい。12年前の本はチト

  • アメリカにおけるエリートについて紹介されている一冊。アメリカではエリートは社会的に認められ、尊敬されている。日本でのエリートとは意味が違うとはいえ注目に値すると思う。今後の研究の参考になった。

  • アメリカで80~90年代をミノルタ販社のトップとして過ごした経験を持つ著者によるアメリカのエリート教育のいろは本。

    思いつきで「こうだろう」で書いてある部分もけっこうあるのだが、別に教育学者の本じゃなくてビジネスマン目線の体験談主体なんだし、そこまで気にはならない。

    僕が本書を読んで感じたアメリカの教育の柱は
    「自由闊達な教育制度と教育内容」
    「伸びる人をどんどん伸ばす」
    「失敗や中断、社会に出てからの再教育が受け入れられる」
    というところ。
    著者もいうように、日本と反対なところが多い。

    著者は日本の教育・出世システムの良いところも認めていて、たとえば「40代くらいまで、誰が幹部になるかわからないからモチベーションが維持される」とか。
    確かに一度エリートコースにないことがはっきりしちゃったら、結構やる気はなくなるかもしれないな。
    80年代にジャパンパワーが席巻した理由にはそれもひとつあるのかもしれない。社員のキャリアプランが安定的かつ夢の残るものだったから、所与の仕事にまじめに長く取り組めた、みたいなソフトパワー。

    ただし、今の時代見てわかるが、世界にインパクトのある若い企業は大半が「アメリカのエリート」のよって作られた、統括されたもの。
    成長期が終わった中では、中くらいとか中の上とかが100人いても何も革新的なものは生まれない。数は少なくともエリートが改革を起こすほうが、結果的にビジネスは成功するんじゃないかな、と思った。

    日本がビジネスで成功するには、人材のソフトパワーという観点では、「足並みが揃っているよさ」を残したまま革新性を取り入れたらよいのだろうか? でもそんなことできるわけない気もするなぁ・・・。 むずかしい。

    プレップスクール(大学前の予備校)、チャータースクール(親たちが設立を働きかける学校)、ホームスクール(家庭教育)とかの話も面白い。ってか大学時代に勉強したなーこれ。

  • 日本とアメリカの教育の根本的違いがはっきりわかる作品。
    どちらがいいというものではないが、時代の流れ、社会の構造状態にあった教育を考えさせられた。

  • 日本版のエリート教育をビジネスにしてみたくて、関心を持ちました。

  • ・アメリカでは様々な文化でエリートが活躍している。ちなみにエリートの代表は大統領である。

     ここで指すエリートとは有名大卒を卒業して、大企業の経営者・弁護士・医者などを指す。
     彼らがどうやってエリートになったのか?
     まずは有名大学に入らないとならない。現在の主な大学選抜は大学進学適性テスト(SAT)である。
    SATの内容はセンター試験によく似た形式で行われ、国語と英語の二科目で1600点満点である。
    ちなみにカルテック・ハーバード・マサチューセッツなどの有名大は9割以上取らないと入れない。

    合格できる子供は金と環境に恵まれた子供だけで、その意味では生まれた時点でエリートな子供はエリートな人生を送る権利を得る。
    経済的に難のある子供では不可能だ。 もちろん中には中流家庭からの出身者もいるが、多くは厳格な寄宿舎社会に耐え切れず、破滅する。

    では、大学以前、小〜高校時代の教育はどうなっているのか?

    一言で言えば「伸びる子は伸ばす」

    なので、子供の能力ごとにクラス分けされている。日本だったら間違いなくPTAから苦情が入るところだ。
    だがアメリカでは許される。この時期に施される教育の大切さが分かっていて、ここで優秀な子供に適した教育を施せば、のちのアメリカのためになるからだ。

    日本はまずここを見習った方がいい。
    能力の異なる子供同士が話し合っても、仲良くなれるのはほんの一握りだけだ。

    平たい砂山を作って、すべてが波にさらわれるくらいなら、少しでも高い砂山をつくって、頂上に近い砂たちが砂浜に残ったほうがまだ建設的である。

  • なるほど、実感。楽しい読み物。

  • 2009/07/10読了。
    日本人は平等主義、結果平等教育が行き過ぎてオーバースペック気味だから、選ばれたものに高い教育をほどこし、必要無い人にはそれなりの教育でいけば良いんじゃないという格差教育を薦め効率的にやっていこう!という理論が展開されてる本。
    しかし、円周率が3になったゆとり世代が登場しただけで、日本人の質の低下とかさも世の終わりのように騒がれているのに、かなり無理な話である。
    平均値が高いということが、どれだけ経済的損失を出してないか考えた方が良いと思うんだ。
    教育・マニュアルとか作るときに、空気が読めるかどうかってめっちゃ重要だと思う。
    下の「ワスプ」とは反対を行く、「ワスプのノブレスオブリージュ素晴らしい、それに比べて日本人は…」的本である。

  • 実力競争社会で弱肉強食、生き馬の目を抜くようなビジネス社会というイメージのアメリカ社会。その一方で、日本以上に格差が激しく、学閥社会で、人脈がものをいう社会でもある。その中で活躍する「エリート」の受けてきた教育内容などが簡単にまとめられている。

    「できる子をより伸ばす教育」と「できない子を引き上げる教育」。日本では、これまで、後者に重点を置いて教育政策が行われてきており、エリート育成にはあまり重きを置かずにやってきていた(むしろ、「エリート」にはそれほど良い響きが与えられていないのが現状である)。その結果が「一億総中流社会」だったのであろう。

    しかし、本来は、両方が過不足なく行われることで、その社会のリーダーとなる人物の全人格的教育を行うとともに、一方でボトムアップを図ることも可能となる。さらに、「リーダー」として率いていく分野は必ずしも、政治行政などには限られるものではない。
    それ故に、教育というものは画一的であってはならず、多様性をもったものであり、様々な特色ある学校があっていいはずであり、更には大器晩成型の人物がいることも踏まえ、敗者復活の可能な制度である必要がある。

    言ってみれば、当然のことが淡々と述べられているのだが、どうして当たり前のことが当たり前にできる社会ではないのだろうか、と哀しくなってくる。


  • アメリカの教育制度全般について豊富な実例と共に解説されているのが良い。ただし部分部分によっては賛同しかねるところもある。特にSATのスコアに関する部分はもっと厳密に統計を検証すべきだ。しかしながら、能力・努力に応じたフレキシブルな教育を実践しているところは大いに参考にすべきだと思う。また、真のエリート養成機関であるボーディングスクールについて分かりやすくも詳しい記述がなされているところは良い。
    全体を通して実務教育重視である面を強調かつ評価していたが、本当のエリート層はそれ以前にもっと教養的な部分を徹底的に学んでいるはずだ。つまり経済・法律・経営などを学ぶ以前に哲学・歴史などを身につけることがエリートたる要件であると思う。

    昨今日本における格差の広がりが喧伝されているが、アメリカはエリート教育が充実している一方で格差は日本よりも大きいのではないかと思う。実際失業率も3パーセントくらい違うのだし。ただし、横並びに教育する一方で、エリートを養成することをためらうorぬきんでたエリートを妬むような日本の風潮は間違っているのは確かだ。努力・能力は適正に評価され尊敬されるべきだと思う。

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