スーパー鉄道模型 わが生涯道楽 (講談社+α新書)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062724036

感想・レビュー・書評

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  • 「原さんの模型には夢と愛情がギッシリ詰まっている。彼は間違いなく世界一の模型愛好家です」JAM・日本鉄道模型の会会長/慶應義塾大学教授・古川亨
    私の製作した1000両の鉄道模型は、まず動かしたときに魅力があるように作っています。ひとつは、動力機構の模型化に特徴があり、よりディテールにもこだわっています。スイスの国有鉄道SBBのAE4/7という機関車の模型を作るときは苦労しました。この機関車はブッフリー式という独自の動力伝達機構を持っていてこれが画期的とされているのです。このブッフリー式を模型に再現させ、成功したことは自慢のひとつです。もうひとつ、鉄道の魅力に「惰力走行」があります。モーターに送る電力を切って車体の重さと低い摩擦力を利用して惰力で走ることです。模型では電気回路を工夫して惰力走行時にモーターの抵抗が生じないようにしています。これらは、私設の「シャングリラ鉄道博物館」で見ることができます。(2006年刊)
    ・口絵 原信太郎鉄道模型の世界
    ・はじめに
    ・第1章 シャングリ・ラ鉄道はわが生涯の宝物
    ・第2章 13歳で鉄道模型を作る
    ・第3章 首相の月給より高い鉄道玩具を手に入れた!
    ・第4章 忍び寄る戦争の足音を聞きながら
    ・第5章 コクヨに入社し技術者になる
    ・第6章 海外鉄道模型情報収集の旅
    ・第7章 自分で並んで入手するお宝「一番切符」
    ・あとがき

    うーん。この人はアホに違いない。僭越ではあるが勿論褒め言葉である。
    原信太郎氏が製作・所蔵している世界一ともいわれる膨大な鉄道模型と、鉄道関係コレクションは2012年に横浜市に開館した原鉄道模型博物館で観る事が出来るが、本書は、原氏が鉄道模型道楽人生を振り返った回顧録である。刊行当時に買いそびれてしまったものをアマゾンで購入し一気呵成に読んだ。(当時は原氏の存在を知らなかったのです。)
    口絵が良い。新書ではあるがカラーで8ページあり、私設の「シャングリ・ラ鉄道博物館」やコレクションの一部を垣間見ることが出来る。
    1919年生まれ。小学生の頃は高価な舶来のおもちゃをツケで買えるような恵まれた環境に育ち祖母に甘やかされ育ったという。13歳から模型作りを始めマニア道に邁進する。
    氏のポリシーが素晴らしい。趣味の時間を確保するために、最低限、授業時間は勉強に集中する。外国のカタログを読むために外国語を覚える。働くのは嫌いで、機械でやれることは機械にまかせ、人間は余暇を楽しく過ごすのが本来の人生だという考え方である。やがて大学を卒業し軍隊にも行き、戦後を迎えた氏は、同級生の縁でコクヨに入社することとなる。夢を実現するために遊ぶために働くこととなる。仕事に対する氏の考え方(ギブしてテイクをたくさん貰うという)も面白い。滅私奉公ではなくウィンウィンの考え方は重要ではないだろうか。
    それにしても趣味を完遂するためには、奥様の理解が一番ということがわかります。

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