負けない技術 20年間無敗、伝説の雀鬼の「逆境突破力」 (講談社+α新書)
- 講談社 (2009年9月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062726061
作品紹介・あらすじ
相談の中で多いのが、「勝つための技術を教えてください」というもの。「格好よく勝つにはどうしたらいいんですか」などと聞いてくる人もいる。そんなとき私はこう応える。「格好よく勝とうなんて100年早いよ」と。これは私も含め、すべての人に言えることだ。「勝ちたい」という欲に囚われてしまっている人の「格好いい勝ち」は、ひどく醜い。しかし、「醜い勝ち方」が「格好いい勝ち方」だと多くの人が錯覚してしまっている。
感想・レビュー・書評
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自分は麻雀知らないし
ルールも分からないんですが
勝負事のプロはどういう目で【勝負】を見てるのか気になり読みました
なんだろ…若干プロレスと似てるような考え方ですね
麻雀だけでなく
世の中の争い事や、ギャンブル、スポーツ、仕事に全て通ずる思考だと思います
【勝つ】と【負けない】の違い
これは凄い納得!
気になるかたは読んでみては?
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麻雀界の鬼才である桜井章一さんが、麻雀に限らず、他の勝負事でも通用する普遍的な真実を教えてくれている本です。タイトル通り、「勝負事」についてかなり深く書かれていますが、それだけでなく、運気の流れや感覚的なものなどを、達観した視点で書いているところが本書の特徴です。
特に私の場合、プレッシャーに弱く土壇場で力を発揮できないことがこれまでたくさんあり、この点を克服したいと考えて本書を手に取りました。
本書では「勝ちたい」と「負けない」は違うということが最初に提示されます。
「勝ちたい」という気持ちは、自分を示したい・・・といった欲望から生じたもの。「勝ちたい」という欲は際限はなく、自然界を見渡しても「勝ちたい」は存在しないと筆者は言っています。振り返ってみると、私自身はこれまで勝ちにこだわる気持ちが強く出てしまっていたところが数多くありました。しかし、本書が言うように「勝ちたい」という意識は自分の欲に囚われているということ。その状態で勝負に臨んでいたから、これまで望む結果が得られなかったことが多かったのかもしれないと感じました。一方で「負けない」という意識は本能からきているとのこと。故に「負けない」という意識でいることで、力も抜けリラックスできるということでした。
タイトルこそ「負けない技術」ですが、どちらかというと技術よりも「心構え」が中心の内容です。
これまでの自分を振り返った時の失敗した経験に当てはめると、本書の内容は本当に的を得るものでした。目下、上手くいかずもがくことが少なくない自分には、考えさせられる言葉がたくさんありました。目先の利益に目を奪わてしまいがちなところが私にはあり、そのことで大切な何かをいろいろ逃していた部分にも思い当たりました。
他に、勝負強さを養うためには「準備・実行・後始末・そしてまた準備」を習慣づけることが大事、という部分にも納得できました。「準備・実行・後始末・そしてまた準備」・・・これって、つまりPDCAサイクルと同義だと思います。当たり前のことを習慣づけることが、負けない技術なのではないかと感じています。
今後は「勝つ」ではなく「負けない」を目標にしていきます。
勝負事での敗北は、99%が意識過剰からくる自滅だと本書は言っています。勝負事に関しては自分を成長させる試練、あるいはゲームとしてとらえ、建設的な結果を残すにはどういう「心構え」でいればよいかを普段から考える癖をつけるようにします。 -
どんな人か気になっていたので購入。
なるほど、言っていることは分かった。
この人はかなり感覚的な人なのだな。
感覚的なことを人に伝えるのは難しい。
例えば「耳で見る」とか。
ただ、論理で説明できることは限られているし、最近はこういう感覚的なことこそ本質だったり重要だったりと考えが変わってきた。
だからこの本は芸術的感性で、全体の話から感じ取るものなのかなと。
準備・実行・後始末、の考えはわかりやすかった。
日常的にこういう訓練をしていることが、勝負のときの決断力などに結びつくということか。
強い人はやはりその勝負だけでなく、その人の人生そのものが強いのではないか。 -
勝とうとするよりも、負けないようにすれば結果として勝つ。負ける要因の9割は『自滅』である
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雀鬼ならではの具体的な体験談を期待して手に取ったが、全体的に抽象論が多く、今一つ入り込めなかった。
冒頭では勝負事・人生における「勝ちたい」という気持ちの危うさを問いており、いかにしてその気持ちを抑えて無敗の男になったかを知りたいのだが、断片的なエピソードが多くその点が残念であった。 -
勝とうとするのではなく、負けないようにする。両者は似て非なるものであることがよく伝わってくる。
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なかなかおもしろかった。基本的には著者の経験則から勝負事(もしくは仕事、人生)において「負けない方法」を伝授する内容なのだが、もちろん具体的なテクニックよりもメンタル的な姿勢に重きが置かれている。で、その内容がよく自己啓発的な本で言われていることと180度違う内容になっていたりすることも多く、それがおもしろい。たまーに麻雀のたとえが入ってきたりもするが、基本的には麻雀のルールを知らない人でも理解できるような内容になっており、そこらへんはうまく一般化できているように感じた。
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本書の概要
麻雀界の鬼才である桜井章一さんが、麻雀に限らず、他の勝負事でも通用する普遍的な真実を教えてくれている本です。タイトル通り、「勝負事」についてかなり深く書かれていますが、それだけでなく、運気の流れや感覚的なものなどを、達観した視点で書いているところが本書の特徴です。
本書を手に取ったきっかけ
特に私の場合、プレッシャーに弱く土壇場で力を発揮できないことがこれまでたくさんあり、この点を克服したいと考えて本書を手に取りました。
本書では「勝ちたい」と「負けない」は違うということが最初に提示されます。
「勝ちたい」という気持ちは、自分を示したい・・・といった欲望から生じたもの。「勝ちたい」という欲は際限はなく、自然界を見渡しても「勝ちたい」は存在しないと筆者は言っています。振り返ってみると、私自身はこれまで勝ちにこだわる気持ちが強く出てしまっていたところが数多くありました。しかし、本書が言うように「勝ちたい」という意識は自分の欲に囚われているということ。その状態で勝負に臨んでいたから、これまで望む結果が得られなかったことが多かったのかもしれないと感じました。一方で「負けない」という意識は本能からきているとのこと。故に「負けない」という意識でいることで、力も抜けリラックスできるということでした。
本書を読んでどう感じたか
タイトルこそ「負けない技術」ですが、どちらかというと技術よりも「心構え」が中心の内容です。
これまでの自分を振り返った時の失敗した経験に当てはめると、本書の内容は本当に的を得るものでした。目下、上手くいかずもがくことが少なくない自分には、考えさせられる言葉がたくさんありました。目先の利益に目を奪わてしまいがちなところが私にはあり、そのことで大切な何かをいろいろ逃していた部分にも思い当たりました。
他に、勝負強さを養うためには「準備・実行・後始末・そしてまた準備」を習慣づけることが大事、という部分にも納得できました。「準備・実行・後始末・そしてまた準備」・・・これって、つまりPDCAサイクルと同義だと思います。当たり前のことを習慣づけることが、負けない技術なのではないかと感じています。
本書を読んで今後どうするか
今後は「勝つ」ではなく「負けない」を目標にしていきます。
勝負事での敗北は、99%が意識過剰からくる自滅だと本書は言っています。勝負事に関しては自分を成長させる試練、あるいはゲームとしてとらえ、建設的な結果を残すにはどういう「心構え」でいればよいかを普段から考える癖をつけるようにします。