人を惹きつける技術 -カリスマ劇画原作者が指南する売れる「キャラ」の創り方- (講談社+α新書 501-1C)
- 講談社 (2010年1月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062726344
作品紹介・あらすじ
対人関係に使える「弱点」と「欠点」を魅力に変える法。「3つの願い」「癖」「噂」「謎」を活用せよ。『子連れ狼』は博多人形から生まれた-ヒットキャラ創りの「必勝!ノウハウ」。
感想・レビュー・書評
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すらすら読めたが、たくさん学べた。
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“キャラクター”というものを掘り下げることで、漫画やアニメの創作理論として体系立てることを超え、相手を”キャラクター”という概念を通してプロファイリングする対人関係論や、プレゼンテーション論にまで発展させ、「人を人とも思わないような社会問題が出てくるのはキャラクタープロファイリングができない役人やビジネスマンがいるから」というように社会批判にまで辿り着く書。
人の心を動かすのは人の心でしかなく、その心の入れ物になるものがキャラクターというもの。人類最初のキャラクターは神や悪魔で、神と悪魔はキャラを起てあっているという話も面白い。
主人公には弱点が必要で、ライバルには欠点が必要。引き回し役は、説明のための質問やボケとツッコミ、トラブルメーカーを担わせるといった物語におけるキャラの配置の仕方から、キャラの目的や行動原理や趣味嗜好に読者の願いを背負わせるといった話まで。さらには、人間には生存本能から闘争心が備わっており、そのお陰で人間は生き残り進化してきたという人類の歴史を紐解きつつ、スポーツや娯楽は現代人におけるその闘争心の代謝のために生まれたというジャンル生成の起源に立ち戻って、物語はだからこそ争いとその解決を描くべきである、と物語の骨格の作り方にも触れられていく。
また、昔の作家がヒットしなくなるのはテンポが時代に合わなくきているからだとする、物語に関係ない部分をわかりやすく省略する「消去」の大切さについての話も興味深い。 -
高橋留美子や堀井雄二など、たくさんの作家を輩出した「小池一夫劇画村塾」の開設者、小池一夫さんによる、キャラクターの創り方について解説されている本です。
おそらく塾で教えられていたであろう内容と思いますが、ドラクエを遊んでいると納得する内容も散見され、小池さんが弟子たちを通して、世の中に与えたインパクトは計り知れないものと感じます。
また、塾の開設時期を考えてみても、キャラクターの魅力を出すための技術というのを当時、先見性を持って教えられていたということがすごいと思いました。
これから色んな作品を作ろうと思っている人にとっては、すごく重要なことがたくさん書かれている本だと思うので、必読です! -
2018.12.23
まあまあ -
Vol.57
キャラを魅力的にみせるプロファイリングとは?
http://www.shirayu.com/letter/2010/000108.html -
新書
創作論 -
【全ては、キャラクター。】
構成の勉強の一環として。
自分のキャラクターに迎えられる最期に憧れました。
1日1時間集中&3つ描くを、今日から実践! -
本書はキャラクターの起て方に特化した実用書だ。
キャラクターを起たせるにはどのような設定が必要なのか。そして魅力的にキャラクターを見せるための手法とはどのようなものがあるのか。
まずは、本書でキャラクター作りについて学び、実在のキャラクターを分析、そして実践と繋げれば、もしかしたら貴方にも歴史に残るキャラクターを想像できるかもしれない。