糖尿病はご飯よりステーキを食べなさい (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062726405

作品紹介・あらすじ

血糖値が気になる人の9割が糖尿病になる!

真実が知られていない病。
激増し続けても自覚症状はないので危機感がまるでない。
ちょっと気になっているあなた、12年後に泣かないよう、すぐ本書を開くこと!

感想・レビュー・書評

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  • 健康診断で「高血糖値」他生活習慣病の疑いを指摘されたなら、先ずこの1冊に目を通して欲しい。

    自分の「病気」を知る事が回復への第1歩。「糖尿病」には数々の誤解と理解不足があるものだと。太った人がなるのが糖尿病ではない事など新たな知識・情報が満載。それも医学的・科学的に実証されたデータに基づくものなので説得力あり。

    本来、日本人の体は「粗食体質」にある所へ欧米化した食生活でカロリーを摂取しすぎるのだと。本当はいつも若干の空腹感がある位がいいらしい。腹八分目ではなく、「腹七分目か6分目」でよいとか。

    統計的に12年間の不摂生が13年目に糖尿病発症となる事も書いてある。更に、一度「糖尿病」と診断されたら治る病ではないとの事。

    1日3食食べる、これが大事。1日の摂取カロリーが同じでも2食(朝抜き)だと膵臓の能力(インスリン分泌)に負荷が掛かる事が起因。

    却ってこの1冊を読んで、ある意味、安心した。闇雲に怖がる必要のない事が大変よく理解できた。

    暑い夏場の缶コーヒー、冷やすと美味しいスポーツドリンク。これは最悪。飲むなら日本茶。これで頑張ってみよう。

  • 和食が危険!お酒は飲んでもだいじょうぶ。合併症も怖いが、ガンまで引き起こす。あきらめるな!「炭水化物制限」と「食後20分からの運動」で境界型はまだ引き戻せる。

  • 糖尿病はそのものよりも合併症が起こるから厄介。
    カロリーを制限するよりも、糖質を取り過ぎないこと。
    高カロリーでも糖質が少なければ血糖値がそこまで上がらない。

    和食、というか、ごはんや天ぷらなど糖質の多い食事よりもよっぽど肉を食べていた方がカロリーが高くても糖質は摂取しない。

    血糖値を下げることよりも、合併症を起こさないこと。
    とにかく素早く対応すること。

  • 8割型以前から理解している内容だったが、再び意識を強めることに役立った。血糖値を下げることではなく、合併症を起こさないこと、素早く対応すること。ためになりました。初めて聞くAGEについての記述も思い当たることが多く納得。ただ実践は…つらい。

  • 定価838円(税別)の新書ですが、私はわずかこれだけの出費で、ウン千万円も得したかもしれません。しかも、「健康で長生きできる(かも)」というプラチナチケットも手に入れることができました。
    糖尿病関係の本は、患者本人が書いたものや、必ずしも糖尿病が専門ではない医師が書いたものが巷に溢れていますが、本書は糖尿病専門医の書いたもの。
    今や糖尿病は6・3人に一人が罹患する病気で、近い将来、3人に1人が罹患するという予測もあります。世界中で、激増する糖尿病が人類にとって相当危険なものだと、医療のプロたちが考えるようになり、研究も進んでいます。
    糖尿病の怖さは、糖尿病神経障害、糖尿病腎症、糖尿病網膜症という合併症を引き起こすこと。合併症になると、日常生活に著しい支障が出ることは言うまでもなく、いくつで発症するかにもよりますが、ウン千万円の治療費がかかると医者から言われました。と同時に、私は本書を読むまで知りませんでしたが、糖尿病患者はガンにもかかりやすくなるそうです。つまり早死にするということですね。
    糖尿病それ自体はほとんど自覚症状がないため、多くの方が無関心なのも事実です。ただ、すでに日本人の2210万人(2007年)が糖尿病の可能性を疑われています。これは「成人のうち」ではありません。「全国民の」です。いかに大きい数字か分かってもらえると思います。
    著者の見立てでは、このリスク保持者のうち9割は、そのまま不摂生な生活を続けると確実に糖尿病になります。健康診断で血糖が高いと指摘され、そのまま放置しても11年間はあまり問題ありません。12年後にいきなり血糖値が跳ねあがり、糖尿病のステージへ突入します。生活習慣の見直しで改善できた、前のステージに戻ることはもうできません。
    では、どうするか。生活習慣を見直せばよいのです。いつからか。今でしょう。
    まず、炭水化物を極力とらないこと、それから運動を習慣づけること。できれば食後血糖値を上げないため、食後すぐに20分程度の運動をすること。ちなみにアルコールは「エンプティカロリー」ですぐに燃焼するため問題はないそう。酒飲みの私には福音に聞こえました。
    それにしても、「将来、3人に1人が糖尿病になる」というのは恐ろしい予測です。私はフェイスブック友達が200人ほどいますが、70人が糖尿病になるということです。それだけ身近な病気になりました。以前、本書についてFBで取り上げた際、「大変ですね」と他人事のようなコメントをいただきましたが、その方ご本人やご家族も含めると、全く他人事ということはあり得ません。
    ただ、1点、本書を読んで気になる部分がありました。「和食が危険」というのは、誤解を与えかねないと思います。よく読むと、日本人が昔から食べてきたお米のことを言っているのですね。これは単に「炭水化物が危険」ということでいいのではないでしょうか。うどんやそばのほか、パンやパスタも含まれますから、和食ではなく洋食も含めた「炭水化物が諸悪の根源」と正しく認識した方がいいと思います。
    私の実家は米屋ですし、友達にはやはり米屋さん、パン屋さんがいるので、この事実はショックかもしれません。しかし、著者も指摘していますが、一切食べるなと言っているわけではありませんし、それはどのみち困難なことです。インスリンが正常に分泌されるノーリスク者はどんどん食べていいと思いますし、著者も白いご飯が大好きとか。一方で、リスク保持者については極力取らないようにと注意を促し、取ったら出来るだけ運動しなさいと勧めています。
    こんなふうに考えてはどうでしょう。たとえば、これまで通り、お米をたくさん食べて糖尿病になり、本来なら80歳まで生きられたところ、60歳で死んでしまった。それなら普段から食べるお米の量を減らして糖尿病を抑え込み、20年余計に長生きしてお米を食べる。総体的な消費量はむしろ増えているのではないでしょうか。
    血糖値が気になる方には必読の書だと思われます。

  • 糖尿病になる前にダイエットしてたとき、フライドチキンを食べた翌朝に体重が落ちていた不思議。その謎がわかる。

  • 毎月通っている病院のドクターによる著書。会社の健康診断の数値が大幅に改善できました。♪( ´▽`)

  • 肉油をあまり摂らず、炭水化物中心の生活を送っていた私にとっては考えさせられる内容でした。

  • 糖尿病になるリスクは、何よりも合併症によって失明や血液透析になることで、人生の生き方もかなり変わってしまう。炭水化物をできるだけ減らして10年後への糖尿病リスクも減らしていきたい。

  • ISBN-13: 978-4062726405

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著者プロフィール

牧田善二(まきた ぜんじ)
AGE牧田クリニック院長。糖尿病専門医。医学博士。1979年、北海道大学医学部卒業。
ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されているAGEの研究を約5年間行う。この間、血中AGEの測定法を世界で初めて開発し、『The New England Journal of Medicine』『Science』『THE LANCET』等のトップジャーナルにAGEに関する論文を第一著者として発表。
1996年より北海道大学医学部講師。2000年より久留米大学医学部教授。2003年より、糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業し、延べ20万人以上の患者を診ている。
著書は『決定版 糖質オフの教科書』『老けない人はこれを食べている』(ともに新星出版社)、『医者が教える食事術 最強の教科書』『医者が教える食事術2 実践バイブル』(ともにダイヤモンド社)、『糖質中毒』(文藝春秋)、『人間ドックの9割は間違い』(幻冬舎)などベストセラー多数。

「2023年 『医療に殺されない 病院・医者の正しい選び方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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