日本は世界4位の海洋大国 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 233
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062726818

作品紹介・あらすじ

技術革新で資源問題と食料危機が完全解決!国内消費量94年分のメタンガスをはじめ、海中ウラン、レアメタルの採掘が確実に。

感想・レビュー・書評

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  • 著者は、東海大学海洋学部教授で、海洋資源から国境問題まで幅広い海洋問題関連の著書を持つ。
    本書における著者の海洋の権益や資源についての説明は、概ね以下の通りである。
    ◆領海(沿岸から12海里)と排他的経済水域(沿岸から200海里)を合計した面積は、日本は世界で第6位。それに深さを勘案した海水の体積(海水量)は、世界で第4位。
    ◆排他的経済水域では、1.海底の資源を調査し、開発する権利、2.海中を調査し、海水中に浮遊する資源などを利用する権利、3.漁業の管轄権の権益が認められている。
    ◆尖閣諸島周辺にはイラクに匹敵する埋蔵量の油田があり、日本の排他的経済水域には、日本の天然ガス消費の94年分相当のメタンハイドレード、海底熱水鉱床などにあるレアメタルを含む多数の鉱物、海水に溶け込んだ莫大な量のウランなどのエネルギー資源がある。また、海洋を利用した発電としては、洋上風力発電、波力発電(波の力を利用した発電)、海洋温度差発電(表層の温かい海水と深層の冷たい海水の温度差を利用した発電)、潮位差発電(潮の満ち引きを利用した発電)などの可能性もある。
    ◆日本沿岸部は、寒流(親潮)と暖流(黒潮)がぶつかる世界三大漁場のひとつであり、世界の28,000種の魚類のうち3,800種が生息する水産資源に恵まれた海域である。
    日本は、かつてランドパワーを重視した時代もあったものの、陸上の様々な資源の取得・利用に限界が見えつつある中で、今後シーパワーを重視し、海洋権益に基づき海洋資源を有効に活用していくことが、国力の維持・強化のために極めて重要なポイントとなることは論を俟たないであろう。領土や海洋権益を巡る周辺各国との緊張の高まりは決して望むところではないものの、日本にとっての海洋の可能性・重要性を再認識するために、有用な一冊である
    (2010年11月了)

  • 第一章 偉大な力を持つ「日本の海」
    第二章 「日本の海」に眠るエネルギーと鉱物資源
    第三章 水産資源と先進技術が生む高度成長
    第四章 「日本の海」の大チャンス
    ------------------------
    日本の排他的経済水域の面積は世界6位
    (1.アメリカ 2.オーストラリア 3.インドネシア 4.ニュージーランド 5.カナダ)
    これを3次元的にとらえて体積でみると日本は世界4位
    (1.アメリカ 2.オーストラリア 3.キリバス 5.インドネシア 6.チリ)

    かねてから資源としてのメタンハイドレードに興味があり、手に取った一冊だった。
    本書にあるとおり、もう少し海洋資源に着目し国家としての投資・開発を進めていくべきと考える。
    そして、資源国への転換を図ることが、日本という国が生き残っていく術ではないかと思う。

    • シゲさん
      日経ビジネス8月8・15日合併号
      突入、「資源力」時代
      においても、日本の海洋資源の可能性について議論されている。
      日経ビジネス8月8・15日合併号
      突入、「資源力」時代
      においても、日本の海洋資源の可能性について議論されている。
      2011/08/08
  • [甘味読書]


    今回は、
    ブックプラザ小野原店で、
    本を購入しました。


    「中国の5倍の海!
      今資源大国になる日本のすごい未来!!」


    帯に、
    このような文字が躍っていました。


    最近、いろいろと外交で問題がありますが、
    ちょっとでも希望になる情報があればと、
    購入しました。


    この本を読んで、
    日本を囲む海が、
    大きな資源であることを改めて実感しました。



    日本独自の文化や言葉。


    サラリーの語源や、
    お清めの塩の話などは、
    とても興味深いものがありました。


    この本では、
    歴史上の人物に対して、
    改めて敬意を表したくなる人たちについても述べています。


    遣唐使

    フラシスコザビエル

    鑑真


    どの人も、
    交通が不便な中で命がけで海を渡った人たち。


    私たちが、
    今当たり前に思っていることが、
    命がけの人の行動によって存在することを、
    実感します。


    そのほかにも、

    ・メタンハイドレードの商用化
    ・洋上発電
    ・波力発電
    ・ドコサヘキサエン酸(一時流行りましたね)
    ・魚文化と日本人の体質との関係性
    ・漁業に雇用創出の希望
    ・九時五時で1,000万の年収
    ・パヤオ漁とは
    ・海資源からバイオエタノール
    ・離島を守る

    など、
    興味深い記述が盛りだくさんです。


    海洋資源は、
    自然体災害の鉱脈であるとの記述がありました。


    かつてのテレビ番組の、
    活断層がある場所においしい水があるとの
    内容を思い出しました。


    地震が多い地域には、
    酒蔵があり、湧水があります。


    灘、伏見、越後など・・・。


    しかしながら、
    その地域は、過去に大地震が多く発生しています。


    その話が陸の話なだけであって、
    海も同じ。


    人は、
    自然体災害から、
    資源を提供してもらっているのだと感じました。


    最後のあとがきに、
    清水港についての記述がありますが、
    それもとても興味深いものです。


    とりとめのない内容になりましたが、
    少し難しい内容もありますが、
    とても興味深い本なので、
    ぜひ読んでください。


    読んだ後、
    日本の恵まれた環境に、
    感謝の思いでいっぱいになりました。

  • すばらく、まじめな解説書であるか。
    前から思ってたけど、マグロにこだわりすぎ。
    あれのどこがおいしいねん。
    はなはだ疑問を呈する。

    領土問題にも触れている。
    はやく解決しないかな。
    無理かなー

  • 海洋政策・国境問題等を専門とする著者が、国境問題・海洋資源問題等「日本の海」に関する問題を平易に解説したもの。科学技術(養殖技術・エネルギー資源開発等)面は、実現見込・費用対効果の指摘が不十分で、著者が言うバラ色の将来像を描けるかは不透明と思わざるを得なかった。他方、国境問題は鋭く、北方領土3.5島返還論、竹島問題における肥前鳥島の活用法、非理性的にしか対応しない韓国国民とは韓国インテリゲンチャーは異なる等興味深い記述が満載(第4章)。なお、富栄養化を除去しうる海藻類のバイオ燃料化は興味深い。

  • レビュー省略

  • 日本を取り巻く海洋に関する現状と問題点を網羅する良書。

  • 中国の5倍の海! 今資源大国になる日本の凄い未来!!
    技術革新で資源問題と食料危機が完全解決!!
    国内消費量94年分のメタンガスをはじめ、海中ウラン、レアメタルの採掘が確実に!!

    領海とさまざまな経済的な権益をもつ「排他的経済水域」を足した面積において、「日本の海」は世界6位の広さを誇る。しかも、日本海溝など深い海もあるため、海水量、すなわち海水の体積で見ると世界4位の海洋大国であることを、皆さんはご存じだろうか。そして、そこには、化石燃料、レアメタル、ウランなどの鉱物資源、食料となる水産資源など、日本人が豊かに生きる糧が眠っているのだ。また、日本の海は世界一の種の宝庫でもある。世界中の海に生息する生物のうちの14.6パーセント、実に33,629種の生物が、日本の海で確認されている。これはどの海域よりも多く、日本の海の大いなる可能性を物語っているともいえよう。

    ●日本がもつ世界4位の海水量
    ●原発500年分のウランが毎年
    ●海底熱水鉱床の鉱物とレアメタル
    ●94年分の天然ガスが眠る海
    ●尖閣諸島周辺の700兆円の油田
    ●世界最先端を走る海洋温度差発電
    ●日本沿岸は「世界三大漁場」
    ●9時5時で年収1000万円の漁師
    ●海の農地でバイオ燃料を
    ●陸の50倍の資源を活かすために

  • 読了。

  • 領土問題について考えると、気持ちがブルーになる。
    何故、日本はこんな情けない国に成り下がったのか。

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著者プロフィール

東海大学海洋学部教授

「2014年 『侵される日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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