名字でわかる 日本人の履歴書 なぜ東日本は「佐藤」「鈴木」が、西日本は「田中」「山本」が席巻したのか (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 46
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062727051

作品紹介・あらすじ

東西で異なる名字分布の理由とは?日本人全体の足跡が、十数万の名字追跡から蘇る。

感想・レビュー・書評

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  • 期待通りの本。文体がやさしく読みやすい。どうしても普遍的な名字の話がメインにはなるが、それ以外にも興味深い内容が多かった。地名に紐づくもの、さらに古代日本語の意味につながる名前には驚いた。

  • 全国の電話帳に載っている名字を集めて県別に集計して分析した結果の作者なりの姓・名字の発生と分布に関する解説書。面白かった。東日本の名字は画数が多く、西日本は画数が少なく、東日本、特に東北は名字の種類が少ないのに対し、西日本には多種の名字があるなど、地域差が興味深い。

  • なぜ西村は多いのに、東村は少ないのか
    西日本の名字はなぜ画数が少ないのか?
    東西で異なる名字分布の理由とは? 日本人全体の足跡が、十数万の名字追跡から蘇る!

    名字の分布から得られるものは、単にその名字のルーツだけにはとどまらない。日本人の営みにかかわるあらゆるものが、その中に凝縮されているといえる。つまり、名字の解明とは、日本人の歴史そのものの解明に他ならないのだ。
    どの名字も歴史を伝えるメッセージを秘めている。そして、それらをつなぎ合わせていくことで、自分の名字の解明から始まって、様々な名字の歴史的発展や「繁栄」を知ることができる。そしてそこにあらわれた文化や人々の営み、集団生活のなかで命名にかかわる「意識」を汲み取ることができる。こうしたものの集大成で、日本人全体の履歴書ができあがってくるのだ。現代の私たちは、こうした名字に秘められた先祖の声を聞きとげていきたいと思う。

    ●名字のルーツを分布から探る
    ●名字分布が一族の歴史を示す
    ●分布の偏りに潜む名字の由来
    ●内田は多いが外田は少ない理由
    ●領主から見て西か北に住んだ名残
    ●関ヶ原が奇しくも東西名字の境目
    ●東海地方は独特名字が少ない
    ●斎藤は東に、斉藤は西に多い
    ●東は東(あずま)で、西は東(ひがし)?
    ●名字から日本人の歴史を解明する

  • 苗字のランキングは地域によって全然違う。という全然知らなかった事実を紹介され、苗字分布の面白さに引きまれていく。

  • どれだけアテになるのかは分かりませんが^^;ちょいと物知り情報的に手元の本棚に置いてたまに読み返してます。

  • 名字調査の新しい発見があった。我が家の家系調査再開を決意。

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著者プロフィール

姓氏研究家。1961年高知市生まれ。早稲田大学政経学部卒業。学生時代から独自の姓氏研究を始め、実証的な名字研究で知られる。 おもな著書に『日本名字家系大事典』(東京堂出版)、『名字の謎』(新潮OH!文庫)、『名字の地図』(日本実業出版)、『難読・稀少名字大事典』(東京堂出版)、『名字の謎がわかる本』(幻冬舎文庫)など多数あるほか、テレビ・ラジオなどでも活躍している。

「2008年 『よくわかる長野県の名字』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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