天皇はなぜ生物学を研究するのか (講談社+α新書)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062727198

感想・レビュー・書評

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  • 昭和天皇、今上天皇が生物学の大一級の専門家であられる事は周知の事実であるが、それに至る経緯を推測であるが西園寺公望の勧めであり、なぜ彼がそれに至ったかを解説してくれている。生物学を含む博物学は、ヨーロッパでは、音楽、美術などと同様に貴族階級の関心事であったとの事。今でも英語が列記とした階級社会である理由やノブレスオブリージュとの関係など興味深い話でいっきに読み進めた。

  • 昭和天皇はヒドロゾアなどの海洋生物、
    今生天皇はハゼの分類学を専門としている
    秋篠宮はナマズ。
    いずれも世界的評価レベル。

    誰もやらないが誰かがやらないといけない。
    学問は何かのためにするものではない。だた真理を追究するもの。
    とは昭和天皇のお言葉。

    大航海時代の貴族の話題は、未知なる国の未知なる動植鉱物の博物学。
    王族貴族が学ぶ学問であり、趣味でもあった。

    ダーウインは裕福な家庭に生まれたが、
    それでも世界一周の旅をするには王族をスポンサーとしなければならず、
    その報告書として、「種の起源」を作成した。

    欧米列強と有利に外交を行うには、軍事の知識だけでなく、
    生物学が国家戦略になった。
    政治、宗教や自国固有の文化などの話題は外交上、好ましくない。

    皇室のイギリスが留学先になるのは、同じ王制のモデルになる国であること。
    明治時代から変わらぬもの。

    ゴルフはスコットランドの庶民のスポーツ。イングランドでは見下されることも。
    ポロ、ウオータポロ(水球)、テニスが貴族のスポーツ、
    サッカーは労働者のスポーツ。
    ラグビーは上流階級の学校ラグビー校でサッカーの試合中に生まれたため、上級と見なされる。

  • いかにもヤバそうな新書タイトルですが、読んでみたら、大丈夫でした。
    天皇はなぜ生物学を研究するのか。これに、きちんと答えています。
    雑草という草はない、というのは昭和天皇の名言ですが、それに続く逸話もあるのです。そして、サッカーやゴルフ、ラグビーが、ヨーロッパの上流階級でどう見られているかが、なぜか関連してくるのです。
    昭和天皇から今上天皇、そして皇太子ではなく、秋篠宮へと連なる生物学と皇室の話。
    皇室に対しては各人各様のバイアスがあると思いますが、それらとは関係なく、面白く読める本です。

  • この本が書かれた経緯がわからないのだが、話がアッチャコッチャ飛んでいて、わかりにくい。基本的な筋は、昭和天皇以降の皇族の多くは、生物学を学んでいる、それは、博物学の研究が西欧の貴族のステータスであったことに学んでいるのである、ということ。サブの筋は、西欧では、今でも階級に寄って同じ国の国民でも文化が異なっており、ゴルフやサッカーは庶民のスポーツで、上流階級はしない。上流階級がもっぱら嗜むのは、乗馬、ヨット、競わないテニスである、ということ。
    いずれにせよ、だから何?というような内容である。

  • 文章が余りにも下手くそ過ぎて断念。
    内容も全然説得力ない。

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著者プロフィール

日本薬科大学学長

「2022年 『長生きショウガ新健康法大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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