「察しのいい人」と言われる人は、みんな「傾聴力」をもっている (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062728010

作品紹介・あらすじ

オフィスで、取引先で、家で、近所のコミュニティーで。何より求められるのは、
1・相手の感情をしっかり受けとめて、言葉の裏の真意を察する「徹底した感情移入の力」。
2・自分の感情に振り回されずに相手に関心を向ける「感情コントロールの力」。
3・相手の話の中から必要なことを聞き分けて、問題を解決する質問力。すなわち
「聞き分けて訊く力」。
である。だれもができる簡単な方法で、「あいつは俺をわかってくれる」と上司やクライアントから信頼され、しかも聞きながら自分の意志を通すことができ、仕事能力もアップさせられる、実用コミュニケーション術を、政治家の発言のウソを表情や話し方で瞬時に見抜く、「人間嘘発見器」と評判の著者が提唱する。

●第1章 なぜ日本人に傾聴力が必要なのか?
面子、自尊心、プライドは自己表現をどうゆがめるか/ なぜ日本人は「討論」より「ケンカ」になってしまうのか/ 肩書き信仰と固定概念が邪魔をする/質問を非難と思いこむ習慣/聞く、訊く、話すの理想的ステップ

●第2章 感情を聞く力がビジネスをリードする!
本当の感情は言葉に出ない/ 妬ましい相手への対処法/ネガティブな非言語表現を見抜く/感情移入して聞いているか/ 田中角栄が泣いた森光子さんの「感情移入力」

●第3章 仕事に効く「感情コントロールして聞く力」
「無条件の関心」が何より大切/ 謙虚になる/ 先入観を一度捨てる/ 集中して聞く/ また聞きやウンチクにふりまわされない

●第4章 聞いて訊く生産的質問技法
黙って聞くのは無能のサイン/ 小泉進次郎の「ブリッジング技法」/ 感嘆しながらさらに聞き出す!/ 「かぶせ質問」をしない / 意見も質問も浮かばないときは?/一番上司に信頼される質問とは?/ クレームを好意に変える聞き方と訊き方/ 上手に「NO」と言う「Yes, and」の答え方/ 質問を完結にする技術/あえて聞き流す知恵も必要

●第5章 より生産的に話す技術
初対面でうまくやる自己開示法/「わからない」も誠意ある答/相手の言葉を言い換える/問題の否定を人格否定にしない

感想・レビュー・書評

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  • 筆者が言う「察しの良い人」というのは個人的に思っていたのとは違ったが、相手が年下か年上かどうか、それが尊敬している人かどうかなどバイアスがかかってしまうと素直に相手の言うことが聞けない、または過信してしまうといったことはその通りだなと思った。

  • 「傾聴力」とはまさに人間力そのものと感じた。

  • 2016 6 19

  • 「傾聴」とは話す人の心に耳を傾ける事
    言葉だけでなくその奥に隠れた心の声を訊くこと

    大体人の話をちゃんと聞いてれば察しがつくと思われるが
    「我が我が」と思っているうちは人の話になど耳を傾けられる訳もなく所詮「察すること」など無理なのである

    毎朝「傾聴の姿勢を貫きます」って唱えさせられてるけど「あんたら傾聴って意味解ってんの??」って心の中でツッコミまくりですよ

    思いの全てをうまく言葉に出来る人なんてわずかだと思う
    言葉に出来ない色々な「心の内を察する」には耳だけでなく「目と心で聴く」必要があるな~と改めて思ったよ

  • 読書レポート:「察しのいい人」と言われる人は、みんな「傾聴力」をもっている (講談社プラスアルファ新書) 佐藤綾子著 | デジたろうとピアノ http://digitaropiano.luna.ddns.vc/digitaropiano/?p=4586

  • ●満場一致の精神が、質問する能力を低下させ、傾聴力も奪ってしまう
    ●言葉を聞くだけでなく、感情も聞きとる事
    ●感情移入できない原因
    ①ノイズ:取り除いてから聞く
    ②情報リテラシー、言語リテラシー:あらかじめ勉強しておく
    ③否定的な相手:話の内容と相手を切り離して考える。声に出して褒めてみる
    ④非言語表現を見逃さない:ズレを見る
    ●なぜか情報あ集まる人は、無条件の関心を持っている
    ●信憑性
     ・元気
     ・社会性がある
     ・権威
     ・過去の実績
     ・個人的魅力
    ●傾聴力を鍛えるには、質問を考えながら聞く、中身のある話をする人と親しくする
    ●相手がすべてのポイントを話しているわけではない。賛成、反対、わからない、伝えないと意味がない。質問こそ大切な海外の教育

  • チェック項目11箇所。本書でお伝えする「傾聴力」は、これまで日本で数多く論じられてきた「聞く力」とはまったく違う次元に属するものです、ここでお伝えする「傾聴力」は次の三点です、「徹底した感情移入の力」、「感情コントロールの力」、「質問力」、すなわち「聞きわけて訊く力」です、この三つの力を持った人だけが、相手との会話を実り多いものにすることができます、本書はそのための技術を具体的にお伝えしていくものです。「傾聴力」の三つの力をつけたあなたの目の前には、今後ますます大きな仕事の成功、良い人間関係、そして夢の実現が広がることでしょう、本書がそのための少しのお手伝いになることを心から願っています。たとえば「昨日、上司にこっぴどく叱られた」と相手が言うのを聞いたら、同じように悲しい顔をして、「つらかったね」と返してあげましょう、これが「情動のダンス」です。人間の心理の根底には、本心を隠したいという欲求があります、そして、実際に本心をかくして社会で生きています、だから、そのような人間を表す「人」という言葉は「person」であり、これは「仮面」を示す「persona」と語源を一にしています。たとえば相手が嫌いな場合は、好きにならなくてもいいのです、「その人自身」と、その人が話している内容とを切り離すのです、「嫌な人の話だけれど、話している内容には何か有効性の高いものがあるに違いない」と考えてみましょう。傾聴力は何も特別なものではないのです、相手の気持ちに感情移入して聞くことができること、これが唯一最大の条件です。何も知らない者は何も愛せない、何もできない者は何も理解できない、何も理解できない者は生きている価値がない、だが、理解できる者は愛し、気づき、見る、……ある物に、より多くの知識がそなわっていれば、それだけ愛は大きくなる、……すべての果実は苺と同時期に実ると思い込んでいる者は葡萄について何一つ知らない。「そして、それからどうなったの? ほう、面白い……。君の話はいつも新しい発見があり、学ぶところが大きいですよ」、こんなことを言う聞き手であると、相手はどんどん話を続けます。何か気の利いたことを言おうという欲求は、本質的には自分を賢く見せたいという自分自身のプライドを守っているだけです、自分のプライドを捨てて、とことん相手の感情に寄り添いましょう、それが最もよい質問や発言の基本です。「いつも」や「みんな」を使う人は、あまり確かな話すべき内容を持っていない、自身のない人だと判断されてもしかたがないからです。

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著者プロフィール

(社)パフォーマンス教育協会理事長、(株)国際パフォーマンス研究所代表、ハリウッド大学院大学教授。自己表現力養成セミナー主宰。累計4万人のビジネスリーダーとエグゼクティブ等のスピーチ指導を行っている。

「2022年 『成功はPQで決まる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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