高血圧はほっとくのが一番 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062728447

作品紹介・あらすじ

40~74歳の日本人のうち、男性は約6割、女性は約4割が高血圧(140/90mmHg以上)といわれている。数にして、約4,000万人。そのうち、約2割(800万人)の人が降圧剤を飲み、治療をしている。『高血圧症』はまさに日本の国民病なのである。
 しかし、この現状に松本先生は警鐘を鳴らす。先生は、「血圧が高くなるのは自然な加齢現象。病気ではないから、薬を飲む必要はありません」と断言する。大勢の人が、必要のない血圧治療のために、高い医療費を「払わされている」というのだ。また、降圧剤には恐ろしい副作用もある。
「血圧の薬を飲んでいる人は、飲んでいない人に比べて脳梗塞になる確率が2倍になる」という。松本先生は、「医者や製薬会社の言いなりにならず、自分の頭で考えて、判断する力を付けることが必要」と説く。
本書では、医者と製薬会社によって作られた『高血圧症』の真実を暴き、健康に生きるための秘訣を探っていく。

感想・レビュー・書評

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  • 《クスリはリスク》
    ずっと飲み続けなければならないと言う薬ほど恐ろしい。

  • 白衣高血圧です。そうなったきっかけは明らかで、生まれて初めて産婦人科へ行ったとき、緊張しすぎて血圧が上がりました。以降、条件反射的に血圧が上がるようになってからかれこれン十年。人間ドックや健康診断のときはもちろんのこと、とにかく血圧計を見れば上がるので、献血すらできなくなってしまいました。

    家で毎日測れば慣れて上がらなくなる? 嘘ですよ、そんなの。余計に緊張して、始終アタマに血が上っているように感じます。私は白衣高血圧なんかじゃなくて、正真正銘の高血圧なのかもしれない。就寝して寝ている間に逝ってしまうかもしれない。誰もこの心配をわかっちゃくれない。

    ……などと思っていたときにこの本を見つけました。読み始めただけで気が楽になって、血圧が下がるのがわかるほど。すでに降圧剤やコレステロール低下剤を服用している人には決してお薦めできない本ですが、私と同様に悩んでいる人には太鼓判を押します。

    ストレス溜めずに前向きで。そしていっぱい笑うこと。これはできる。「姿勢良く」だけは守れていないから気をつけます。

  • 健康にいい食品はなぜコロコロ変わるのかもそうだったけど、何が本当かわからない。
    ただ本書の内容は普通の人には凄い味方です。

  • 薄らとは知っていたが、すごいタメになった。

  • よく変化のある数字に惑わされず、気持ちよく生きる方が健康的だという本。

    <メモ>
    高血圧は製薬会社の儲かる症状
    →高血圧の診断基準が下がる
    →しかし、とても変化の大きな数値
    また高血圧を下げることにより、ある種の病気のリスクは高まる。

    よって、極端な数値ではない限り、無理やり下げないようにしましょう。そもそも人間は理由があり、その血圧にしているはず。
    気にしてストレスを抱える方が体に悪い。

  • とても参考になった。
    特にp109の「できるだけ自然治癒力に頼る」は実践したい。

  • 高血圧基準値が下がっている謎(1987年180、2004年140、2008年130(すべて上の数値)。降圧剤の売上増加(80年代後期には2000億だったのが今や1兆超え)降圧剤で脳梗塞になる。
    とにかく業界の怪しさがわかる一冊でそれなりにデータをもとに書かれているので信ぴょう性はあると思います。
    一番うなずけるのは、身体がなぜ血圧を上げようとしているのか?ということを考えるべきで、『自分の体が血圧をあげようとしている』のに、原因を探らずに無理やり下げるとどうなるか?必要な所に血液が届かなくなるということです。なのに医者は原因を調べようとせずに"ただ血圧が下がればよいと薬を投与しようとする"んです。
    100%正しいかどうかはわかりませんが腑に落ちる事が多くかかれていて参考になりました。

  •  私も血圧高めです。一時降圧剤を飲んだこともありますがあまり効きませんでした。「血圧は加齢とともに高くなって当たり前。低かったら動けなくなる」「降圧剤を服用すると脳卒中が増える」「ちなみにコレステロールも基本放置でいい」。
     中村天風氏に師事した、というところも私的にはポイントでした。
     

  • 著者の松本先生は、「血圧が高くなるのは自然な加齢現象。病気ではないから、薬を飲む必要はありません」と断言する。大勢の人が、必要のない血圧治療のために、高い医療費を「払わされている」というのだ。先生は、「医者や製薬会社の言いなりにならず、自分の頭で考えて、判断する力を付けることが必要」と説く。医者と製薬会社によって作られた「高血圧症」の真実を暴き、健康に生きるための秘訣を探っていく。

  • 自分は高血圧でなく、むしろ低血圧の部類だが、病に対する考え方が同じで強く共感した。読み進めていくと、うなずくことばかりであった。
    満腹にし過ぎないことを、意識しておきたい。

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著者プロフィール

著者略歴 松本光正(まつもとみつまさ)
1943年生まれ。内科医。中村天風研究家。天風会講師。
1969年北海道大学医学部卒業後、浦和民主診療所所長、おおみや診療所所長を経て、サン松本クリニック院長。天風会講師、日本笑い学会講師、彩の国いきがい大学講師、シニア大楽講師なども務める。
駒場東邦高校在学時に、中村天風の最晩年の弟子になり薫陶を受ける。
高血圧は「症」のつく病ではないから血圧の薬はのんではいけない、コレステロールも薬をのむような「症」のつく病ではない、「癌」は手術するな、抗がん剤は使うな、など、薬に頼らず、安価な医療を心がけ、「笑いはすべての病気の予防、治療になる」をモットーとしている。著書の他、東京新聞、文藝春秋、週刊現代、週刊新潮、女性自身壮快等でインタビュー記事多数。

著書
『新説 中村天風の歴史』(河出書房新社)
『やっぱり高血圧はほっとくのが一番』(講談社)
『呆けずに長生き』(あっぷる出版社)
『人生を強くする 中村天風の言葉』(あっぷる出版社)
『やってはいけない高血圧治療』(角川書店)
『高血圧はほっとくのが一番』(講談社)
『検診・手術・抗がん剤に頼らない癌の本』(あっぷる出版社)
『人生いきいき笑いは病を防ぐ特効薬』(芽ばえ社)
『飲み方をかえれば漢方は効く』(本の泉社)
『笑いと健康・君子医者に近寄らず』(本の泉社)
『呆けない人の15の習慣』(本の泉社)
『血圧心配症ですよ!』(本の泉社)
『お金いらずのダイエット』(地涌社) 他
共著
『中村天風を学ぶ』(河出書房新社)
『高血圧を自力で治す本』(マキノ出版)
『健康不安と過剰医療の時代』(長崎出版)
『食品添加物の非科学』(芽ばえ社) 他

「2023年 『増補改訂版 中村天風の教え 君子医者に近寄らず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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