会社という病 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062729192

作品紹介・あらすじ

生き苦しいのは会社のせいだ!

●人事・・・そんなに偉いか東大卒
●出世・・・昇進イコール幸せとは限らない
●派閥・・・持病と思って付き合おう
●上司・・・バカ上司とは大声で戦え
●左遷・・・人事に左遷なし
●会議・・・会議の9割はムダである
●残業・・・上司の無能のバロメーター
●定年・・・経営者にこそ厳格な定年を
●根回し・・・不毛なようで意外な利点
●社長・・・会社の生死を決めるヒト

ほか

会社に残る制度や慣習、風土にルール。
人生の諸悪の根源をまとめて一刀両断!

感想・レビュー・書評

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  • 現実は小説や映画、ドラマよりも奇なり。筆者の歯に絹着せぬ物言いが痛快だった。

  • 第一勧銀出身の著者が会社生活で経験したことをそれぞれ「病」で分類し、面白く解説。自己啓発本になっていないところがよい。

  • ビジネス
    社会

  • 銀行の内情を知るものとしては耳が痛い話ばかり、根回しバカ!自分かも??

  • 第一勧銀勤務経験を有する作家による、会社における問題点をまとめたもの。第一勧銀という大会社を題材に、日本の企業がどのような状況に陥りやすいのか、経営者や役員などの性向など興味深い内容だった。
    学術的というより、経験論的な記述が多く、過激な論調も散見されるが、説得力があった。
    「「もっと働け、もっと稼げ」経営者は叫び、叱咤する。だが社員たちは経営者に「Why?」と疑問を投げかけ、出した答えが偽装だったり不正だったりということなのだろう」p4
    「(社長、役員などの特質)目に付くようになったのは、出世に伴う責任という負の分け前の増大だ」p28
    「若者にはある種の野心が必要だ。出世欲が仕事や人間の幅を広げてくれることもある」p36
    「人間(じんかん)到るところに青山(せいざん)あり」p62
    「(根回しバカ)会議なんてその場で多くの意見を戦わせれば実りがあるもの、侃々諤々の方がエキサイティングになるものだ。ところが実際の会議では、意見がまったく出ないのが、いい会議だと認識している人間が多い。そのため、異論が出ないように事前にくだらない根回しに回るバカがいるのだ」p81
    「経営者に必要なのは哲学だ。それがないのに、現場だ現場だ、と騒いでもそれは単なる従業員へのプレッシャーにすぎない。これまた、形を変えた現場軽視なのである」p102
    「なぜ年功序列が機能しなくなったのか。それは成長が止まったからだ。企業経営者は、もはや成長の果実を多くの社員たちに配分できなくなってしまったのだ」p136
    「(本部での評価は噂で決まる)本部エリートというのはみな優秀である。だから、そこでの優劣を決定的に分けるのは、「彼はできるね」「彼は優秀だね」「あいつはダメだね」という噂、すなわち風評である」p141
    「(中国電力、クラレを創業した大原孫三郎)取締役の10人が賛成したら、それはダメ。3人くらいの賛成がちょうど良い」p158
    「営業の要諦は、聞くにある。俗に、セールストークと言うくらいだから大方の人は、営業=話すこと、と思っている。それは大きな間違いだ。営業は耳だ。口ではない」p202
    「新規事業は麻薬だ。経営者を気持ちよくする麻薬である」p231
    「(事件のたびに)同じ人物を長期間、経理に配属させ続けてはいけない、と言われるのだが、不思議なことになかなか改まることはない。なぜ改まらないのだろうか。代わる人が見つからないほど経理の仕事は専門的すぎるのであろうか。そうではあるまい。経営者が、ごく限られた専門家にしか任せられない、特殊な経理案件を依頼しているからではないか。表に出せない金の処理を、口の堅い経理マンに任せてしまってはいないだろうか」p244

  • レビュー省略

  • 読みやすい語り。色々問題になってる今こそ読むべきだね。

  • 元銀行員の著者が自分の経験を元に会社の様々な問題を取り上げ、提言する。

    サラリーマン視点からは同意できる点も多かった。これを読むと日本企業の普遍的な病のようなものがある事に気付く。総会屋への利益供与などは著者の武勇伝のようにも思えるが、面白く読むことができた。

    この本を読んだ人が将来経営者になることを望む。

  • 【No.157】「育つ部下は、放っておいても育つ。育たない部下は育たない。そして上司という存在は、数多くの育たなかった部下のことはきれいに忘れ、偉くなった部下のことを”俺が育てたんだ”と吹聴してまわるのが嬉しくてたまらない」「馬鹿げた残業が多い理由、それは、時間をかければかけるほど、よく働いていると評価するバカな上司が多いから」「ヤクザの世界と同じ。閉ざされた世界で生きているんだ。だから世間の常識とかけ離れ、非常識になる」「会社の成果の大部分を経営者層が取ってしまうような欧米のシステムは、日本には合わないのではないかと思う。成果主義の利点を社員が共有するためには、経営者層が居座ることなく、失敗すれば彼ら自身も交替する仕組みにしなければならない。巨額の報酬は取るわ、居座るわでは社員のモラルが低下する」「選抜に漏れた人材は、たまたまその時のパフォーマンスが会社にとって悪かっただけのことかもしれない。そして、選抜に残った者が本当に会社の将来を担う優秀な人材なのかどうかはわからない」「査定イコール”社員の仕事の評価”であると、おそらく多くの人々は思っているはずだが、それは大いなる勘違いだ。単なる人件費を決める基準にすぎない。人件費を圧縮する必要が生ずれば、査定は必然と厳しくなるし、人件費の削減がそれほど必要でなくなれば査定は甘くなる」「会社というのは、いろいろな手を使って人を安く使おうとするもの」

  • ■アマゾンより引用

    生き苦しいのは会社のせいだ!

    ●人事・・・そんなに偉いか東大卒
    ●出世・・・昇進イコール幸せとは限らない
    ●派閥・・・持病と思って付き合おう
    ●上司・・・バカ上司とは大声で戦え
    ●左遷・・・人事に左遷なし
    ●会議・・・会議の9割はムダである
    ●残業・・・上司の無能のバロメーター
    ●定年・・・経営者にこそ厳格な定年を
    ●根回し・・・不毛なようで意外な利点
    ●社長・・・会社の生死を決めるヒト

    ほか

    会社に残る制度や慣習、風土にルール。
    人生の諸悪の根源をまとめて一刀両断!

  • 具体事例をぼかしながら書いているところを「何の事件だったか」を探りながら読むのが楽しい本。

  • 20161114

  • 会社というより銀行ね。

  • 仕事に関する考え方が変わった。無駄な会議や印鑑を逆さに押すエピソードは、笑った。一流大学を出てもこんなものかと思った。

  • 銀行時代の内情を事例に、会社における様々な「病」を紹介。人事、出世、左遷、派閥などなど。みずほ銀行の例だということがバレバレなので、ここまで具体的な事例を紹介していいのか、と心配になるくらい。

    著者が正義感あふれるサラリーマンとして上司や会社と戦った例も紹介されていて面白い。それでも、ちゃんと出世できた著者はすごい。この会社も実は度量が大きいのかも。

  • 【生き方】会社という病/江上剛/20160623(81/507)<254/46195>
    ◆きっかけ
    ・日経広告

    ◆感想
    ・半分以上は自慢話。しかし、銀行マンとして長年やってきたからこそ、執筆のネタにもなるのだろう。この点は当方も見習いたい。
    ◆引用
    ・生き残るために、その派閥に属したのだから、妙なプライドはすっぱりと捨てた方が良い。
    ・適度は派閥闘争があるほうが、組織としては健全。
    ・絶対君主は長期にわたって社内のトップ人事に影響力を発揮する。まともなガバナンスが機能するはずない。
    ・部下は育てるものではなく、育つもの。
    ・我慢はやめたほうがいい。①逃げる、②後任と後退するまでひたすら我慢、③我慢できなければ、オープンな場で大声で戦う。最善策は①、③は非常手段。
    ・左遷なんかでくよくよすることはない。生きていればなんとかなる。むしろ不本意な異動から開ける道もある。人間至るところ青山あり。人の世はどこでも骨を埋める場はある。だから広い世界に飛び出して大いに活躍しよう。
    ・人事の言う適材適所は少し疑ってかかった方が良い。単に社内で十分な人材を育ててなかっただけで、そのツケを一部の人間に押しつけているだけ。
    ・朝日カルチャーセンターで文書の書き方を勉強
    ・会社の理屈は社会の屁理屈。
    ・広報:会社⇔広報⇔社会、の図式。会社と社会を結びつけ、会社の常識をできるだけ社会の常識に近づけるのが広報の役割。
    ・広報の最大の仕事:会社に事件を起こさせないこと。
    ・まあ、そんなことはどうでもいいじゃないですか。それより・・・して下さい。
    ・部長:経営側、課長:部下側。完全に部下と一体になり、泣き、わめき、笑いも一緒。
    ・課長は軍曹。部下たちと共に命を共にして戦う。部下の特性を見抜き、彼らをどうしたらシンプルに動かすことができるか考え、実行すること。そのために経営者側には立たない。
    ・ひたすら聞く。口より耳を使えば、相手は口を使ってくれる。こちらが一方的に口を使えば、相手はうるさくて耳をふさいでしまう。
    ・経営企画とは、無駄な資料ばかり作っているくせにエリート然としている部署。社長にデータを見せるスタッフに過ぎない。そこから、百年の計を構築するのは経営者の仕事。バカとはさみはつかいよう。経営者から見て、経営企画部はかさに使いようが問われる部署。企業の利益の源泉は営業のはずで、それを差し置いて、経営企画だけが突出した存在感なのは、企業本来の姿でない。
    ・数字サイコパス(至上主義者)にならないよう、情を加える。
    ・数字を苦痛に感じるのは、成功体験の快感を知らないからだ。

  • 元第一勧銀の江上剛氏の著書。ズバズバと名前は出さないものの某企業だけではなく当時の勧銀の頭取、役員、部長職を非難、ものすごい。見出しを新聞広告で気になったので図書館で借りた。

    ●会社でストレスがないのは経営者のみ。社員は誰もがみ助けてくれ」と悲鳴を上げている。一見社員を大事にするホワイトな顔をしているが、実態は「死ぬまで働け」というブラック。非正規社員は4割に達し社員は不安を抱えて働いている。
    ●部下は上司の思い通りに働かないもの。新米課長は「なんとかしろよ」とイライラしてついつい自分で動いてしまう。そうなると部下はますますやる気をなくすという悪循環。挙げ句の果てには「お前ら遊んでいるのか」そうでなければ課長自身が夜も寝付けなくなり鬱になる。
    ●会議の三馬鹿「根回しバカ」意見が全く出ないのがいい会議だと認識してる人間。「スリーピングバカ」「結論出ないバカ」
    ●残業は上司の無能度のバロメータ。部下を強いられてではなく、自分のために働くように仕向けること。
    ●根回しは若手育成の場とする。取締役に1対1で説明できる機会であり自分を売り込む絶好のチャンスとして意気込ませる。ところがバカな上司は俺が俺がと出張ってくる。
    ●部長は常務専務社長とステップを上がっていく立場。大局から経営を見渡し目標達成に部下を督励し邁進させるのが役目。反対に課長は経営側に立たず、完全に部下と一体となり泣き喚き笑いも一緒でなくてはならない。
    ●取締役は株主総会で選ばれ会社法の基づいた役職であり重要事項を決定する権限を持っている。だから取締役は社長に対してヘイコラする必要はない。ダメなものはダメ、と言えるし、社長にNOと言うべき存在。クビと怒鳴ってもクビにならない。一方、執行役員は会社法の役員ではない。幹部従業員に過ぎない。
    ●上司の指示に従いチャレンジを繰り返し成功を重ねてきた報酬が経営者としての地位。そしてその成功体験の記憶のままに社員に向かって「チャレンジしろ!」「目標達成を諦めるな!」「成果を上げない奴はクズだ」と叱咤する。そんな経営者は、社員たちは叱咤激励する言葉に感動しきちんと応えてくれるだろうと信じている。しかし社員たちはその言葉に感動しない。ストレスと感じるのみ。言葉が通じていない。

  • 銀行員を長く送ってきた著者からの唯一のアドバイスは「身を犠牲にするぐらいなら出世なんかするな」。出世欲に取り憑かれ他のすべてを犠牲にし、本来の自分の人生を失うことも多い。古代中国の賢人・老子は「名と身といずれか」と問いかけた。名誉と自分の身体とどちらが大切なのか?という命題は古から人間のテーマ。改めて問われれば「大切なのは身」。人生を全うするためには、サラリーマン生活なんて「うたかたの夢」くらいに気楽に捉えたほうがいい。違法と知りながら会社で不正をするなんて以ての外。人生を棒に振ることになる。

  • 江上さんの昨今のいろいろな企業の動き、経営に対する考えと愚痴?でした。江上さんのバランス感覚は間違ってないな、ということがわかります。

  • 会社にまつわる、雑感というかぼやき。
    沢庵和尚の『上中下三字説』に学べ、これはネタとして使える。

    会社という病

    ◎目次
    会社は病んでいる

    ①人事という病 そんなに偉いか東大卒
    脇の甘い『グリコ行員」
    学歴暦優劣は判断冒ぎない
    大企業の人事の実態、
    身を犠牲にするぐらいなら出世なんかするな
    不公平暦いいじゃないか
    ②出世という病 昇進が常に幸せとはかぎらない
    二人の頭取候補の物語
    出世が原因の不幸はいくらでもある
    私も出世に取り想かれていた
    出世欲は必ず治まる

    ③派閥という病 持病として付き合うしかない
    人間とは「群れる」もの
    いつでも別れる用意はできている
    ヨシムラ君の悲劇
    派閥で生きる鉄則
    抗争の終わりが腐敗の始まり
    ④上司という病 バカ上司からは逃げろ。または大声で戦え
    会社をむしばむ『中興の祖」
    タイプ別「バカ上司」
    一生恨まれるモラハラ
    「我慢」はやめたほうがいい
    ⑤左遷という病
    不本意な異動から開ける運もある
    え?俺って左遷なの?
    人生の手本は、「釣りバカ日誌」
    人事部の免罪符「適材適所」
    「降りる」のも軸つの選択肢

    ⑥会議という病 この世の会議の9割はムダである(たぶん)
    原因は「責任奄負いたくない」病
    昔から「小田原評定」の国
    絶滅させたい「会議の三バカ」
    史上最悪の会議
    ⑦残業という病
    それは上司の無能度のバロメーター
    新入社員、怒りの寿司折り
    サボったから生き残れた
    「自分のために」働く
    残業が「残業」でなくなる時
    ⑧現場無視という病
    ニセモノの「現場重視」に要注意
    現場こそ会社の生命線
    日本流と欧米流、どっちが正しい?
    大事なのは「理念の浸透』
    ⑨就活という病
    諸悪の根源は「新卒優先」
    「数次第」だった私
    息子よ、お前もか
    就職科と学問科に分けたらどうか
    「新卒優先」の仕組みた変えよ
    ⑩定年という病 経営者にこそ厳格な定年制を
    最近、不祥事を起こす会社の特徴
    定年の功と罪
    定年後が辛い最大の原因とは
    定年という病を克服するために
    ⑪広報不在という病「真の仕事」をするほど上から嫌われる役回り
    会社は内側ばかりを向いているもの
    トップの誤りを指摘するのが真の広報
    最終的にはトツプの度量次第偽
    時には組織のために隠蔽をはかる
    ⑫成果主義という病 結局は、経営者の哲学が有るか無いかだ
    「万世の功」社員を評価しなかったツケ
    日本企業に馴染みにくい理由
    時代にハマった年功序列システム
    「成果主義」という名の経営側の搾取
    ⑬根回しという病 一見、不毛なようでいて意外な利点も
    上とのコミュニケーション・チャンス
    パクリ屋上司には困ったものだ
    イチかバチかの「質問取り」
    根回しを活用してトップのホンネを引き出せ
    ⑭社長という病 会社を生かすも殺すもこの人次第
    某巨大フアーストフードと某銀行の話
    「経営の神様」でさえ間違った?
    社長を人気投票で選んでどうする!
    ⑮部課長という病 出世ではなく仕事と向き合えるかが勝負
    部長と課長のいちばん大きな違い
    「トップを火の粉から守る」のがロマン?
    広報の「1行いくら』戦略
    ⑯ハラスメントという病 自省するしか対策のない「完全なビョーキ』
    親睦のつもりが・・・
    旧一勧のパワハラ傷害事件
    社内恋愛は高くつく
    ⑰取締役という病 社長に異論た言えないような役員は失格だ!
    取締役と執行役員の違いた知ってますか?社外取締役という、さらなる病
    いよっ、取締役!
    ⑱同期という病 時には同志、時には憎い敵
    カンニングの友
    ヤクザに対峙しようとした我が同期
    本当に心を許せるのはリタイア後
    ⑲創業者という病
    すべてを失う覚悟もなしに起業するな
    最後は「人」で判断する
    「24時間寿司」社長の決断力
    ⑳先輩という病 地位が逆転する時に歪みが起こる
    起死回生の一発逆転
    「立場の逆転」人事は止めたほうがいい
    21 営業という病
    こんなにクリエイティブな仕事はない(でも評価は低い)
    「営差スキルはなぜ評価されにくいか
    営業の真髄は「耳」にあり
    22 経営企画という病 この時代、本当に「経営奄企画」なんてでぎるのか?
    企画部資料の「重要度』緬切れるハサミは被害も大きい
    「主力商品」が売れなくなった時
    23査定という病 会社を「人件費削減病」に陥れる元凶だ
    労働分配率という指標
    これからはゼネラリストよりスペシャリスト
    24数字という病 数字を過信するものは、いつか数字に騙される
    数字は「鉄人28号」である
    数字を活かしたアメリカの貧乏球団
    数字に「情」をプラスする
    付度族だけにはなるな
    25給料という病 永還に解決されることのない「適正金額」
    役員の報酬だけを引き上げた某銀行
    私が仕掛けた「昇給ゼロ円」作戦溺
    26新規事業という病
    多角経営は日本企業に向いているのか?
    本業をベースとした「棚卸」
    メガバンクの「アジア系銀行買収」が不安だ
    27ボーナスという病 短期的な利益だけで支給額を決めるな
    支給時に経営に関する議論ができないか
    28経理という病 経理部は会社の実態奄正確に映す鏡
    共同正犯になりやすい経理マン
    肉食系経理マンの誕生姻
    29計画値という病
    作りっぱなしでPDCAを回せない日本企業の悪習
    笑い詣のような長銀の詣禦大本営以来の伝統なのか?

    沢庵和尚の『上中下三字説』に学べ
    頼行曰く「政について心得べきは何か」
    師曰く「政は『上・中・下』なり。下は領民なり。上は為政者なり。上方ばかり、下方ばかり見ていては不可。上下の意思の疎通なり。上の字を返せば下の字となる。下の字を返せば上の字となる。上下は体なり。上と下を取り結ぶものが中なり。中は、口に上下のたて線を貫く。言葉で意思が通ひるなり」

  • 第一勧業銀行出身の著者が銀行を中心とした大企業の人事・組織・文化等の問題(病)を明らかにしていく。よく銀行が批判されている内向きの論理が会社を腐らせる要因と。会社は顧客志向、現場主義、本業回帰が何より も大事と。

  • 内容は、先輩と飲みに行って過去のご教授と愚痴を聞いている感じ。
    作者の前職が銀行だが、半沢直樹ではないが、銀行って本当に病んでいると思う。
    印象に残ったのは、
    ・部長は経営側に立つべき、課長は部下の側に立つのが役割。
    ・取締役は、会社法に基づいた役職で会社の重要事項を決定する権限を持ち社長の暴 走をチェックする存在。一方執行役員は、会社法上の役員ではなく会社が決定した 重要事項に従い実務遂行する責任を持つ幹部従業員。権限や責任の重さ、待遇は月 とスッポンくらい違う。

  • 第一勧業銀行で支店長や広報部を経験した著者が、当時の経験をもとに会社の不条理を「病」という形でえぐっていく。新人の頃から上司にかみつくぐらいの骨のある人なので、総会屋対策でもうまく立ち回れたのだろう。オレ様本ではあるが、日頃私も自分の会社に対して思っている非常識に対して、第一勧銀でも同じなんだと共感したり、ズバズバとえぐってくれている。本に解決策がないといけない的な書評をされているかたもちらほらといるが、解決しようもない会社の不条理に対してズバズバ指摘してくれる本があっても、それはそれでいいのではないか。

  • 江上剛『会社という病』(講談社、2015)

    元銀行員の著者がその経験を踏まえつつ、銀行組織を通じて「会社という病」の構造に迫ったもの。

    支店営業から業務部を経て、長く人事部人事グループに勤めた著者だけあって、「人事」「出世」「派閥」「経営企画」などの切り口から社内エリートの構造と彼らの意識に踏み込んでいます。

    出世や社内の勝ち組に対して皮肉な視線を向けていますが、著者自身のちに都内支店長や本部次長を務めたそれなりの勝ち組です。(総会屋事件もあり49歳で早期退職しているとはいえ)

    ただの敗残者が「役員なんぞになれなくてもいいや」というのと、現実に役員に手が届く位置にある人がゆえあってそれを回避するのとはまったく意味合いが違ってきます。

    【本文より】
    ◯なぜこんな信じられないような事件が頻発するのか。答えは一つ。社員が疲れきっているからだ。会社でストレスが無いのは経営者だけだ。社員は誰もが「助けてくれ!」と悲鳴をあげている。

    ◯長くサラリーマン人生を送ってきた者として、できるアドバイスはただ一つ。出世なんかするな − だ。

    ◯世の中の上司にはいろんなタイプがいる。中でも最悪なのは、部下を育てようとするタイプだ。上司にその能力があればいいのだが、その力もないくせに部下を自分色に染めようとする。これは最も始末が悪い。

    ◯バカ上司からは逃げろ。もしくは大声で戦え。

  • 昔の銀行のダメな話や面白い話が、そのまま書かれているとこがいい!総ての銀行員に読んでもらいたい本である。

  • 会社にはびこるさまざまな病。長所と短所は紙一重。書き方が痛快。

  • 会社員の本音。管理職になった人に読んで欲しい

  •  去年、「チャレンジ」と称して、収益目標を達成させようとした結果、ダークサイドに堕ちてしまい、不正会計が発覚して問題になったあの大企業。会社ではないが、施政方針演説で「挑戦」を何度も使ったあの指導者。スローガンを声高に叫んでも達成できなかったという太平洋戦争の苦い教訓を学んでいないようだ。「チャレンジ」はあの通信添削教材だけでたくさんだ。

     ここではいろいろな病が取り上げられている。人事、出世、派閥、上司、会議、残業、現場無視、就活、数字、創業者など多岐にわたっている。

     年功序列、終身雇用はうまく時代の波に乗ってスイスイといったのだろうが、今の時代になるとほころびが出ている。終身雇用は、何百年前からある制度でもなければ、あっても一部の大企業に限定される。その上、終身と言っても永遠に保証されるとは限らない。ダイヤモンドは永遠の輝きというCMがあるが、ダイヤモンドの輝きと違って企業の輝きがなくなったら人員整理でさようならの可能性がある。あなたの色に染まりますなどと言っても、いらなくなったらはいさようなら。そんなに甘くはない。

     会社とはつかず離れずが一番だ。必要以上にべったりくっついて会社命なんて思っていても、会社にとっては「うざい」と思われている可能性があるのだから。

  • 日経新聞広告2016.01.15.

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著者プロフィール

江上 剛(えがみ ごう)
1954年、兵庫県生まれの作家、コメンテーター、実業家。本名、小畠晴喜(こはた はるき)。元日本振興銀行取締役兼代表執行役社長。元(旧)みずほ銀行築地支店長。
早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、1977年から2003年まで旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)に勤務。2002年『非情銀行』で作家デビュー。2004年から2010年までは日本振興銀行に関わっていた。 
代表作に『隠蔽指令』、『庶務行員 多加賀主水が許さない』、『ザ・ブラックカンパニー』、『ラストチャンス 再生請負人』など。それぞれドラマ化されている。

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