財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062729574

作品紹介・あらすじ

「日本のネットベースの国債は200兆円以下」「国には借金はあるが金融資産が大半の600兆円以上の資産を持つ」……なんでこんな常識を、新聞やテレビは伝えないのか?  
 田中角栄の金脈問題では、立花隆氏がそれを解明した業績に対し、「そんなことは、みんな知っていた」と言い放った大マスコミの記者たち……消費税増税や金融緩和では、財務省や日銀の思惑を忖度して「ヨイショ記事」ばかりを書いてきた。なぜ「官報複合体」は、かくも強固に結束しているのか? 
 税率さえ上げれば税収が下がっても気にしない財務省に支配された大マスコミが日本経済をダメに見せている……そのカラクリを全て満天下に!

感想・レビュー・書評

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  • 岸田政権になり国民の様々な負担が増える中、国に向けられる視線というのは冷ややかになっています。
    感覚ではなく、具体的に何が諸悪の根源なのか?また、日本国の財政問題や社会保障問題の事実を的確に知るために役立つ本でした。

  • 多分、とか、こう思うといった論調が多いな。

    経済学部を出てない奴が経済のことなんて分かるわけがない、といった趣旨の主張をするも、著者自体が法学部出身。なんだかなあ。

  • 個人的にはこの国の経済及び財政状態の先行きに、かなり悲観的である。であるからこの本を読んだのだが・・・
    かなり意図的に楽観的に書かれた内容だ。

    ・日本の資産が増えていることを強調しているが、借金(国債)が増えれば、バランスシート上の資産が増えるのは当然。
    ・日銀は通貨発行できるので、いつでも国債を返済できると書かれているが、それが最もしてはいけないこと。
    ・ハイパーインフレは過去全て急速に収束した。それはそうだろうが同時に資産も急速に消失される。
    ・年金改革案の一押しが、年金受取返上者に勲章を渡すこと。森友学園的な人達しか希望しないだろう。
    ・中国の経済力を甘く見すぎ。なぜ安倍シンパ的な人達は彼の国の力を弱く評価することに一生懸命なのか?かえって対応を誤らせる事になると思う。アジア投資インフラ銀行にG7の中で参加していないのは日米のみ。これが何を意味するか考えて、これに対処する必要が有るのでは?
    ・Q外貨資産を持つべきか?に対しAがFXは危険でやるべきではない・・・など各所でQのAが歪められている。

    これが安心派の考えでは、より不安感が増すだけなのですが。

  • 日本の経済はこの先どうなるか?悲観的に見ている方も多いかと思いますが、実情はこの書籍を読めば分かります。新聞やテレビから流れているニュースも鵜呑みにするのではなく、もう少し自分で考える必要性は当然の事、色々な書籍を読んで知識を得るのも大切。この書籍の内容も、経済に疎い人でも分かりやすく書かれていて、勉強になるのではないでしょうか。

  • 財務省がイニシアチブを取りたいがために日本の財政や経済は悪いという誤った情報操作をしている。新聞やテレビは財務省の与える情報を鵜呑みにしている。という前提でデータを基に説明。非常に説得力があり、分かりやすい。日本はまだまだ沈んでないことがよくわかった。マスコミの言うことを信用し過ぎないことも大切だ。さすが上念司さん。ボイスでもよく聞いてるけど分かりやすい。財政再建はすでに終わりました、おめでとうございます。あっぱれだ。

  • 経済学を学んだことがなかった自分でもわかりやすい例えと、根拠となるソースが明示されているので、難しい内容ではありませんでした。

    もう少し理解したいと思うのでこの本に書かれている内容をノートにまとめてみたいと思いました。

  • 1000兆円近い借金を抱える日本国が、実は500兆円もの金融資産を保持していることを明らかにしている点だけでも価値ある一冊。換金できないインフラや不動産も含めると800兆円もの資産をもっているらしい。なんと、日本国の財政はほぼバランスしていた!
    …ということで、日本財政を安泰とするのが本書の趣旨なのだが、それは本当なのかねぇ?アベノミクスの礼賛も行き過ぎている気がするし。政府は人間と違って不老不死だから、国債を永久に借り換えることができるってのは、かなり幼稚なレトリック、あるいは机上の空論でないのかねぇ?もちろん金融緩和でデフレ脱却と景気回復を実現する必要はあるとはいえ、そのうえで財政健全化は必須だと思うのだけど。

  • 「マスコミ情報をうのみにしないこと」
    まさにその通りです。


    しかし一般人には、
    政府や大新聞が隠している「本当の日本経済」を見抜く眼力を持っていないため、
    独自の判断をするのが難しいところでしょう。

    何事もまずは疑ってかかり、
    「違う見方はできないかな」
    「立場を変えてみたらどうかな」
    「他のデータと併せてみたらどうかな」
    といった視点で考える癖をつけることでしょうね。

    このスキルは、ビジネスマンのみならず、生きていくためにも今後ますます必要になっていくと思います。

  • 分かりやすそうな本だと思って借りたけど、難しくて分からないところが思った以上に多くてダメでした。経済の知識を身に着けたいな…

  • 博学多才な筆者ですが、どんどんマウントが加速してきて人望を失っています。これだけの発信力や知識があれば、もう少し謙虚さがあれば完璧なのに、今一番残念な論客です。

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著者プロフィール

経済評論家。1969年、東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。在学中は1901年創立の弁論部・辞達学会に所属。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年、経済評論家・勝間和代と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任(現在は代表取締役)。2010年、米国イェール大学経済学部の浜田宏一教授に師事し、薫陶を受ける。金融、財政、外交、防衛問題に精通し、積極的な評論、著述活動を展開している。著書に『財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済』(講談社+α新書)、『タダより高いものはない』『経済用語 悪魔の辞典』(イースト・プレス)、『官僚と新聞・テレビが伝えないじつは完全復活している日本経済』(SB新書)、『日本を亡ぼす岩盤規制』『経済で読み解く日本史(全5巻)』(飛鳥新社)などがある。2013年12月より毎月、八重洲・イブニング・ラボ(https://y-e-lab.cd-pf.net/home)の主任研究員として講演活動を行っている。

「2019年 『大手メディアがなぜか触れない 日本共産党と野党の大問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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