取り残される日本の教育 わが子のために親が知っておくべきこと (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 69
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062729727

作品紹介・あらすじ

日本の教育、特に大学は世界に取り残され、国際順位も下落する一方です。アジアの中でも、すでにトップクラスではありません。
 ところが、いまだに東大信仰は根強く、国際的にも、またビジネスにおいても役に立たない暗記型の受験競争を続ける日本。このままでは、子どもたちは「世界の後進国の教育」に埋もれて未来を失ってしまいます。
 本企画では、国内外の教育の実情を調査し続ける尾木直樹氏に、新時代を生き残るために必須の能力とされる「キー・コンピテンシー」とは何か、また、教育の力で国力を増大させている国はどこが違うのか、日本は、また日本人は具体的に何ができて、何を為すべきかを、縦横無尽に語っていただきます。
 ペーパーテストの点数ではなく、「状況を分析し、他人に論理的に説明し、情報を批判的に捉える能力、さまざまな分野の知識をつなぎ合わせて、問題を解決に導いていく能力」が求められていると、OECD教育スキル局長が指し示す方向性は明確です。それを身につけられる教育こそ、「本物の学力」を育む教育といえます。
 日本人の教育観を根底から問い直し、「アクティブ・ラーニング」時代にわが子の未来を切り開く、すべて親必読の1冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 保護者向けの本という感じではないけど。日本の教育のどこが間違っているのかがわかりやすい。
    今、教育現場では「アクティブ・ラーニング/主体的、対話的で深い学び」の必要性が叫ばれている。私が教員になった20年前から、従来の講義形式を見直し、「課題解決型」学習をさせようと試行錯誤してきたが、それが少しずつ形をかえてこのような表現に至ったという印象。私は自分自身がじっとだまって先生の話を聞く授業しか受けてこなかったから、時代が変わって、子どもたちに課題解決型の主体的な学びをさせようと思ってもなかなかうまくいかず、苦労し続けたが、この頃の生徒たちは小さい頃からそれが訓練されているので、わりと意見を交流したり、自分の考えをみんなの前で発表したり、プレゼンを作って表現したりすることもできるようになってきた。私もICTを活用したり、様々な工夫を重ねて、できる限りアクティブに授業を進める努力をしている。
    でも、やはり根本的な解決に至るには現場の教員の努力だけでは無理だと思うことが多々ある。まず、そんな学びを求められているのに1クラスに40人いること自体おかしい。1コマ50分の授業、生徒40人、多様性も認めなきゃいけなくて、発達障害などきめ細やかな援助が必要な生徒がどのクラスにも1割程度存在する。評価の観点は(毎時間すべての項目について評価するわけではないが)4つある。物理的に無理である。誰が考えてもわかる。
    そして入試の制度。自分で課題を見つけ、掘り下げ、対話しながら疑問を解決して深い学びにつなげていたら、入試に間に合わないんだよね、現実的に、日本の場合。
    アクティブラーニングの重要性は私にもよーーーーーくわかるから、誰か、どうにかしてほしい。本当に。
    こういう教育関係の本を読むと、つくづく自分の無力感を感じるし、フラストレーションがたまる。

  • 日本の教育について、警鐘を鳴らしている本ですが、ツッコミどころ満載の本です。
    学力の低下と経済成長力の低下を関連付けていますがなぜ関連するのか証拠が明示されていません。
    北欧の教育制度を褒めていますが、北欧では無駄な学力競争をしないと言っておきながら、大学入学時に厳しい学力試験があります。言っている内容に矛盾があると思います。
    学力ランキング上位の大学にアメリカの大学が複数ありますが、アメリカの教育に関する記載が一切ありません。
    北欧の教育制度を褒めていますが学力ランキング上位の大学に北欧の大学はありません。

    日本の教育について、危機感を持ち、なんとかしなければいけないという熱意は感じますが、
    偏った思想を持っているように感じました。
    教育レベルについて、国が責任を持つべきという考え方は賛同します。

  • 教育は、素人でも自分の考えで、尤もらしく語れることができる分野である。だからこそ、教育学者や教育者の研究、エビデンスや現場の意見をベースにした政策がなされるべきであると考える。
    その意味で、本書は日本式の教育の問題点をさまざまな角度から指摘し、一方で今後の教育改革の方向性も示しており、最新の知見に触れることができることから良書と言えるのではないか。

  • 今は取り残されているのかもしれませんが、日本の教育方法(先生同士のコミュニティー)が廃れていき、世界が画一的になることが果たしてよいことなのでしょうか。

  • フィンランド型真似た教育をしています。

  • ゆとり教育の本来の目的って、この本を読むまで知りませんでした。
    教育者、親、政治家等、色々な人に向けて書いている本のような気がします。「親」として読みましたが、大変ためになりました。教育(機関)に対して、「親」ができることも多々ありますよね。

  • 日本の教育レベルが世界標準でみて低下・低迷していることを示し
    その原因と教育を取り戻す「6つの処方箋」を示す

    副題は「わが子のために親が知っておくべきこと」

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著者プロフィール

一九四七年滋賀県生まれ。教育評論家、法政大学特任教授。早稲田大学卒業後、私立海城高校、東京都公立中学校教師として、二十二年間ユニークな教育を実践。二〇〇三年に法政大学キャリアデザイン学部教授に就任。一二年から法政大学教職課程センター長・教授を歴任。主宰する臨床教育研究所「虹」では、所長として子育てと教育、いじめ問題など現場に密着した調査・研究に取り組む。著書は二〇〇冊を超える。「尾木ママ」の愛称で講演活動、メディア出演など幅広く活躍中。

「2018年 『尾木ママの孫に愛される方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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