日本発「ロボットAI農業」の凄い未来 2020年に激変する国土・GDP・生活 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062729796

作品紹介・あらすじ

自民党農林水産部会長の小泉進次郎氏は語る。
 「夜間に人工知能が搭載された収穫ロボットが働いて、朝になると収穫された農作物が積み上がっている未来がある」と――。
 21世紀の農業はAIやビッグデータやIoT、そしてロボットを活用したハイテク産業、すなわち日本の得意分野だ。その途轍もないパワーは、地方都市を変貌させて国土全体を豊かにし、自動車産業以上のGDPを稼ぎ出し、日本人の美味しい生活を進化させる。
 大好評『GDP4%の日本農業は自動車産業を超える』に続く第2弾!

感想・レビュー・書評

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  • あらゆる産業の中で農業こそが、IoTなどの最新テクノロジーによって最も変革する。他産業と比べ、高齢化や労働人口の減少のスピードが飛びぬけており、これまでITの導入がほとんど進んでいないことから、その分、生産性の向上において伸びしろがあるからだ。経験と勘だけに頼る古い時代感覚のビジネススタイルがいまだに存続している農業。経験と勘の世界から科学とテクノロジーの世界への移行を推し進めるのがIoTであり、それと相乗効果をなすのがロボットとAI。いまや日本は「産業用ロボットの出荷額で世界シェアの5割を握っておりポテンシャルは極めて高い。事実、ロボットAI農業は日ごと加速のギアを上げている。ページを進めるほどに、とてつもなく凄い未来に期待と希望はいや増した。

  • ロボットとIOTとAIにより農業の生産性をあげる。
    農家の離農が進み、農地の大規模化が進んでいる。
    人力のロボットへの代替。
    ドローンによる夜間の害虫駆除。
    IOTにより微妙な色彩を判別し、局所的な農薬散布。
    温度や湿度を測定し、肥料を調整し、美味化。
    ウェアラブとスマホによる、植物の病気の判断。
    そして重要なのは、それらがネットで管理されること。
    脳が個々のロボットにあったら、データが限られるて、ディープラーニングが有効にならない。また世界的に展開するにあたり。知識が盗まれる可能性もある。

  • 日本の農家の平均年齢が2015年で66.4歳! 農家の実質的な定年は70歳ということから、この数年で「大量離農」が起きる事は確実という事らしい。意識した事なかった。

    日本の農家の課題は、生産性の低さ。これは、国による減反政策から補助金が出る事やJAによる集団保護政策に一因があるらしい。また、大量離農により農地が余るという課題。こちらは、少ない農家で多くの土地を管理しなければならないとな。
    これらの課題に対し、センサー付きの農機具による自動運転や、天候や収穫状況などのデータを活用している日本国内の取り組みがいくつもの取材から紹介されています。

    農家は、経験と直感から、データ思考へ。

    農家にとって大事なデータは、環境情報、管理情報、生体情報らしい。環境情報は、気象、土壌、水など。管理情報は、種子、農薬、肥料をまいた時期やその量、機械を動かしたログ情報。生体情報は、葉の面積、果実の糖度や酸度、収穫など。

    ちなみにコメ農家の現状としては、1俵あたり一万六千円の生産費がかかるらしいのだが、10kgあたり二千七百円? これを2020年には、IoTとデータを活用して、一万円を切る目標のようだが、10kgあたりで考えると千七百円くらい。売価が変わらないなら農家にとって良い話。

    この本では、IoTを軸にしているものの、農政に対する批判や、これまでの品種改良や、海外への輸出の重要性などの情報が提供される。

    楽しかったのは、農家のガレージで、農家が独自に機械学習のテンサーフローを使って胡瓜の仕分け機械を作った話。
    仕分けを画像でやる話自体は、ミカンとかで糖度の予想を20年以上前からやっていると思うけど、IT企業や農協肝いりではなく、農家の若旦那がお母さんのスキルを模倣して作ったというのが良い。実際には仕分けの機械の部分はこれからという事だったけど、これも、今頃、3Dプリンター使って作っていそう。

    実際には、記事で読むよりめちゃくちゃ大変で地道な努力が色々あると思うんだけど、こういう人たちのおかげで自分の生活も成り立っているんだと、感慨を新たにしました。

  • 農地所有適格法人HATAKEカンパニー
    東松島ソーシャル大学
    ゼロアグリ Zero.agri 養液土耕システム

    農家が収集すべき3データ
    環境情報、管理情報、生体情報

    数年以内に実質定年の70歳の農家が増える

    イーラボ・エクスペリエンスが開発した
    - 計測器 Paddy Watch
    - アグリノートで記録
    - Paditchで水門管理

    トヨタが開発した
    - 管理ツール 豊作計画

    スキューズが開発した
    - 収穫用ロボット

    佐賀大学、オプティムが開発した
    - アグリドローン

    べジタリア
    - 顧客の健康情報に合わせた農作物を栽培
    - AIやIoTを使った営農支援システム

    小池氏が作ったキュウリ選別機
    - http:///workpiles.com/category/cucumber-9

    エブリセンス
    - データを売買する取引市場

    クボタ
    - KSAS クボタスマートアグリシステム 営農支援

    ファームノート
    - 畜産農家向け Farmnote

    PSソリューションズ
    - e-kakashi

  • 20170423 ITに携わる者としていろいろ考えが膨らみそうな話題ばかり。日本の将来の可能性にもつながるのではないかと思う。平和な世の中の定義次第だか食と家族という関係は絶対の要素だと思う。自分も何かできるような気になってきた。

  • 農家のほとんどは兼業農家なので農業収入は少なくあてにもしていない。保護の必要はない。
    結果が出れば因果関係はどうでも良いのがビックデータの活用方法。
    2020年には農業はロボット化。

  • 高齢農家の大量離農に伴い、日本の農業が企業による大規模農家に集約される変革期にあるという。労働人口の減少がモチベーションとなり、ロボットやAIなどの技術の導入による生産性の向上が農業分野で行われている。今後の発展に期待したい。

  • 2017/03/04 015

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プロフィール

窪田新之助(くぼた・しんのすけ)

 1978年、福岡県に生まれる。2004年に明治大学文学部を大学卒業後、日本農業新聞に入社。以後、記者として8年間、年間100日ほどを国内外の取材にあて、農業政策、農業ビジネス、農村社会の現場をレポートする。2012年に退社し、フリーランスとして食と農の取材を続ける。2014年、アメリカ国務省の「インターナショナル・ビジター・リーダーシップ・プログラム」に招待され、アメリカの農業の現場を視察。
 著書には、『GDP4%の日本農業は自動車産業を超える』(講談社+α新書)、『本当は明るいコメ農業の未来』(イカロス出版)がある。

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