悪意 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 15407
レビュー : 1475
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062730174

感想・レビュー・書評

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  • 人間の内面を気味の悪い程描く
    殺害動機を追う、いわゆるホワイダニットというテーマを取り上げている。一言で言うと怖い作品だ。無論、恐ろしくインパクトを残すという意味である。しばらく著者の作品は読んでいなかったが、これが著者の真骨頂であったなと思い出させてくれた。

  • この本を読んでいる時、夫は『ものすごいタイトルの本読んでるなぁ・・・』とちょっと引き気味でしたが~(笑)
    文句なしにおもしろかったです!すっかり東野ワールドの虜かな・・・

  • 加賀恭一郎シリーズ第4弾
    タイトル通りドロドロとした「悪意」を味わっても、錯覚トリックを堪能しても、加賀恭一郎の過去を知る話として読んでも良いんだと思うのだが、初読としては「悪意」の方に思考を取られた感がある。
    人の影の部分を描いているので読了後もスッキリはしないが、加賀恭一郎に影をつけるための大事な作品だよなぁ。

  • 悪意、ありすぎというか、こりすぎな感じ。加賀シリーズですが、ちょと、いまいち。

  • 今日は半分だけ読もうとおもいましたが、「あれ?なぜまだ半分なの?」から、一日で読み切ってしまった。

  • 大好きな東野圭吾!加賀恭一郎シリーズで読んだのはこれで2作目かな?面白いとは聞いていたけど、本当に面白かった。読み始めて、入り込むまでにほとんど時間がかからなかった。最初は普通のフーダニット、途中からはホワイダニットに転換。その流れが自分の中で新鮮で興味深かった。おそらく、作者がしかけた全てのトリックに引っかかったと思う...。最後の最後に物語と題名がつながるこの感じが本当に心地よい。これだから東野圭吾作品はやめられない。

  • 犯人も動機もあっさり前半で解決してしまう。
    分かった時点でまだ全体の三分の一くらいのページ数だったので、この先どう展開していくの?と読みながら疑問に思ったのだが、そこからがすごい。完全に騙された。
    ただ、実際にこういう事件が起きたとしたら、ここまで調べてくれる刑事はいるだろうか。
    最初に解決したかのように思われた時点で、捜査打ち切りだろうなぁと思った。

    野々口、加賀、そして野々口と日高を知る人々の手記や記録と、目線が章ごとに異なるので、湊かなえの作品を思い出した。
    「赤い指」「新参者」や「麒麟の翼」と、最近の加賀シリーズばかり読んできた自分には、加賀の一人称というのがとても新鮮だった。

  • 登場人物の手記・回想文といった形式で、物語が進行していく。東野圭吾らしく、先の展開が読めない、読み手の思惑を裏切る、とてもおもしろい話だった。
    ただし、あまりにも展開が変わるので、登場人物の本当の姿がわからなくなってしまった。もう一度読みなおしてみたい。

  • 加賀恭一郎シリーズ第4作目。

    前作『どちらかが~』で犯人が全く分からなかったことを反省して、
    注意深く読み始めたつもりだったんだけど、最初の野々口の手記自体に罠があったなんて!
    そして、二転三転しながら本当の真相に近づいていく物語に翻弄されっぱなしで
    自分で推理することを諦めた。
    前作までと比べて、格段に文章が読みやすく感じたこともあって時間を忘れて一気読みした。

    一番総毛だったのは、ラスト1pの野々口の母親の偏見は根拠もないのに
    息子に言い続けていたということ。
    この偏見がなければ、野々口はもっと違う子供時代を過ごせたのではないだろうか。
    この偏見は、悪意のひとつとして野々口に伝わり成長していく。
    秋葉原通り魔事件の加藤の母親を思い出した。

    でも、一ヶ所だけ残念な点がある。
    毒ダンゴの余りが野々口の部屋にあるプランターから発見されたことによって
    猫も野々口が殺したことを気付くというトリックは
    後に「聖女の救済」でも似たようなことがある。
    同じ作者で似たようなトリックは興醒めしてしまう。

    加賀の一人称で語られる章が複数あり、その中で教師を辞めた理由を語る章もあって、
    今後加賀恭一郎シリーズを読む上で大事な本になりそう。

    野々口は俳優の滝藤賢一さんを当てながら読んだ。

    前作「どちらかが彼女を殺した」と比べて筆力が格段に上がっている。
    前作までは、情景が浮かび辛く、カクカクした感じがあったが、
    今作は、文章がなめらかになり読みやすくて情景が浮かびやすくなった。
    今作を発表するまでの間に何があったのか気になる。

  • 父から借りたもの4

    犯人の手記と加賀刑事の記録によって描かれている。
    早い段階で犯人のめぼしがつき、なんと3つ目の章で逮捕。5つ目の章で動機を告白。しかしこの時点で物語はまだ半分!
    違和感を感じた加賀刑事は独自に捜査を続けていく…。そして明らかになる本当の動機。

    怒涛のように加賀恭一郎シリーズを読んでいるけど、同じミステリーでもいろんな表現の仕方があるんだなぁ、と。
    この話はかなり好きです!

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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