審問(下) (講談社文庫)

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レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062730464

感想・レビュー・書評

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  • 狼男事件の被害者のはずが、なぜか一連の殺人事件すべての犯人とされるケイ。
    例えば政治的な事情で冷や飯を食うことはあるだろう。
    冤罪を押し付けられることもあるかもしれない。

    だけど、彼女が犯人である証拠が次々に出てくるのはさすがにまずいだろう。
    少なくとも読者は彼女が無実であることを知っている。
    それなのに次々に出てくる韶子、ということは、捜査関係者が証拠をねつ造しているということ。

    ライバルを陥れる。
    好き嫌いで仕事をする。
    それだってプロの仕事としていかがなものかと思うのに、ねつ造。

    最終的に明らかになった事件の真相は、あまりにもアメリカの捜査関係者に対する身元確認がずさんで、ちょっと引いたよ。

    そして連続殺人という事件を通じてケイと好敵手になると思われたゴールトは、事件を重ねるうちに麻薬中毒の小者になってしまいケイに殺され、彼と組んでケイたちを苦しめるためだけに事件を起こしていたキャリーも、脱獄してからなぜか精彩を欠いた揚句に死に、今度はやつが上手いことケイから逃げ延びたわけだけど、いつまで切れ味を保つのかな。
    そして狼男の事件は、結局どうなったの?

    マリーノを除く人たちがニューヨークに集結しつつあるので、今後はそちらが舞台になるのでしょうか。

  • 上巻から続いていた謎の部分や、実際に起きた犯行と犯罪者であるシャンドンの実像との食い違いなどが、この下巻でクリアになりました。それぞれの場面の描写が緻密なので、ゆっくり丁寧に読んでいけば誰がワルモノなのかは分かるようになってます。が、話のメインとはあまり関係がなさそうな、些末に見えたエピソードからそのあたりが唐突に明らかにされるので、そのスピードについていくのが大変。まぁ、いきなり場面が一気に緊迫するのはこのシリーズの常なのですが。

    個人的には、当初は敵役になるのかもしれんと思われた女性検事の動きがとても面白くて、読了後は「見事に作者に翻弄されてしまったな」という、してやられた感がありました。こういう良い意味での裏切りを経験できるのは、読書の醍醐味でもありますね。

    また、主人公であるケイ・スカーペッタが犯罪者に襲撃されるという場面はこれまでのシリーズでも頻繁にあったんですが、今作ではそれに加えてケイが犯罪者と見做されて訴えられる、というとんでもない状況になってしまっているため、犯罪の被害者でありながら猜疑の目で見られてしまう人の苦しみや嘆き、一般大衆への反発や怒りといった感情も丁寧に描かれています。ほかの小説ではあまり見られないと思われる、こういったテーマにまで踏み込んだ点で、これまでのシリーズとはまた一線を画していると言えるでしょう。

  • 前作の「警告」から続きのストーリー。時を置かずに読んで正解だった。
    ケイは被害者なのにどんどん酷い状況に追い込まれて行く絶望感が迫ってきてで読むのが苦しい感じがあった割に、ページが進んだ。バーガーがいい人で良かった!ケイもそうだが恰好いい女性で憧れるというか活躍を見てると胸がスッとする。それに引き換え男どもと来たら…。まぁマリーノはしょうがない?!愛すべきキャラクターなんだけど……健康に気をつけて長生きしてねって。

  • 「警告」と合わせて1作というべき大長編( ´ ▽ ` )ノ。
    前作の裏には更に裏があり……という伏線の張り方が実にうまい( ´ ▽ ` )ノ。だけど、作中でも自問しているように、無理が多いね(>_<)。ジェイを採用した政府機関、身辺調査ガバガバ……(>_<)。
    半分読んで「これ、最後まで描ききれないんじゃないかな?」と心配になったほど、よく言えばじっくり、悪く言えばたらたら、緻密な書き込みをしていて、終わってみれば案の定、「次作に続く」……またかよ(>_<)。
    その、終わり方が、シリーズどれもこれも皆おんなじ感じなんだよなぁ……凶悪犯の襲撃を危うくかわして、みんなが心に傷を負い……っての(>_<)。そこんとこ、もちっと工夫がほしいな( ´ ▽ ` )ノ。
    今回新しく登場したキャラクターではバーガー検事が魅力的( ´ ▽ ` )ノ。またしても超美形で「またかよ」感もあるけど、感情に流されないプロプロしたとこがいいな( ´ ▽ ` )ノ。

    次は「黒蠅」「神の手」? ブックオフの108円コーナーで何冊か買い揃えたら、また続けて読もう( ´ ▽ ` )ノ。
    あんまり長くなりすぎて飽きちゃった感じもしてたこのシリーズだけど、読めばやっぱり面白いね( ´ ▽ ` )ノ。

    2015/11/24

  • 最初のころ、「スカーペッタシリーズは10作で終わる」とも作者は言っていたそうですが、本作はそれを超える11作目に当たります。

    だからなのか判りませんが、これまでの作品と、ちょっと雰囲気が違う感じがしますね。これまでは巨悪に対して挑んでいったケイですが、この作品では逆に、攻めこまれています。立ち直るのも難しいほどに。

    結局、これ以降も物語は続くんですね。

  • (上巻より続き)

    今回の作品は、
    今までのどの作品よりも主人公の内面を吐露した作品になっているが、
    予想通りというか、特に驚くことも、納得することもない。

    友人のアナの人生の方が、心を打つし、
    今後が心配だ。

  • 美味しいところはバーガーが持って行った感じ(笑)
    シリーズはじめの頃は割りと冷静だったスカーペッタがどんどんと頼りなく事件に巻き込まれては翻弄されて逃げ回り、周りに助けられるようになってきた感じが否めない。。。。

    それにしても、マリーノの飲酒運転にスカーペッタの片手運転やモルグで検死をした後の不衛生だろうはずのギプスつけたまま生パスタ捏ねたり。。。それが気になって仕方がなかった一冊(笑)

  • まだまだ続く。
    友達から連続で借りれているからテンション上がってきてるけど…
    起承転結の『承』

  • ≪あらすじ≫
    リッチモンドの大陪審がスカーペッタの調査に動きだしたらしい。ニューヨークからは、狼男事件の再捜査で辣腕の女性検事がやってくる。窮地に立つ検屍局長は、マリーノ警部とともに反撃を開始した。それは郊外のモーテルで見つかった不審な死体がきっかけだった。今、すべての謎が明かされる。身も凍る衝撃のラスト。
                                (BOOKデータベースより)

  • ようやく、ケイが前に進み出した気がします。
    ベントンについての新たな真実も、前へ進めるひとつの要素か。
    アナの存在、ルーシーの存在、マリーノの存在が嬉しく思いました。
    このシリーズに出てくる人物は、決まってみんな心に深い傷を負ってる。
    でも、その傷をなめあうようなことはせず、それぞれが自力で乗り越えられるのを見守ってる。
    誇りの高さと人間の強さを感じることができます。

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著者プロフィール

マイアミ生まれ。警察記者、検屍局のコンピューター・アナリストを経て、1990年『検屍官』で小説デビュー。MWA・CWA最優秀処女長編賞を受賞して、一躍人気作家に。ケイ・スカーペッタが主人公の検屍官シリーズは、1990年代ミステリー界最大のベストセラー作品となった。他に、『スズメバチの巣』『サザンクロス』『女性署長ハマー』、『捜査官ガラーノ』シリーズなど。

「2015年 『標的(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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