図南の翼 十二国記 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2105
レビュー : 205
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062730525

感想・レビュー・書評

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  • 再読。

    シリーズ随一の明るさを持つ作品ではないだろうか。
    微笑ましい一作。
    乾県の悪質な朱氏はこの後、どえらい目に合うんだろうなと考えるとじんわり楽しい。

    以前登場した哀しい出自のあのキャラが再登場。
    これには嬉しい驚き。

    またもや満足。

  • これは楽しかった。シリーズを通して、今のところ失望させられたことはないけど、その中でも出色の出来かも。色んな立場から王になるまでの過程を描いた作品が多いけど、今回もその系統。一方で、細かい芸が冴え渡っていて、中でも妖魔が溢れる黄海で出会った仙人の正体については、衝撃が大きくて鳥肌モノだった。まだ殆ど触れられさえしていない国も多いし、壮大な世界観に期待は膨らむばかりです。

  • 十二国記好きな順の2番。
    どうあっても私は女の子が活躍する話が大好きなんです。

    あの彼 が出て来たとこもポイント高し!

  • 再読。
    数年に一度は読み返してる。
    十二国記シリーズは数あれど、黄海を渡る話はこれだけ。その道程は過酷ではあるが、黄朱の先導がある分「月の影」の陽子ほどの途方もない悲壮感、絶望感は無く、目的と到達点が明確な分珠晶の成長過程が丁寧に描かれている。

    文句をいい、嘆くことは誰でも出来る。しかし本当にそれしか出来ないのか。
    すべきことをせず、はなから無駄だ、無謀だと動かぬまま愚痴を垂れることは余りに虚しい。

    気力を充実させたい時にこの一本!という作品。

    しかし問題は、これを読んでしまうと「東の海神」「風の万里」を読みたくなり、「東の海神」を読めば「風の海」「魔性の子」「黄昏の岸」を読みたくなるのは自明で、「風の万里」を読む前には「月の影」を読まねばならぬということ…。
    充電した気力をどこに向けようとしているやら。

  • 十二国記シリーズ第5作。
    舞台は『恭国』、主人公は商家の娘でわずか12歳の少女・珠晶。恵まれた環境にいながらも、あえて過酷な旅―蓬山を目指すことを決意した。

    過去の作品でも”蓬山”というフレーズは何度も出てはきましたが、生死をふるいにかけるような過酷な旅であることを目の当たりにすることが出来ます。
    供王は前作『風の万里~』で少し登場しましたが、本作でより好きなキャラとなりました。一見横柄にも感じる態度には、自らを鼓舞する強い覚悟の表れ。前半はわがままで破天荒に映る珠晶ですが、後半に向けてその印象は大きく変化し、読み終わる頃には愛すべきキャラクターとなっていました。十二国記のなかでも明るさがあり、とても好きな作品です。

  • シリーズで一番好きな話。

  • 十二国記で一番気に入っているお話し。

  • 十ニ国記シリーズで一番好きな作品。

  • 「一国をも巻き込む程の運の強さ。」
    っていう事の伏線はあまり無かった様に思うけど…
    もあるし、一国民としての義務だと感じるから昇山する事は理解できるけど、覚悟を持っていたにしても、ぽっとな思い付き的な計画で家を飛び出せるのも、彼女(主人公・珠晶)の家の財産が莫大であって失敬する分があったことの事実や、現世で言えば車や飛行機のような役割を担える妖獣を飼えるだけの余裕があったからだと思うと、あまり納得しかねる事も事実。
    彼女の場合は、昇山で王になれなくても、帰る場所は衣食住はしっかりできて、なおかつ人生の選択の余地は残されているから。
    彼女の様に、資金や交通手段に恵まれている人ばかりではないばかりか、王になれなかったり、王になる人と知り合える偶然を掴めなかったり、王になる人と知り合い懇意にして後々の自らの生活向上の機会を掴めなかったりした人々は、帰った先に待つ人生で飢えて死んでしまう運しか残ってはいないかもしれないし、昇山の費用捻出の為に帰る先をも無くしてしまった人々もいるかも知れないんだ。そういう道しか残されていないんだと分かりきった人々からすれば、もしかしたら゛昇山=死゛にしか捉えられないかも知れないよね。だから、そんな道を選択しない気持ちが俺は分かるんだよ。

    だけど、彼女が昇山の道中で心から様々な事を、葛藤しながらも学びとり、率直な正義感や人を悼む気持ちからの行動には、へそ曲がりな謙虚さの可愛さがあるけど、学ばされる事が多かった。
    町があるということがどういうことなのか。
    歩く先をも示してくれる道が敷かれていることはどういう事なのか。
    帰属する場所が無いことはどういう事なのか。
    自由とは? まっとうとは?
    とか、色々と考えさせられる場面がキチンとあったヨ。
    コレじゃあ、星は只の3個位だろう、ってしか思えないけど、最後らへんの護衛担当・頑丘の言葉や、色々お助け人担当・利広の正体(謎)が明らかにされる最後の場面が良かったり、最後の締めくくりが格好良すぎたりしたから、追加点2を。
    一応は読んで損はない物語。

  • 「義務だと思ったからよ!」
    この一言がこの本の全てです

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著者プロフィール

小野 不由美(おの ふゆみ)
1960年生まれ、大分県中津市出身の小説家。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に所属。夫は推理作家の綾辻行人。
1988年、『バースデイ・イブは眠れない』でデビュー。2013年5月、『残穢』で第26回山本周五郎賞を受賞。代表作にテレビアニメ化された『悪霊シリーズ』、『十二国記シリーズ』、『屍鬼』など。

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