神曲法廷 (講談社文庫)

著者 : 山田正紀
  • 講談社 (2001年1月発売)
3.56
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  • 本棚登録 :48
  • レビュー :7
  • Amazon.co.jp ・本 (671ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062730532

神曲法廷 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 個々の謎は派手で魅力的ですし、独特の世界観と雰囲気も良いです。伏線の張り方や、回収も見事でした。少々読み難いですが、ミステリー要素が盛り沢山でとお腹一杯です。
    ただ、スッキリしないラストで読後感が悪いですし、ミステリーとしての構図も若干の無理を感じました。

  • レストランでフルコースを食したときのような満足感が残る。全てが緻密に計算されつくした厳格さが感じられる。
    警察・検察との関係を神曲をモチーフにしてストーリー展開させていく筆力の素晴らしさには形容する適当な言葉が思いつかない。
    主人公の佐伯は、メンタル面でダメージを受けて休職していた検察の立場から現代の問題点を突きつけている。警察の立場から考えれば反論もあるだろうし、警察も悪役的描かれ方をしていてフェアではないと言えるが、本作が描かれた当時から問題が解決していないのであれば日本民族の本質に関連しているのかもしれない。
    人の死は日本人へと還っていくという死生観と神曲の比較。全ての犯罪者は神によって裁かれていく。それは至ってナチュラルな思想なのかもしれない。

  • ダンテ『神曲』を中心に展開される事件は壮大で、登場人物たちもかなりクセのある人々で物語に惹き込まれた。読ませる力がすごいとも感じた一冊。ついていけるか不安だったが気付いたらのめり込んでしまっていた。

  • 空想と現実の狭間で揺れる、揺り動くことで始まり、終わる。動かされる自分を自覚する主人公というのは面白い。

  • こんなにでかい思想にとりつかれた人が、あのトリックでよかったのかな?
    まあ広大なドーム内で殺人を起こすにはという、荒唐無稽なトリックだったけど、それ自体は私は嫌いじゃない。
    セルフコントロールできない思想に憑依された人は、自分にも他人にも救うことができなくて、本気できついんだよね…

  • 講談社ミステリに山田正紀が登場!しかも面白い!…と、当時のミステリファンを唸らせた作品です。ワタシがダマサキファンになった思い出の一冊(笑

  • 自分の注意力不足とはいえ、不意にいろんな観念の入り混じった肉塊を投げつけられた気分。それはいまだに飲みこめず、読後に感じた寂しさとともに喉にひっかかったまま。

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