幻想運河 (講談社文庫 あ 58-8)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062730587

感想・レビュー・書評

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  • 大阪とアムステルダムで起こる殺人事件
    ほとんどはアムステルダムでの話
    展開が遅いように感じました
    作中の小説もなかなか楽しめました
    終盤の展開はなかなかによかったです
    がしかしいまいち消化不良な点もありつつ
    でも楽しめました

  • 火村シリーズや江神シリーズのような伏線回収がしっかりとしたミステリー作品とは一線を画した作品です。
    謎は解かれないままで終わるので、期待値のハードルを上げないで読まないと消化不良になるかもしれません。
    違うテイストの有栖川ワールドだと受け止めた方がいいかと思います。

  • アムステルダムでバラバラ殺人が発生。被害者は水島智樹で恭司や正木兄妹、ロン兄妹達とよく集まっていた。オランダはソフトドラックが公認されており、恭司も事件当時幻想の中にいた。結局水島を殺害したのが誰だかよく分からず、正木の兄遙介がやはり殺害したのか?それで水島が好きだった美鈴が死のうとしたのか?うーんよく分からないが、大阪で見つかったバラバラ殺人の被害者は美鈴で自殺だがそれを恭司がバラバラにしたで良いんだよね。

  • 大阪とアムステルダムが舞台です。ドラッグとアムステルダムという町が絡んでくるため、どのような結末を迎えるか期待しながら、読みましたが、最後はすっきりしませんでした。登場人物もそこまでいらなかったのでは?と思いました。

  • 啓示なのか現実なのか、うつろいの中で人ではなくなったものが運河にあがっていく。それに一役かっているのが、ドラッグと運河。一般の人にはあまりかかわりのないからこそ幻想なのか、それに引き込まれるものがあるから幻想なのか。ドラッグ疑似体験みたいなミステリ。

  • 読了

  • アリスシリーズみたいな感じを期待したらダメです。
    大阪とアムステルダムで起こるバラバラ死体遺棄事件。
    最後まで犯人は明かされないで終わるので
    白黒つけたい人には、辛い作品かもしれない。
    個人的には、絶対にコイツが犯人だって思ってるから
    スッキリはしないものの、自己消化できてます。
    運河にバラバラ死体をバラバラに捨てる事について、
    語ってる場面がある。
    それって、ある意味、残されたものの感傷になるのかなぁ?
    別の意味で余韻の残る作品でした。

  • 最初の方は、なぜだか気分が乗らず読み進めるのに少し時間がかかったのですが、中盤から引き込まれ、最後の方は一気に読みました。

    読後感は爽やかとはいえないものの、全体的に耽美といえる空気が漂っていて、それが大阪のごみごみした、少し生々しいような生活感と混ざり合って、気持ち悪いような独特の美しさを醸し出しているような気がしました。

    私はオランダへは行ったことはありませんが、足を運んで、街並みとその運河を見てみたいような気がしました。

  • 物凄く読むのに時間がかかった。
    元々合わないと思って読んでいたが、ここまで素直に合わないとは思わなかった。

  • うーん。ちょっと変化球なミステリだなあ、と。
    最終的な謎解きを読んでもいまいちピンと来ない。つまらないというわけじゃないけど、なんとなく尻のすわりが悪い読後感。
    単に自分の読解力が劣ってるのか、ちょっと好みからはずれてるってだけなのか。。。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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