略奪 (講談社文庫 え 22-1)

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (550ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062730662

作品紹介・あらすじ

「どうやら盗品らしいんだ。見てくれないか」旧知の質屋シメオンに頼まれ私が鑑定した絵は、大戦中ナチに奪われ行方知れずになっていたベラスケスのトリーホス伯爵だった!まさか、この絵をめぐって次々殺人が起こるとは予想だにしなかった-美術探偵リヴィア初登場。巨匠エルキンズが贈る待望の新シリーズ。

感想・レビュー・書評

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  • 抜群に読みやすい。

  • お馴染み、ナチに奪われて消えた名画をめぐって起こる殺人事件の数々。 面白く読めました。

  • エルキンズの新シリーズ、って随分前の発行だし、これ以降は出てないから、まあ単独本ということで。
    いつもエンタメ性に富んでいる氏の作品だけど、今作も同様で面白かった。ナチ関連のミステリーは個人的にも大いに興味ありで、彼にかかるとこんな風に、とページをぐんぐんめくったよ。
    ミステリーとしてもアクション小説(?)としても良い本だが、合間に差し込まれる深い洞察にも頷く一作。

  • じわりじわりと面白さを感じる本でした(*´∀`*)ナチスの時代な奪われた有名な絵画の行方を巡って繰り広げられる推理サスペンス。海外モノはあまり読まないのですが、絵画がどのような人々の手を渡って来たのかという歴史や時代背景。紐解かれて行く様が面白くスルスル読めました(*゚∀゚)

  • 一言で言うとすごく面白かった。ナチスに強奪された美術品が今どうなっているかという現状と共に、ハラハラドキドキさせられた。
    そしてステッテン伯爵の描写とか、それぞれの登場人物の描写の上手さが際だっている。本当に居そうで上手いなぁと思った。
    ミステリとしての評価というのもあるが、ナチスがどんなことをして、それが今だにどう影響してるのかとかが興味深かった。
    もちろんフィクションなので脚色してある部分もあるだろうが、それを差し引いても、そんなことが公然と行われていたんだということを知って貰うきっかけにはなる。

  • 美術探偵のリヴィアの一作目という事です。元学芸員のリヴィアは転職を繰り返し40になっても腰が定まらず、元妻に愛想を尽かされた身。親しくなった質屋の老人シメオンの元に持ち込まれたベラスケスの絵に大興奮!ところがシメオンが殺されてしまい、絵の来歴を辿ってヨーロッパを飛び回ります。元妻とはタイプの違う女性も登場、ほどほどに面白い。

  • 久しぶりの翻訳ミステリ。「ベン・リヴィアは友人の質屋シメオンから絵の鑑定を頼まれる。なんとその絵は第二次大戦中にナチスによって略奪され、行方不明になっていたベラスケスの名画だった。ところが質屋に強盗が入り、絵は無事だったものの、シメオンが殺される。そしてその絵の本当の持ち主であると、ヨーロッパで三人の男が名乗り出てきた。シメオンの死に一端の責任を感じるベンはベラスケスの絵の来歴を求めてヨーロッパに飛ぶ。しかし、彼が会う人物が次から次へと殺されることになろうとは。一体、ベラスケスの名画をめぐって何が起こっているのか?」というのがあらすじ。しばらくエルキンズの作品は読んでいませんでした。この本も積ん読状態でした。厚さが、他の作品に比べてある分、舞台は転々としますが、あまりサスペンスは感じなかったなというのが、正直なところです。絵画にまつわる蘊蓄はたっぷりです。

  • 美術館学芸員であるクリス・ノーグレンシリーズがあるのに何故新たにベン・リディアという主人公を要して絵画のミステリを執筆するのか?まずこれが本書を手に取った際に念頭に浮かんだ疑問文だった。
    だが読了後、本格ミステリでなくサスペンスという形式をとるために新たにシリーズを打ち立てたかったという回答に行き当たった。
    エルキンズの作品はしかし安心して読める。エンタテインメントに対して忠実な下僕であるからだ。
    しかしクリス・ノーグレン同様、本主人公の顔が今は見えない。エルキンズ作品に似つかわしくない邦題と共に消えてしまわないか心配だ。

  • 美術探偵リヴィア一冊目

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