密約 物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 108
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062730709

作品紹介・あらすじ

長男長女も独立し、のどかに過ごす藤木紋蔵の家へ、近くの長屋に住むいたずら坊主の文吉が、遊びに来たまま居着いてしまった。どうしたものかと思っていたが、手習塾の席書会で、文吉が書いた「へのへのもへじ」が大名家の詐欺事件の解決の手がかりに。いったい、文吉は厄介者か、福の神か。“窓際同心”痛快捕物帖! 「物書同心居眠り紋蔵シリーズ」第3弾。(講談社文庫)


居眠りしながら事件を解く、痛快時代連作集南町奉行で内勤30年、藤木紋蔵は仕事中でもつい居眠りをしてしまう、奇病の持ち主。そんな“窓際同心”が江戸で起こる数々の事件を解決していくシリーズ第3弾

感想・レビュー・書評

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  • 紋蔵の亡き父を殺した事件を追う。
    父親に世話になった源次という男からの情報から、徐々に図式があぶり出される。

    なんと、今大きな力を持つ将軍と実家一橋家が絡んでいる。

    もう一歩というところまで、追い詰めたが、
    紀州御庭番らの逆襲で、無念のうちに。。。


    一月の休みを取り探索をする紋蔵。

    ハラハラドキドキする1話。

  • 「物書同心居眠り紋蔵」第3弾。
    能力が有っても居眠りという奇病ゆえ、表舞台に立たず、便利使いをされる同心・紋蔵。鋭く真相に迫りつつも、最後は人情味溢れる決着を行う。
    このような短編捕物シリーズは最近、「髪結い」宇江佐さんや「かわせみ」の平岩のなど女性作家によるものも多いのですが、程の良い重さと、人情ものとミステリー要素が程よく混ざった良い作品だと思います。

  • ・貰いっ子
    ・へのへのもへじ
    ・女軍師
    ・盗っ人宿の置き手紙
    ・お民の復讐
    ・夜鷹の自訴
    ・漆黒の闇
    ・黒幕の黒幕

    全短編を通じて紋蔵の父親の死の謎が明かされる。将軍家も関係する内容だが、解明されても、紋増の父親が殺される必要性は無いように思われる。奉行所が同心が殺された真相を隠すことができるなら、紋蔵の父親に箝口令をしいて極秘にすれば済む話だからである。

    このシリーズにしては、ちょっと詰めがあまい。

  • 30年も前の父親惨殺の謎を解く

  • この巻から読んだほうが良いかも。物語が生き生きしてきた。

  • まあまあ面白い。3作目らしいので1作目と2作目も読もう

  • 物書同心居眠り紋蔵 第三弾

  • 初版本

  • シリーズ3作目

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著者プロフィール

佐藤 雅美(さとう・まさよし)
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。デビュー作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。1994年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。著作に『御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵』『頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎』『関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛』『知の巨人 荻生徂徠伝』などがある。2019年7月逝去。

「2021年 『恵比寿屋喜兵衛手控え 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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