- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062730921
作品紹介・あらすじ
男子高校生が謎の焼身自殺を遂げた。数年後、作家・阿坂龍一郎宛てに事件の真相を追跡した手紙が、次々と送りつけられる。なぜ阿坂のもとに?そして差出人の正体は?阿坂は人妻のストーカーに付け狙われ、担当編集者は何者かに殺害された。すべてがひっくり返る驚愕の結末とは!?傑作長編ミステリー。
感想・レビュー・書評
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封印した過去をもつ主人公のもとに過去の罪を告発する手紙が送られてきます
そして、身の回りで殺人事件が起きる
現在の話を進めつつ手紙で過去の話を描いていきます
現在と過去がどう結び付くのか考えさせながら読ませるうまい書き方だと思いました
また、読者を飽きさせないように所々に驚きをちりばめてあり、ラストまで一気に読めました -
どんでん返し、で検索したらひっかかった1冊。
関係者が誰かはなんとなくわかる。
実は全く違う人物を装っていることも。
ただ、じゃあ誰なのかというと、そこまでは当たらない。
ちょっと凝りすぎたかなぁ。トリッキーすぎるというか。 -
全てがひっくり返るほどではない。まぁそんなもんか、というところに落ち着く。個人的に手紙で話が進むのは大好物なので星3。
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男子高校生が謎の焼身自殺を遂げた。数年後、作家・阿坂龍一郎宛てに事件の真相を追跡した手紙が、次々と送りつけられる。なぜ阿坂のもとに?そして差出人の正体は? 阿坂は人妻のストーカーに付け狙われ、担当編集者は何者かに殺害された。すべてがひっくり返る驚愕の結末とは!? 傑作長編ミステリー。
(1998年) -
作家である主人公を追い詰める、「過去」からの手紙。登場人物が多くないことも読み手の想像や推理を掻き立てます。
過去と現在が入り混じるまさに「メビウスの輪」のような複雑なストーリー。そして過去と現在が重なった先は驚きのラストでした。
自分の頭の中で整理して道を切り拓きながら読み進めていくので、作者の作り出す世界に放り出されるような感覚になりました。
主人公の目線で感情的に読んでも面白いし、作者の挑戦状を受けて論理的に読み進めるのも面白いと思います。 -
入り組み絡み合った真相。
登場人物が少なくて、結末は終盤に予想が出来てしまったのが残念。
半分くらい読んだところで、物語の鍵となる部分も予想できてしまう。。。
ただ、終盤で一度夢オチならぬ、書落ちを挟むのだけれど、その部分にはエンターテイメント性というか、読者を楽しませる工夫を感じました。 -
これは、アレな叙述トリックだろうなと目星はついたものの、入れ子式にあれやこれやと目まぐるしく転向展開し、あっと驚く大団円?!過去からの手紙が紡ぐ犯罪のメビウスの輪。