スプートニクの恋人 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 18297
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062731294

感想・レビュー・書評

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  • ・ぼくと、すみれのような関係の友達がほしいと思った

    • 読者さん
      印象に残る物語でした。
      印象に残る物語でした。
      2022/07/31
  • そういうのはおそらく、選びようのないことなんです。

  • こちら側とあちら側
    僕とすみれは離れられない?
    すみれは本当に帰ってきたのか?

  • 少々歪んだ三角関係の物語。比喩が多く時に楽しく時に読みづらくもあった。深く感情移入するには、もっと人生経験や読書が必要と感じた。

  • 仕事を辞めた。ぽっかり空いた日、今日はボーッとして好きなことだけしようと思う。
    好きなこと:料理、お酒を味わう、村上春樹氏の本を読む、映画を見る。
    朝食をゆっくり食べた後、買い物。ミートソースの材料とワインとチーズを購入。読みたい好きな本として思い浮かんだ「スプートニクの恋人」を本屋で購入。チーズをつまみ、ワインを飲みながらミートソース作り。ミートソースを食べながら、映画(ミッション・インポッシブル)を見る。その後、ベッドでスプートニクを読みながら、うたた寝。

    この本を読むのは4、5回目かな。こういった表現が好きで真似したよな等、若い頃に読んで影響を受けた事を思い出したり、だいぶあの頃の感覚から遠ざかってしまった事が分かりすこし寂しく思ったりしながら読み進める。この文章が私を癒してくれているのを感じる。

  • 2022.10th
    みゅうは実はすみれの本当の母親なのかも…という書評を目にしました。たしかにそう考えると辻褄が合う部分が多々あります。
    村上春樹の作品の中では短い方かと思いますが、途中の展開が(意図的に)省略して書かれているため、考察がとても楽しい作品でした(^^)

  • ギリシャ。まだ行ったことのない場所。
    死ぬまでに行きたい場所。

    ラストは、衝撃的だった。
    まっ四角な電話ボックスからの電話。
    ずっと待っていた、夜中に突然鳴り響く電話のベル。

    彼女が帰ってきた。

    ぼくはベッドを出る。
    ぼくには準備ができている。
    どこにでも行ける準備が。

    そうだね?
    そのとおり。

  • 時間性、乖離、夢、あちら側とこちら側、孤立、寂しさ……私が普段生活していくなかでよく思考し、すぐにふっと振り払ってしまっていた(目を背け逃げていた)心の在り処、それを認めて前に進んでいく事、突き詰めるキッカケをこの本が与えてくれた。感謝の気持ちで胸がちぎれそう。気づくとわんわん泣いていた。

  • 初めて村上春樹の作品を読んだが、官能的な表現が多く驚いた。正直な所、一冊読んだだけでは彼の虜にならなかったが、他の作品も読んでみて、村上春樹をより深く知りたいと思う。

  • 何か恋愛小説が読みたいと思い この作品に行き着いた
    私は26歳ですが今まで1度も村上春樹の作品を手に取ったことがなかった。
    個人の感想としては、文体はとても読みやすく、品があって軽やかで、好ましく、異国の描写は特に素晴らしく、その場にいるような情景を想起させた。
    そして登場人物の心理描写には、不思議と心の内側に触れるような親しみを覚えた。
    読み終えた直後の気持ちを率直に述べれば、読んでよかった。と思った。

    この本を読んでいる時、何回か「終わらないで欲しい」と思った。何度か本を閉じ 自分の心と向き合った。印象的だと感じた部分はノートに書き留めた。

    「潮の満ち干きや、季節の移り変わりと同じように、力を尽くしたところでおそらく変えようのないものごとだった。僕らはどこにも行けない運命にあったのだとも言える。」

    この本の至る所で、人生において例えようのない孤独を上手く表してくれていた。
    ミュウは、スミレの実母だったのだろうか。あらゆる場面に伏線が張ってあると言われればそんな気もするが、 その部分に焦点を当てることに全集中するには、この物語はあらゆる側面を持ちすぎているように思えた。 (それ程感じる部分が多く、どこかひとつに絞ることは難しい)
    とりあえず、午前2時近くまで齧り付くように読んでいたのでわたしにそれらを思考する気力は残っていない。ひとまず眠って目が覚めたら整然とした感想が浮かんでくるかもしれないし、何も浮かんでこないかもしれない。確かに言えることは、彼の他の著書もこれから時間をかけて読んでみたいと思った



    追記

    寝て起きてみた。
    一つの感想として
    手に入れたいものに対峙した時 覚悟を決める事(血を流す行為) の必然性を描いていたのでは無いかと思った。
    「あちら側」を知り、「こちら側」に戻ってきたスミレは、ようやく出口のある物語を描くことが出来るようになっているのかもしれない。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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