果つる底なき (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3832
レビュー : 492
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062731799

作品紹介・あらすじ

「これは貸しだからな」。謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった…。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ一人、銀行の暗闇に立ち向かう!第四四回江戸川乱歩賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • お仕事小説。

    銀行、金融業界での複雑なやりとりは
    難しい所もあったが、
    それに翻弄されてく人達の
    苦悩や葛藤、心の揺れは痛いほど良く伝わってきた。

    そして読書中、
    ぐるぐる頭を駆け巡っていたのは
    木皿食堂で聞いたあの言葉。

    「お金なんかに苦労させられている、
     と思うとホント腹立たしい!
     時々、思いっきりつまらない使い方をして
     お金に『ざまぁみやがれっ!』
     と、毒づく事もある。」
    って、
    うんうん。
    ホント、そうだよなぁ~
    と、そこに共感しながら本を閉じた。

  • どこかで読んだことがあるような???
    今の作品の方が、読みやすく爽快感があるんだけれども、本書は荒削りで、決してスマートじゃないけど、また読み返したくなる作品でした。

  • ザッツ池井戸。
    池井戸潤好きには面白いんだろうなぁ。
    私は何冊読んでも好きになれない…
    男の人が男の人に向けて書いてる、ジャンプの漫画みたいな。

  • 池井戸潤のサスペンス、銀行モンとサスペンスどちらも、好きなジャンルなんで、読み応えがあった。ランポ賞とるぐらいあるなぁと感じる。池井戸は銀行もん、ビジネスもんばかりと、思ってた。

  • 池井戸潤『果つる底なき』講談社文庫。

    第44回江戸川乱歩賞受賞作品。長らく未読だったが、テンポ良く、読み応えのある作品だった。半沢直樹のような主人公が活躍するミステリー。

    謎の言葉を残し、アナフィラキシー・ショックで亡くなった同僚の坂本。主人公の伊木は坂本の死を巡り、銀行内の腐敗の構図に気付く…

  • 池井戸さんの最初の作品、今の半沢直樹シリーズや下町ロケットを読んでいるとちょっと盛り上がりが少ないように感じます。
    あと銀行の専門的な部分が、今のように分かりやすくかみ砕いていない。なので
    難しい内容が出てくるとかなり理解するのに時間がかかります。
    それでもミステリーとしてはかなり重厚でおもしろい。
    いきなり処女作でこれだけの本が書けるってやっぱりすごいと思いました。

  • 自分が勤める銀行の同僚が死亡し、彼の仕事を引き継いだことによって不自然な金の流れに気づく。
    それの真相を暴いて行く、と言う話。
    軽やかさはなくけっこうずっしり。そして人がたくさん死ぬ。事件の真相もI.Q高め。

  • 書き出しから最後まで一気に惹き付けられた。
    初版が2001年。15年以上も前の作品だけど、全くそれを感じさせない凄い作品。

  • 池井戸潤の昔の作品。半沢直樹シリーズほど銀行業務に偏っていなくて、サスペンス系の要素も強い。ただ銀行の専門用語は相変わらずたくさん出てくるから親しみにくい人も多いかも。銀行に脚光が集まることは少ない最近だけど、池井戸潤の作品によって銀行に興味持ってくれる人が増えたらいいなあと思う。

  • ストーリーの舞台は、池井戸さんお得意の銀行。
    企業小説かなと思って読み始めましたが、ミステリーでした。意外!

    銀行員の伊木が、同期で親友の不審な死の真相を探るうちに、
    銀行の不正も明らかになり、自分も命を狙われることに・・・
    必要以上に人が殺されてるような気はしましたが、
    緊張感があって読みながらドキドキしました。

    銀行の内部事情のこと、企業間のお金の流れのことなど、
    あまり知識がない私でも、
    するっと理解できるわかりやすさは、さすが!
    こんなことで殺人まで犯すかな?という疑問はありつつも、
    先が気になって一気読みでした。

    なんといっても、主人公が人間としてカッコイイんですよね。
    池井戸さんの小説に出てくる主人公はみんなそうですが、
    正義感が強くて、組織に流されないので、
    つい応援したくなってしまいます。
    そして、やっぱりちょこっと恋愛も絡んでいたり。

    結末も、正義は勝つ!し、パターンは同じなんだけど、
    何を読んでも読後感がいいので、安心して読めます。
    ミステリー、もっと書いて欲しいです!

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著者プロフィール

池井戸 潤(いけいど じゅん)
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学文学部および法学部を卒業。子供の頃から本に親しみ、作家になりたいと思っていた。『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。

以降、2010年『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞を、2011年『下町ロケット』で直木賞をそれぞれ受賞。他の代表作に、半沢直樹シリーズ『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』、花咲舞シリーズ『不祥事』、『空飛ぶタイヤ』『民王』『ルーズヴェルト・ゲーム』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』など。多くの作品がドラマ化・映画化されており、非常に高い人気を誇る。

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