果つる底なき (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 4086
レビュー : 515
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062731799

作品紹介・あらすじ

「これは貸しだからな」。謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった…。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ一人、銀行の暗闇に立ち向かう!第四四回江戸川乱歩賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • お仕事小説。

    銀行、金融業界での複雑なやりとりは
    難しい所もあったが、
    それに翻弄されてく人達の
    苦悩や葛藤、心の揺れは痛いほど良く伝わってきた。

    そして読書中、
    ぐるぐる頭を駆け巡っていたのは
    木皿食堂で聞いたあの言葉。

    「お金なんかに苦労させられている、
     と思うとホント腹立たしい!
     時々、思いっきりつまらない使い方をして
     お金に『ざまぁみやがれっ!』
     と、毒づく事もある。」
    って、
    うんうん。
    ホント、そうだよなぁ~
    と、そこに共感しながら本を閉じた。

  • 1998年発行。第44回江戸川乱歩賞受賞作。
    多少、殺人と暴力が多く、私のテイストに合わなかった所はありますが、ストーリーは良く練られており、どんどん読み進めさせられる感覚は、現在の著者の作品に通ずるものがありました。

  • どこかで読んだことがあるような???
    今の作品の方が、読みやすく爽快感があるんだけれども、本書は荒削りで、決してスマートじゃないけど、また読み返したくなる作品でした。

  • 池井戸潤『果つる底なき』講談社文庫。

    第44回江戸川乱歩賞受賞作品。長らく未読だったが、テンポ良く、読み応えのある作品だった。半沢直樹のような主人公が活躍するミステリー。

    謎の言葉を残し、アナフィラキシー・ショックで亡くなった同僚の坂本。主人公の伊木は坂本の死を巡り、銀行内の腐敗の構図に気付く…

  • 池井戸氏のデビュー作と知り購入。前半で経理用語がバンバン出てきてしばらく積ん読状態になっていた。後半はテンポが良く一気に読めた。組織の論理にNOと言い放ち突っ走る主人公が最高。洗練されているというよりは力強く疾走感のある文体には銀行員からの転身作家である著者の熱い思いが滲み出ている気がする。著者自身も主人公のような人なのだろう。好きな1冊になった。

  • 池井戸潤氏のデビュー作。銀行用語は素人の自分には中々難しいものがあったが、丁寧に解説されているため理解はできた。半沢直樹のようなサクセスストーリーではないが、ミステリー小説に銀行の内部抗争が混じるだけでこれほど新鮮な印象を受けるものなのだなと思った。後半はハラハラする場面もあり楽しく読むことができた。やはりこの作家の作品は一気読みしがいがあると思った。

  • 池井戸さんの最初の作品、今の半沢直樹シリーズや下町ロケットを読んでいるとちょっと盛り上がりが少ないように感じます。
    あと銀行の専門的な部分が、今のように分かりやすくかみ砕いていない。なので
    難しい内容が出てくるとかなり理解するのに時間がかかります。
    それでもミステリーとしてはかなり重厚でおもしろい。
    いきなり処女作でこれだけの本が書けるってやっぱりすごいと思いました。

  • 自分が勤める銀行の同僚が死亡し、彼の仕事を引き継いだことによって不自然な金の流れに気づく。
    それの真相を暴いて行く、と言う話。
    軽やかさはなくけっこうずっしり。そして人がたくさん死ぬ。事件の真相もI.Q高め。

  • 書き出しから最後まで一気に惹き付けられた。
    初版が2001年。15年以上も前の作品だけど、全くそれを感じさせない凄い作品。

  • ザッツ池井戸。
    池井戸潤好きには面白いんだろうなぁ。
    私は何冊読んでも好きになれない…
    男の人が男の人に向けて書いてる、ジャンプの漫画みたいな。

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著者プロフィール

池井戸 潤(いけいど じゅん)
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学文学部および法学部を卒業。子供の頃から本に親しみ、作家を志すようになる。『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。以降、2010年『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、2011年『下町ロケット』で直木賞をそれぞれ受賞。他の代表作に、半沢直樹シリーズ『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』、花咲舞シリーズ『不祥事』、『空飛ぶタイヤ』『民王』『ルーズヴェルト・ゲーム』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』など。多くの作品がドラマ化・映画化されており、特に「半沢直樹」と「下町ロケット」は非常に高い人気を誇った。 2019年6月21日、人気作『陸王』が文庫化される。2019年7月開始の大泉洋主演ドラマ『ノーサイド・ゲーム』原作を担当し、6月14日に単行本化。

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