果つる底なき (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 4187
レビュー : 523
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062731799

作品紹介・あらすじ

「これは貸しだからな」。謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった…。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ一人、銀行の暗闇に立ち向かう!第四四回江戸川乱歩賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • お仕事小説。

    銀行、金融業界での複雑なやりとりは
    難しい所もあったが、
    それに翻弄されてく人達の
    苦悩や葛藤、心の揺れは痛いほど良く伝わってきた。

    そして読書中、
    ぐるぐる頭を駆け巡っていたのは
    木皿食堂で聞いたあの言葉。

    「お金なんかに苦労させられている、
     と思うとホント腹立たしい!
     時々、思いっきりつまらない使い方をして
     お金に『ざまぁみやがれっ!』
     と、毒づく事もある。」
    って、
    うんうん。
    ホント、そうだよなぁ~
    と、そこに共感しながら本を閉じた。

  • 舞台はおなじみの財閥系銀行ですが、企業小説というよりはしっかりとしたミステリーでした。しかも意外とハードボイルド。 ロジカルに推理をする話ではなくて、基本的には自分の足で真相を探っていくというタイプ。ちょっと殺人が多すぎるかな。個人的には最近の作品のスタイルの方が好み。

  • 1998年発行。第44回江戸川乱歩賞受賞作。
    多少、殺人と暴力が多く、私のテイストに合わなかった所はありますが、ストーリーは良く練られており、どんどん読み進めさせられる感覚は、現在の著者の作品に通ずるものがありました。

  • 今の作者の感じと違う。少しまだ素人っぽさがあるような。(失礼ながら)。
    最後はハードボイルド。知的に解決する今の感じと違う。

  • どこかで読んだことがあるような???
    今の作品の方が、読みやすく爽快感があるんだけれども、本書は荒削りで、決してスマートじゃないけど、また読み返したくなる作品でした。

  • 池井戸潤『果つる底なき』講談社文庫。

    第44回江戸川乱歩賞受賞作品。長らく未読だったが、テンポ良く、読み応えのある作品だった。半沢直樹のような主人公が活躍するミステリー。

    謎の言葉を残し、アナフィラキシー・ショックで亡くなった同僚の坂本。主人公の伊木は坂本の死を巡り、銀行内の腐敗の構図に気付く…

  • 池井戸潤さんの江戸川乱歩賞受賞作のデビュー作は著者入魂の金融殺人ミステリーの傑作ですね。主人公の銀行員・伊木遥はクールで出世欲とは無縁の地味な男ですが、いざとなれば実力を発揮してソフトなだけでなくハードで手荒な命懸けの勝負にも怯まないハードボイルドなタフガイなのですね。池井戸さんは初期の頃は金銭欲に狂った非道な犯人が行く手を阻む邪魔者を大量に抹殺するこんなにもど派手な大量殺人物語を書かれていたのですね。無残に殺された死者達と哀しみに沈む生者達の為に最後の砦として外道の悪党に挑む伊木の心意気に痺れましたね。

  • 意外な展開で、一気に読めました

  • 難しい用語が多かった。
    こんな事件ばかりの銀行怖い!ありえない!と思いつつ楽しんで読めた。

  • 池井戸氏のデビュー作と知り購入。前半で経理用語がバンバン出てきてしばらく積ん読状態になっていた。後半はテンポが良く一気に読めた。組織の論理にNOと言い放ち突っ走る主人公が最高。洗練されているというよりは力強く疾走感のある文体には銀行員からの転身作家である著者の熱い思いが滲み出ている気がする。著者自身も主人公のような人なのだろう。好きな1冊になった。

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著者プロフィール

池井戸 潤(いけいど じゅん)
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学文学部および法学部を卒業。子供の頃から本に親しみ、作家を志すようになる。『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。以降、2010年『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、2011年『下町ロケット』で直木賞をそれぞれ受賞。他の代表作に、半沢直樹シリーズ『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』、花咲舞シリーズ『不祥事』、『空飛ぶタイヤ』『民王』『ルーズヴェルト・ゲーム』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』など。多くの作品がドラマ化・映画化されており、特に「半沢直樹」と「下町ロケット」は非常に高い人気を誇った。 2019年6月21日、人気作『陸王』が文庫化される。2019年7月開始の大泉洋主演ドラマ『ノーサイド・ゲーム』原作を担当し、6月14日に単行本化。

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