- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062732017
感想・レビュー・書評
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1992年から1997年の間に書かれた8つの短編を加筆修正して編まれた短編集。
20年以上前の作品でありながら、すでに若竹七海の片鱗がある。コージーミステリなんだけど、しっかりと毒がある。短編の中にもしっかり黒い底流があって、それは「葉村晶シリーズ」にも脈々と受け継がれている。
この黒さが好きなんだよな〜。
どの話も最後の最後にオチがあって、ニヤリとしたり、ゾクリとしたり、とにかく上手い。
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短編集なので一気読み。
イヤミスばっか
イヤミス苦手なんです、優しい水なんて
読みながらイヤな予感しかしませんて(ToT)
でも凄く読みやすくて、グングン入ってくる。
そして簡単に騙されてしまういい読者でありました。 -
いやもぅ、後味悪い悲しい話が多かった!
ホラーを書く人だもんねぇ。
でも、面白かった!
2015-09-13再読。
やっぱり悲しい話だったなぁ。
でも優しい水、手紙嫌いはユーモアがある。
船上にてはもう少し読みたい。 -
3+
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表題作は秀逸。短編は個人的には物足りないので。
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やっぱりシビアだ。「タッチアウト」「優しい水」の結末、特に最後の一行の皮肉さがとっても好き。相当皮肉でひどい話なのに、後味は悪くない。さすがにすっきりとまではいかないけれど。
物語として一番好きなのは、「黒い水滴」。そういえばこれ、「製造迷夢」の一条刑事が出てるんだな。
ところで、「かさねことのは」にあった「最近の本が分厚くなっている理由」には、なんだか妙に納得。これがすべて真実、というわけじゃあないだろうけど、妙に信憑性のある説だなあ……。