中年シングル生活 (講談社文庫)

  • 講談社 (2001年8月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784062732055

みんなの感想まとめ

中年の独身生活を等身大で描いた本作は、淡々とした日常の中に潜む心情や思考を浮き彫りにします。読者は、家庭を持つこととの対比を通じて、独身者の特有の体験や感情に共感を覚えるでしょう。特に、阿川さんとの対...

感想・レビュー・書評

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  • 上原隆「雨の日と月曜日は」つながり。関川夏央に一章を割いて、その私コラムのよさをつたえてくれたので。「中年シングル生活」中の「家事は感染する」に登場する、最近文書も書くベテランの教育関係映像監督がおそらく上原隆なのだろうけど、実際の人数も会話も変更されて脚色されてるとのことなので、巻末の阿川佐和子との丁々発止のいきおいある対談でも述べられてるように、すべて本当のノンフィクションでもなければ、まったくのフィクションでもない、"物語のない小説"、虚実のあわいに浮かぶかがやきと暮色を描きたかったんだろうと思った◆ひとりものは、針を棒のように、またはその逆のようにいいたて、一点の弱みを見せつつ、ひとをうらやましがらせることが巧みだ。実はそれは、長くつづけたたったひとりのサーカスの暮らしのうちにおのずと磨かれてしまった技術、または詐術なのである。(p.45) ◆二十歳で美しくなく、三十歳で強くなく、四十歳で金持でなく、五十歳で賢明でない人間は、一生美しくも強くも金持にも賢明にもなり得ない(夏目房之介が関川夏央の耳元にささやいたイギリスのことわざ) ◆本を読むには感情がいる。しかし本を片付けたいなら、愛情も未練も禁物だ。とりわけ非情の心を他にもとめがたいシングルに必要なのは、見切りとあきらめである。(p.135) ◆斎藤緑雨、樋口一葉、石川啄木、あたりの日記、読みたくなる◆「あのね、荒野を無理矢理にでもたのしげに歩くのが中年シングルのつとめであるわけよ。こう見えても心の中を風が吹いて、胸の振子はゆらゆら揺れるんだぜ」 ◆阿川 大人とは何ですか。 関川 人生が有限であると知ること。おカネを貯めても無駄だと思い知ること。p.284◆

  • 読破したのが、かれこれもう三日前ですから具体的な感想は書けないんですけれども(!)うーん…そうですねぇ…まあ、等身大の中年独身生活が描かれている感じですかねぇ…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    幸せでも不幸でもなく…淡々と続く生活、という感じですかね!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    家庭がある人と比べて独身者は…そうですねぇ、確かに「アルバム」みたいなのは無いですよね! お子さんがいる方はアルバムを見開いて「あの頃は…」みたいな感じで回想できるんでしょうけれども、ずっと独り者を貫いてきた…というか、結果的にそうなっちゃった人は振り返るものとかあまり…無いように感じます。。゚(゚´Д`゚)゚。

    阿川さんとの対談が一番読み応えありましたかねぇ…しかし、阿川さん…結婚しちゃいましたね…。

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 時間が許せば。

  • 中年オトコの一人暮らしはなぜか悲哀が漂う。どれだけカッコよく生きているつもりでも、それって男がカッコいいと思う男のカッコつけであって、身の程知らずだったり現実離れしているもの。それがまた悲哀を呼ぶともいえる。しかも関川氏ときたら、こんなにグダグダで理屈に逃げるような毎日を送っていては……と思ったら、最後の最後でこれは創作だと。この往生際の悪さがまた中年オトコのいやらしさ!?

  • 独身男女の参考書     

    教科書でも問題集でも無い。ビジネス書やHow to本のような実用性はないが、有用ではある。誰に。中年独身者に。そういった人達に興味がある向きに。

    初出は1990年代中盤だが、一向解決されない日本の独身問題に、何の解決にもならないが、理解は進む。本が解決してくれることなど無い。参考書なんてましてやだ。

    先行者であり、凡百の勤め人やそうでない人よりも、おそらくは経済的に裕福で知己も多い関川夏央にして、こうなのだ(どうなのかは読んで頂く方が良い)。人の生き方にどうこう言わないのが、ポストモダンなのだろうが、僕は自分の子供が大人になる頃に、子供がいないことを望まないので、言うが、どんな結婚であれ家庭をもって、子供がいる方が当たり前の世の中の方が、そうでないよりマシだと確信している。

    DVだとか虐待をどう考えるのか、と言う向きには、例外を強調する余り、原則を歪めることがいくら日本の伝統芸能とはいえ、いい加減やめないか、と言いたい。何でもアリってのは結局何にも無しになっちゃうよ。

    大体、一部の例外が独身貴族でなければ、僕ら家庭持ちの憧れが随分安っぽくなるじゃないか!!!。

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著者プロフィール

1949年、新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。
1985年『海峡を越えたホームラン』で講談社ノンフィクション賞、1998年『「坊ちゃん」の時代』(共著)で手塚治虫文化賞、2001年『二葉亭四迷の明治四十一年』など明治以来の日本人の思想と行動原理を掘り下げた業績により司馬遼太郎賞、2003年『昭和が明るかった頃』で講談社エッセイ賞受賞。『ソウルの練習問題』『「ただの人」の人生』『中年シングル生活』『白樺たちの大正』『おじさんはなぜ時代小説が好きか』『汽車旅放浪記』『家族の昭和』『「解説」する文学』など著書多数。

「2015年 『子規、最後の八年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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