「紫の女」殺人事件 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 89
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062732390

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  • 【「紫の女」殺人事件】 内田康夫さん

    熱海の和菓子店で起きた家族3人の変死事件。
    死因はワインの中に入れられていた毒物による中毒死。
    警察は自殺と断定するが、奇跡的に蘇生した娘の一恵は
    「自分たちは自殺じゃない、殺されたのだ」と主張し、
    自分は殺される様子を幽体離脱し見いていたと言った。
    自分の言葉を警察に信じてもらえない一恵は作家の内田康夫を
    通じて浅見光彦に助けを求める。
    光彦は一恵に変死する直前の状況を訪ねた。
    すると、一恵の父はワインを飲む直前、「紫式部に乾杯」という
    謎の音頭をとっていた。



    宇治の老舗和菓子店から駆け落ち同然で熱海に来た曾宮一恵の両親。
    彼らはココで和菓子店を始めるも、なかなか思うように繁盛しない。
    良いものを作ろうと思ったら大量生産は出来ない。
    大量生産・大量販売が出来なければ大掛かりな広報も出来ない。
    お金をかけず、商品の知名度を高める方法を考える曾宮夫婦は
    紫式部の源氏物語をヒントにいい方法を思いついた。
    これで、和菓子店の方も軌道に乗るコトが出来るかもしれない。
    娘の一恵もタイミングよくアナウンサーの職を得て帰郷してくる。
    曾宮家にとって新しい一歩を踏み出す祝いのワインに毒が仕込まれていた。
    スラスラと読める、読みやすい作品でした。。

  • 2012feb

  • 網代の和菓子屋夫婦が死んだ。
    当初無理心中と思われていたが、生き残った娘の臨死体験を浅見光彦がきちんと受け止める。
    和菓子を巡る話。
    最後はなぁんだという犯人。

  • 浅見光彦、熱海へ京都へ。毒殺犯は誰だ!
    幽体離脱して犯人を見た、と証言する娘。事件は心中か殺人か……。

    曾宮一恵は、和菓子屋を営む熱海の実家で、両親と共に倒れている所を発見された。両親は既に絶命しており死因は、飲んでいたワインから検出された毒物。心中と思われたが、一恵は幽体離脱して犯人を見たと主張した。網代滞在中の「軽井沢のセンセ」を訪ねた浅見光彦は、事件の真相究明を依頼されるが……。

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著者プロフィール

内田 康夫(うちだ やすお、1934年11月15日 – 2018年3月13日)
東京府東京市滝野川区(現・東京都北区)に生まれる。長野市出身の父の実家が戦災で被害を受けたため、長野市から戸隠山麓の村、秋田県羽後町、雄勝町、埼玉県、静岡県沼津市、秋田県秋の宮などに移り住む。
埼玉県立川越高等学校、東洋大学文学部国文学科中退。コピーライターや広告製作会社の社長を経て、小説を書く。1980年『死者の木霊』、1981年『本因坊殺人事件』を栄光出版社(当時。現在は別の出版社から刊行)から自費出版。3000部刊行の前者『死者の木霊』が朝日新聞書評で紹介されたことを機に、作家デビュー。1982年刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』が商業デビュー作となり、ここで名探偵浅見光彦が誕生。浅見光彦が登場する作品は116事件。累計で約9700万部を発行、映画やドラマ化もされて人気を博した。推理・ミステリー小説だけでなく、随筆やファンタジーなども手がけた。2008年、日本ミステリー大賞を受賞。
2015年7月26日脳梗塞が見つかったために入院し、毎日新聞で連載していた浅見光彦シリーズ「孤道」は2015年8月12日で終了。後遺症の左半身麻痺のため2017年3月に作家活動を休止、『孤道』執筆分がまとめて刊行された。加えて中断された物語の結末を一般公募し、最優秀作を「完結編」として刊行するという、毎日新聞出版、毎日新聞社、講談社、内田康夫財団連名による「内田康夫『孤道』完結プロジェクト」が広く話題となった。募集は2018年4月まで行われた。募集期間中の3月13日、敗血症のため83歳で逝去。
完結プロジェクト最優秀賞は和久井清水さん「孤道 我れ言挙げす」に決定。2019年春に講談社から刊行予定。

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