文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 534
  • Amazon.co.jp ・本 (1376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062732475

感想・レビュー・書評

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  • 物語を楽しみつつ禅の知識を仕入れられそうだったのでよんでみた。

    相変わらずの重たい空気、ありえない展開にんなアホなと思いつつ、程よく禅の知識をつけられた。

    日本に伝わった南宋禅だけでなく北宋禅やらなんやら色々調べてみたい。

    体系的な知識を積み重ねるだけでは大悟などは到底至らないのでしょうが。

    日々の生活の中で公案も生かしてみたい。

  • 過去三作を凌ぐ1300頁越えの大作。人里離れた禅寺での不可解な連続殺人事件に挑む京極堂一派、レギュラー陣は序盤から登場し、京極堂も終盤を待たずに本格参戦。前作での焦ったさは解消され、更には過去作の因縁も浮上。長丁場ながら盛り下がることなく、中盤以降は散らばったピースが加速度的にはまり出す。蘊蓄パートも今まで以上に本編と密接に関連し、物語により一層深みを与える。パーティに鳥口君がいると重苦しさも緩和されるし、初登場・山下警部補も中々憎めないキャラクター。うーむ、このシリーズの【檻】から暫く出られなさそうだ。

  • 再読
    とある商談のため、箱根山中の旅館「仙石楼」に滞在していた骨董商、今川雅澄は『姑獲鳥の夏』の一件以来東京を離れて同旅館に居候していた久遠寺嘉親と出会う。時を同じくして、仙石楼へとやってきた中禅寺敦子と同僚の記者・飯窪、カメラマンとして同行した鳥口守彦。彼女らは科学雑誌「稀譚月報」の取材のため、「明慧寺」を訪れようとしていた。だが、その「明慧寺」は京極堂こと中禅寺秋彦ですらその存在を聞いたことがないという寺でもあった。
    そんな中、仙石楼の庭園に忽然と僧侶の死体が現れる。周りに足跡はなく、不可解な現場に旅館は騒然となる。更には、神奈川県警の横暴な捜査に業を煮やした久遠寺老人は榎木津に調査を依頼し、関係者一同で明慧寺に乗り込む。そこには外界と隔絶された閉鎖的で独自の社会が形成されていた。同じ頃、京極堂は友人からの依頼で古書を運び出すため、箱根山を訪れていた。
    関口をして「檻」と形容せしむる明慧寺。その中で次々と僧侶たちが殺されてゆく。警察にも手に負えない明慧寺に憑いた闇を京極堂が落とす。


    百鬼夜行シリーズ第四弾である。
    今回は一見さんお断りの作品である。まず後々につながることなので、どうしても必要な事ではあるが、本の内容が禅に費やされている。これはシリーズを読み続けている方でも大変でしょう。ある意味作者に試されているような感じです。
    また今回は憑き物落しが少ない感じである。わかっている方は、これが禅の話が分からないとうまく入ってこない。
    ただ、以前の登場人物、新しい登場人物が入り乱れてくるのが面白く、今後を期待する展開となる。
    ただ最後は賛否が分かれるような結果になる為、連続ドラマを楽しむようにして読み進めて自分がどう感じるかを楽しむ読み方がよいでしょう。
    読み返すとまた違った感情が湧いてくる話である。


    初回
    京極堂シリーズ4
    突然現れた僧の遺体、山中を駆け巡る少女、埋没した蔵、箱根に起こる奇怪な事件に巻き込まれる人物たち。
    骨董屋今川、あの久遠寺医師、そして関くん。
    さらに山中にある謎の寺での連続殺人。
    前半では、謎のままであるが、ところどころに散りばめられたヒントを頼りに読み進めていくと面白い。
    後半でああ、そうだったのかと納得していく自分がいる。
    ただ、今回は憑き物落としというよりは、普通の探偵小説のような気がします。
    宗教の複雑さに目を向けてじっくりと読み進めれば、色々あるなではなく、おかしいと気がつくはず。
    久遠寺医師が、気の毒に思える最後でした。

  • 禅について、詳しく書いてありなんとなく分かったような分かってないような気持ちに。
    犯人の動機もこのテーマならではって感じがしていい。
    人の恋文渡す役がそれを忘れてて〜って展開が姑獲鳥の夏に既視感…

  • さすが弁当箱本と呼ばれるだけあってすごいボリューム。でもそのボリュームを苦と感じさせないところが、この本の魅力だなぁ。
    お馴染みのキャラの個性がお互いを引き立ててて面白い。とくに榎さんが〜(笑)彼らしさ炸裂してていいですね。
    ちょっと弱気になる京極堂も見れますし。
    シリーズ四作目ですが、少なくとも一作目は読了されてからのほうがオススメします。
    次の作品を読むの楽しみ

  • 京極堂シリーズで一番好き!
    妄執、ハンパない妄執!!
    動機、わけわかんない動機!!(笑)

    いやー読むの3度目だけど、何度読んでもおもしろい。

  • 箱根の山中にある謎の禅寺.京極堂でさえその存在を把握していないその寺で,禅僧を狙った連続殺人事件が発生する.
    1300ページを超える長編だが,ほとんど退屈せず読むことができる.京極堂シリーズで最も面白かった.
    また,会話が前作までに比べてコミカルである.
    憑き物落としの際,慈行と京極堂が対峙するシーンはまさに鳥肌もの.

  • ★4.0
    再読。初めて読んだ時は禅の何たるやが分からず、よく意味が分からなかった。が、何度となく読んでいるうちに、いつしか禅の魅力に取り憑かれてしまった。勿論それは、分かった気がする、というだけのものだけれど。箱根山で次々に起こる僧侶殺人事件、その背景には策略だったり煩悩だったりと僧にとってマイナスな部分が描かれるけれど、決して僧も禅も貶めることはない。加えて、またも過去の事件と現在が繋がる用意周到さ。それにしても、僧をも悟らせる榎木津のとんでもなさが凄く、惑わされてばかりの関口は意外に直感だけは鋭い。

  • 禅宗の宗派(っていう言い方は違うんだろうな多分。)のあたりはよくわからなかったが、ラストがよかったので読後感は悪くない。どこまで広がっていくのかと思ったが綺麗に畳まれていたと思う。
    しかし、長すぎて一気読みが難しいので、登場人物が多いと混乱してしまうなぁ。
    今回は榎さんの格好よさが目立つ。あとは、ある意味悟った山下警部補。今後に期待。

  • シリーズ第4作。
    ひと癖もふた癖もある主要キャラ達にもよく馴染み、いい感じで作品世界に嵌まり込めた。

    仏教という1mmも興味のない分野が舞台なため、今まで以上に読みにくかったが……うん、面白し!


    ★4つ、8ポイント。
    2016.07.22.古。



    それにしても……

    小児性愛に男色、おまけに近親相姦とは・・・ちょいとやり過ぎでしょ、京極さん。心が疲れたよ。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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