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Amazon.co.jp ・本 (576ページ) / ISBN・EAN: 9784062732574
みんなの感想まとめ
人の心の恐ろしさや嫉妬、妬みをテーマにした作品は、緻密な文章で描かれた不可思議な事件が魅力です。特に、飼い猫の鉄の存在が切なさと可愛さをもたらし、読者の心を掴んで離しません。真相に至るプロセスが興味深...
感想・レビュー・書評
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何度も読み返している作品。
飼い猫の鉄が可愛くて切なくて。続編見たいと思い続けています詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
真相究明までのプロセスがおもしろいからラスボスとの戦い短くまとめてくれててよかった。
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人に見えないものが見え、聞こえないものが聞こえる少女お初が主人公の捕物帖。原型は作者のデビュー前に書き上げられた「迷い鳩」、「騒ぐ刀」で、シリーズ前作は死霊憑き、忠臣蔵などの要素を盛り込んだ「震える岩」。
前作はお初と相棒役の右京之助とのラブコメ要素が楽しく、ストーリーテリングの力も相まって先へ先へと読み進みたくなる1冊でした。初々しいお初・右京之助のコンビのその後が気になり、続編を待ち望んでいたところです。
その今作は、前作比でかなり重厚な、ミステリ寄りの仕上がりになっています。
お初の力とこの世のものでない存在の天狗がお話の中心にはありますが、現世の欲と恨みがきっかけの事件が2つ絡み、さらに前作の右京之助同様、心に負った傷からいつまでも血を流し続ける人も登場します。
浅井屋の商売のくだりはプロローグでの前フリを回収しつつ古沢武左衛門の出番も作れる考え抜かれたプロットです。
また、今作のお初の相棒役は喋る黒猫の(ジジではなく)鉄。愛らしい外見に似合わない小気味よいべらんめえ調とまだ修行が足りないという変化の力でストーリーを盛り上げます。最終決戦とエピローグのドラマチックさには、ちょっとゲームの影響を感じたりします。
一方、やや期待外れだったところも。
まず何よりもラブコメの相方であるはずの右京之助の出番が相棒役を鉄に取って代わられて減ってしまいました。その右京之介ですが、同心株を継がず、算学の途へ進むことになって吹っ切れたのか、からかおうとするお初にマジレスで告白したりしています。右京之助最大の見せ場だし、それなりにカコイイのでよいのですが、ラブコメみはプロローグでしか味わえません。
あとはご都合主義も散見されます。
お初の力が都合よく発現したり、右京之助が推測だけで真相に辿り着いたり、夜は営業をしていなかったはずの姉妹屋がいつの間にか居酒屋として営業していることになっていたり、板前の加吉が忍者的な万能キャラになっていたり。
そして残念なことに、お初の生い立ちや右京之助との恋の行方、喋らなくなって戻ってきた鉄の様子など、多くの気になる点を残しつつ、消化不良のままシリーズ放置という、比較的初期の作者宮部みゆきの大きな欠点はこのシリーズでも健在です…。顔を隠す頭巾を被った桜の精のような娘と、文弱で不義の子ではないかと出生を疑われた元侍コンビの謎解きと恋という本シリーズから超能力だけを抜いて再構成しました的な「桜ほうさら」を読んで欲求不満を解消するしかないようです。 -
再読。江戸人情捕物ファンタジーとでもいうようなお話で、1997年11月に出ましたから、16年にもなりますが、とっても楽しくて、面白いです。猫の鉄が好きで、彼のファンです。
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震える岩の続編、お初と右京之介の事件解決の物語。
このお話は、また美しい小袖がキーとなるが、宮部さんの歴史物によく小袖が出てくる気がする。
物の怪の表現がとてもリアルで、もちろんみたこのとのないものだけれど、頭の中で優雅な羽衣を纏った物の怪が描き出されているのはすごいと思う。
この話には、特定の人と話ができる猫、鉄が登場するが、猫ってあんなこと考えているのかななど考えてしまっておもしろい。しかもとても可愛い。
お初と右京之介の関係が気になるところ。是非続編を書いて欲しい1冊。 -
前回よりも怖さがアップしてます。不可思議で、怪しい事件を引き起こすのは人の嫉妬や妬み。人の心の恐ろしさだということが緻密な文章で描かれています。でも、お初シリーズはこれ以降出ていないですね。茂七親分もそうだったけれど、期待していたシリーズが中途半端に終わってしまうのは悲しいです。
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前作よりも読みやすく面白かった!
鉄が可愛らしいし、お初と右京之介も良い感じで微笑ましい。
宮部みゆきの時代小説は秀逸だ。 -
捕物帳と超能力や怨霊といったオカルト的な要素をミックスさせた異色長編作。ゆっくりとじわじわと核心へと迫っていき、乙女の恋心も絡ませる宮部マジック。文庫本で600ページに迫る大作ながら、一気に読み進んでいた。
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震える岩よりホラーもファンタジーもあって、なにより鉄の存在が面白さを際立たせる。
ただ最後の天狗との対決がちょっとあっさりし過ぎて残念。
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再読。
けっこうさっぱり忘れていました。
女の妄念が怖い… -
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幽霊と割り切る部分と、合理的な推理の部分が明確で、うまく融合した推理小説という印象。550ページ近いが退屈な部分は無し。展開も早過ぎない。最後あっさりしていたのが少し残念。
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時代小説。お初の物語、第二段。
そこそこの本が厚いので読み切れるか心配だったが、どんどん読めた。
新しく登場した鉄がいい。お初と右京之介の今後も気になる。シリーズとしてこれで終わりなのは残念。 -
「宮部みゆき」の時代小説『天狗風 霊験お初捕物控【二】』を読みました。
『震える岩 霊験お初捕物控』に続き、「宮部みゆき」作品です。
-----story-------------
思いが通じ合った相手の元へ嫁ぐ娘と、両親に溺愛された美しい娘。
失踪する理由もない二人が忽然と姿を消した。
--その発端は、すべての女性が持つ「迷い」。
嫉妬と憧れ。
美しさと醜さ。
すべて表裏一体だ。
真っ赤な朝焼けの中、娘が一陣の風とともに忽然と消えた。
居合わせた父親が自信番に捕らえられるが、自ら命を絶ってしまう。
不自然な失踪に「神隠し」を疑う「お初」と「右京之介」。
探索を始めた二人は、娘の嫁ぎ先に不審な点があることを突き止める。
だがその時、第二の事件が起こった。
悲しみも苦しみも、恨みも嫉妬も全部吸い取ってくれる。
だから、「宮部みゆき」はすごい。
霊験「お初」シリーズ、第二弾!
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霊感の持ち主「お初」を主人公とした、超能力や怨念というオカルト的な要素を捕物帳とミックスさせた異色シリーズの第2作… 『東奥日報』ほか十五紙に1994年(平成6年)4月25日から1995年(平成7年)4月15日に連載された作品です、、、
600ページ弱のボリューム… 長篇でしたね。
■第一章 かどわかし
朝焼けの怪/御番所模様
■第二章 消える人びと
おあきの足跡/ささやく影/魔風/
再び、ささやく影/明けない夜
■第三章 お初と鉄
姉妹屋にて/浅井屋脱出/夢の娘/矢場の男
■第四章 武家娘
吹き矢/鉄と御前さま/御前さまと和尚
■第五章 対決
しのの涙/桜の森/お初と御前さま
■解説 清原康正
一陣の風が吹いたとき、嫁入り前の娘が次々と神隠しに… 不思議な力を持つ「お初」は、算学の道場に通う「右京之介」とともに、忽然と姿を消した娘たちの行方を追うことになった、、、
ところが闇に響く謎の声や観音様の姿を借りたもののけ(天狗?)に翻弄され、調べは難航する… 「お初」もパワーアップしていましたが、成長した「右京之介」が探偵役となり冷静に推理する姿も頼もしかったですね。
あと、本作品は「鉄」、「和尚」、「すず」の三匹の猫(化け猫?)の助けなしには事件は解決できなかったですねー 猫が、巨大な将棋の駒やら狸の置物やらに化けて、「お初」や「右京之介」を助けるシーンには、思わず吹き出しそうになりました… エンターテイメント性が高まっていましたね。
本作品のテーマは女の情念… 嫉妬や妬みがもののけを生み出したんですよね、、、
内側に暗い部分を抱える人間の深層心理に踏み込んでいく作品でした… 本シリーズ、2作品で終わっているのは残念、続篇を読んでみたいですね。 -
とても面白い
お初と右京之介のじれったいような関係 子猫ながらに頼りになる鉄とのやりとり 面白くて、どんどん読んでしまいました。 -
鉄、元気でね。
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前作より面白さが増してた。猫の鉄が可愛すぎる。
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霊験お初シリーズの第二弾。いや、短編も含めれば正確には第三弾か。
今回はお初と右京之介だけじゃなく、一部の人はお初の能力を薄々感じながらたくさんの町方が連携して活躍し、更には猫達まで参加する充実した内容でしたが、いかんせん長過ぎて途中でだれてきた。
とても面白い設定なのに続編がないのはそのせいか? -
今回もお初が霊感を発揮して事件を解決する。
猫たちの協力も得て解決するのだけど、猫の鉄が将棋の駒に化けたり、狸の置物に化けたりするところがとても可愛く可笑しくて笑ってしまいました。
第3弾はあるのかな? -
長い。
江戸モノだけど
ファンタジー色が強い。 -
20181221再読
お初シリーズ第2巻にして現時点の最終巻。
神隠しで消えた娘たちの行方を追ううちに、大事件に巻き込まれていくお初。猫の鉄と天狗風に、六蔵や右京之介と大店の悪事に立ち向かう。
猫好きにはたまらない展開である。お初が羨ましすぎる。右京之介の影が若干薄い気がするが古沢父がいい味を出している。
著者プロフィール
宮部みゆきの作品
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