寝ずの番 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062732796

感想・レビュー・書評

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  • 「おれの人生は破れている。その破れ目の中にアルコールがすいすいと入っていく。もしできることなら、その破れ目におれ自身を放り込んでみたい。どんな気持がするだろう。」

    「たいせつなあずかりもののよそさまの子だ。だから余計にぐちゃぐちゃにいじめて、多少なりとも変形させて返してさしあげるのが礼儀というものだろう。」

    らも節バリバリです。
    なかなかお下品、お下劣なエロネタ盛りだくさんなのですが、それがまた上質、一級品の上手さなのがずるいです。
    たとえば「ブンガチャッチャ節」……これは、人間椅子(バンド)に新調きゅらきゅきゅ節という曲があり反応したのですが。
    「♪いれていれてよ ぬれて待ってんの
     キュッキュキュー、キュッキュキュー
     黒い大きなその傘に
     あ、ブンガチャッチャブンガチャッチャ♪」
    気になったので調べましたら、元々口承されてきた作曲者不詳の採譜で猥歌とのことでした。ひとつ、お利口さんになれました。(笑)
    お下品でいえば、ここでは書きませんが、軍艦マーチの替え歌が最高でした。爆笑です。

    広告制作をされていたらもさんならではの視点がないと書けないようなお話もあり……、本を読んで面白いのは、執筆者その人の職業柄、生き方、人柄が出てる視点でのものの見方が新鮮だからなのかな、と思いました。

    落語に関してはさっぱりなのですが、読んで少し興味が湧きました。

    ポッカァーンとか、仔羊ドリーとか、もう、すごいですよ。

    おすすめです。

  • 映画を観て、ぜひ原作を!と思っていましたが…
    期待通りの内容でした。
    コンプラばっかり言ってたら、こう言う面白い作品は出てこないですね!

  • 落語ですね

  • 2006/4/30 , 2006/6/22 read up

  • 「この本を学校の推薦図書にしてはならない!」

    所蔵情報
    https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=K24485

  • 中島らもの語り口がなつかしい。

    ・・・まぁちょっと、好きになった人に勧めるような本じゃないかんじはしますけどね。(^_^;)

  • 微妙
    独特な世界観

  • 落語家独特の語り口が軽快で読みやすかったし、面白かったです。でもちょっと下ネタが多くて、電車の中で読むのが恥ずかしかった。。。

  • えーっとですねぇ・・・、寝ずの番I、II、III、で、かなりたじろぎました・笑。どうやら私はあんまり下ネタが得意でないみたいです。(お酒が入りながら読むと、案外印象が違ったりしたかもしれません。。。) その後の作品は、H度がなんとか許容範囲内だったので、クスリと笑わせられたりして楽しみました。なんかチャレンジだったなー、と何やら妙な達成感を感じております。

  • 2013.10

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著者プロフィール

1952年兵庫県生まれ。大阪芸術大学放送学科を卒業。ミュージシャン。作家。92年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞を、94年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞した。2004年、転落事故による脳挫傷などのため逝去。享年52。

「2021年 『中島らも曼荼羅コレクション#1 白いメリーさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中島らもの作品

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