- Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062732840
感想・レビュー・書評
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一見周りから見れば羨ましいものやいいものでも、実際の当事者として蓋を開けてしまえばそれぞれに重苦しい事情があるこの物語は読んでいて気持ちが前向きになるとかそういう類の物語ではありませんでした。しかし主人公が最終的に主人以外の人の力を借りて牢獄から自ら旅立とうとしていくラストがとても素敵でした。
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渡辺容子の描く小説に登場する女性達の会話は生々しく、リアルである。この小説の主人公・杏子と近所の主婦、友人の会話も生々しく、リアルであり、男性の立場からすれば恐怖すら感じる。
この作品は文庫書き下ろしで、サスペンスでも、ミステリーでもなく、夫からドメスティック・バイオレンスを受けている主人公の杏子が不倫にはまっていくというストーリーである。
これまで読んだ渡辺容子の『左手に告げるなかれ』『無制限』『斃れし者に水を』に比べると、あれれ!どうしたんだ?というのが、本作の感想である。 -
夫のDVに悩む主婦がガーデニングにハマり、不倫の恋をする話。俗物的、下品、くだらない。かなり期待はずれ。
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ちょっと主人公が終始冷静過ぎ。
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表現の仕方が好き。夫からのDVに耐え、1人の男性に勇気づけられながら自立への決心を固める様子を、園芸を通して語られる物語。清々しいラストで良かった。
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渡辺容子公式サイト - Rose is a rose
http://www.watanabe-yoko.com/ -
虐待を受けている主婦と、まったく世界の違う男性と出会って恋をするという設定になぜか惹かれて読みたくなった。
イケメンエリートの夫によるDVの描写はすさまじく、実際にこういうことが起こっているんだろうなと思った。どんなに家柄が良くてもエリートであろうと家で何をしているかわかったものではない。
それにしても、私なら武器を使ってでも仕返ししてやる!と強く感じた。
杏子が惹かれたのは夫とは対照的な青年祐介。
一応年下ではあるが、決して魅力的な男というのではなく、どこにでもいるような人の良さそうなタイプだ。
特に身長も高いわけでもなく初めて出会ったときの至近距離の描写でも「虫歯があるような息の臭い」とあるくらい。
私としてはまったく魅力が感じられないのだが、なぜか杏子はこの男性に一目ぼれに近いような恋をしてしまうのだ。
杏子は夫のDVを除けば比較的セレブな主婦なのだけど、ちょっと謎めいたご近所さんとのからみが面白かった。
全体として読みやすく退屈せずに楽しめる作品だ。
簡潔にまとめると
・もどかしい
・続編がありそうなエンディング
ということで、加茂祐介の魅力を確認してみたい方はぜひどうぞ。 -
深くて良かった。
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DV夫、最低だ。
自分は浮気してくるくせに、無駄使いをしてないかゴミ点検までするなんて!!!
「誰の金で食わせてもらってると思ってるんだ」
サイテー。
でも、専業主婦を何年もしてて頼れる実家もなくてとなると、サイテーな家でも出れない気持ちは分かる気がする。。